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解き(土)の章∞第53話|里緒∞『宇宙』を観に行く──2023年12月8日

2023年12月8日。

この日は、
妻・里緒が気分転換に、
前澤友作さんの映画
『僕が宇宙に行った理由』
の先行上映を観に行っていた日でもある。

札幌での開催で、
当日は前澤さん本人も登壇していたらしい。

現在、前澤さんが経営されている
株式会社カブ&ピース
(「目指せ、国民総株主」)の前身となる
コミュニティ活動体
MZDAO
については、妻から常々話を聞いていた。

その流れで、
僕自身も共感し入会し、
現在に至るまで
カブ&ピースの各種サービスを
利用させていただいている。

妻は、生前、
前澤さんに対して
強い関心と深い敬意を抱いていた。

後になって、
遺品となったスマートフォンの写真を見返すと、
なんと、前澤さんと
同じ空間にまでいた形跡が残っていた。

だからといって、
そこに特別な意味があったとは思わない。

ただ、
前澤さんの「生き様」そのものに、
彼女なりに
何かを感じ取っていたのだろうとは思う。

今日はこの辺りを起点に、
少し深掘りして考えてみたい。


前澤さんは、
日本でも有数の事業家だ。

大手企業の名だたる経営者たちと
肩を並べる存在だと言っても、
差し支えないだろう。

世の中には、
「262の法則」
という経験則がある。

どんな組織や集団でも、
優秀な人が2割、
平均的な人が6割、
貢献度の低い人が2割
という比率で構成される、
いわゆる
「働きアリの法則」とも呼ばれるものだ。

前澤さんは、
間違いなく「上の2」に属する人物だろう。

では一方で、
妻は自分自身を
どう見ていたのか。

おそらく彼女は、
自分を「下の2」側だと
感じていたのではないだろうか。

幼少期ほどの経済的困窮はないものの、
傍らにいるのは、
決して稼ぎが良いとは言えない
冴えない夫・風志である(笑)。

生活水準も、
決して高いとは言えなかった。

そして何より、
健康面では
口腔多発がん・ステージⅣa〜Ⅳb
という、
極めて厳しい状況に置かれていた。

そうした総合的な状況から、
彼女自身は
「自分は下の側にいる」
と感じていた可能性が高い。

ここで、
陰陽図(太極図)☯ を
思い浮かべてほしい。

黒い部分が「陰」、
白い部分が「陽」。

だが――
黒の中には白があり、
白の中にも黒がある。

そして何より、
黒の端には、
白がすぐ間近に迫っている。

岸壁に立っていると仮定すれば、
そのすぐ対岸に、
「陽」としての前澤さんが
見えていた――
そんな捉え方もできるのではないか。

前澤さんは、
とにかく頭がいい。

MZDAO時代のコラム、
動画での語り、
立ち振る舞いを見ていると、
それが自然と伝わってくる。

それでいて、
言葉の物腰は柔らかく、
誠実さがにじむ。

伝えるべきことは曖昧にせず、
しかし決して冷たくならない。
分かりやすく、
相手の理解に寄り添った伝え方をする。

こうした、

・誠実さ
・曖昧にしないが、角の立たない柔らかさ
・知性
・それでいて備わる威厳

――このタイプの人物を、
妻は好んでいた。

口腔多発がんの
主治医であった真山先生(仮名)も、
まさに同じ系統の人だった。

言葉に温度を持たせながら、
常に的確で、
非常に頭の切れる説明をされる方だった。


生前、
妻に内緒で
視てもらった
占い。

こんな言葉を告げられたことがある。

「周囲から認められたい星(運命)を持っている」

――と。


では、では。
妻が「特に認められたい人」とは、
どのような人なのか。

少なくとも、
僕・風志ではない。

僕が「認めるよ」などと言おうものなら、
「見下すな」
「もう分かっている」
「全部、お見通しよ」
……等々、
ガンガンに責め立ててくること、
100%間違いなし!(笑)

そう――
つまりは、

前澤友作さんや、
担当医の真山先生のような、
“自分が明確に「上」と認めた存在”
なのだ。

このようなタイプの人物を、
強く支持し、
いや、むしろ「師事」する。

それが、
妻という人間であり、
妻の星(運命)だった。

占い的には、
一番上のカリスマ
(宗教でいえば神主)を師と仰ぎ、
それを自らの言葉で人に伝えていく側――

いわゆる
「教師(ティーチャー)の星」
だとのこと。

上位と認めた者には忠実。
しかし、
プライド(自尊心)は非常に高い。

つまり――
(下に見ている)風志
の言うことは、
絶対に聞かない!(笑🤣)

だからこそ、
僕の「がん放置の提案」などは、
理屈としては
まんざらでもなかった可能性はあるが、

聞き入れるはずもなく、
話した瞬間に激怒。
即・却下!(笑)

……とはいえ。

有り得ない話ではあるが、
もし仮に、
前澤さんのような人物が、
あの知性と柔らかさをもって、

「がんは、
 一度、様子を見ても
 いいかもしれませんね」

などと
スマートに語っていたら――
結果は、
少し違っていたのかもしれない。

(はてさて、
 どうだったのでしょうか……😅)


そして妻は、
2023年12月8日。

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
 前澤さんと共に、
 ∞ 宇宙を ∞
 観に行った――
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

それは、
ただの映画鑑賞ではなく、
彼女なりの
「未来を信じに行く旅」
だったのかもしれない。

今、その前澤さんは、
2024年11月20日より、
新しい事業
カブアンド
を本格的にスタートさせ、
現在に至っている。

公共料金やモバイルサービスなどを
利用することで、
ポイントではなく、
将来的に付加価値を持ちうる
「カブアンドの株」という形で
還元される――
画期的なサービス事業である。

本来であれば、
妻とともに、
KABU&様の新しい息吹――
すなわち、
上場、そして新たな事業への歩みを、
見届けたかった。

――が、
それは叶わなかった。

妻は生前、
前澤さんが登壇された
映画の先行上映会にも足を運ぶほど、
深い関心と敬意を抱いていた。

まさに「これから」という時期であっただけに、
その想いを
共にすることができなかったことは、
今もなお、
残念でならない。

どうか、妻の分まで――

KABU&様、
そして 前澤友作 氏が、
さらなる飛躍と、
幸せの方向へ進まれますことを、

心より――
妻とともに、
願っております。


妻はこの時、

「確かに宇宙を見上げた」。

宇宙は――
無であり、
時空の歪みで、
時間は「無い」とも
言われている。

その「無」が生まれた瞬間、
無限の「有」もまた、
生まれる。

┌ 無 は 有

└ 有 は 無

色即是空
空即是色。

無と有が織りなす、
スパイラル。
フラクタル。
循環 ∞

もし――
「刻(とき)」が
戻れるものなら、
戻りたい。

想いもまた、
無限なる
有。

本稿を書き終えた。
あら、ま。

いつしか、夜。

ふと――
宇宙を見上げた。

里緒と同じ“宇宙”を。

「想いという名の宇宙」

を。


(関連サイト)
里緒|口腔多発がん 闘病の記録 【X-エックス】
解と結(かい∞ゆい) 【X-エックス】


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