“クセ強イベント”でブランディング、マルハンの若者囲い込みはうまくいくか
皆さんこんにちは。
企業を総合サポートする株式会社K.I.D.S.広報です。
「事業ドメインの見直し」って大切ですよね。
以前、パチンコのマルハンが買収を重ね、レジャー全般に多角化しているという話を書きました。
背景にあるのはパチンコ人気の低迷。一方で、本業のテコ入れとして、若者向けのブランディングにも熱心という内容でした。
施策の一環として、ちょっと前に、秋葉原の駅前でインフルエンサーらとコラボした“クセの強い”フードフェスを開催していました。
K.I.D.S.広報も顔を出す機会があったので、ご紹介したいと思います。今回の記事はゆるめのレポートです。
●「クセ強」のぶっ飛びイベントがSNSで話題に
マルハンはここ数年、ブランディング目的で「脳汁」をテーマにしたイベントを定期的に開催しています。
脳汁というのは、強烈な興奮や快感を得たときに出る脳内物質のこと。
パチンコは、光や音、スリル、達成感などを駆使して、人間から脳汁とお金を引き出す娯楽ですから、ピッタリなテーマと言えるでしょう。
たとえば、昨秋の脳汁イベントでは、蒲田にある老舗銭湯を期間限定で改装していました。
10日間の開催で、若い人を中心に3000人が集まったのだとか。SNSでもバズっていました。
リンク先を見ていただくのが分かりやすいのですが、薄暗い浴場にピンクっぽいネオンが輝き、サイバーパンクな感じ。洗い場の鏡はパチンコ台をイメージしたものだそうです。
●チャンネル登録者数150万! インフルエンサーらが料理を監修
そして、今回開催されたのは、フードフェスの「脳汁横丁」。
SNSやYouTubeのインフルエンサーたちが監修した、ちょっと変な食べ物をメインに、ステージイベントなどで盛り上がっちゃおうという趣向です。

会場に着くと長い行列ができていて、入場制限がかかっていました。
TRFのDJ KOOさんのステージだったようです。
中からわずかに聴こえてくる、『BOY MEETS GIRL』『survival dAnce』『CRAZY GONNA CRAZY』あたりが懐かしいwww
ちなみに画像左に「まなりす家」とありますが、これは牛丼屋に2000日連続で通ったマナリスさんというインフルエンサーが監修した牛丼の屋台です。

中はやっぱり、脳みそピンクの怪しげな雰囲気です。なぜか巫女さんもいるw
客層はやはり若い人が多く、子連れ客も目立ちました。
「パチンコ屋×子ども」は、かなり悪いイメージですが、当たり前だけど、こういう場なら全然気になりません。
ステージでのビンゴ大会も大盛り上がりでした。



こちらのお店を監修したトミーさんはYouTubeのチャンネル登録者数が約150万人というインフルエンサー。カレーパンの中身をほかのものにしたら美味しいのか、という実際にバズった動画企画を体験できる店舗になっていました。

●ギャルのぶっ飛びメニュー、デコれるピンク色の油そば
実際にフードも購入してみました。
大手企業でも採用されている「ギャル式ブレスト」のCGOドットコムさんの店舗です。

ギャル式ブレストというのは、「あだ名呼び&ため口」などのルールで自由な会議を実現しようというもの。大手メディアでも紹介されており、注目度が上がっています。
出てきたのは、ギャルが大好きな「ピンク色」の油そば。卵は色付き。具材のハムなどを購入者が型抜きして、デコるという趣向です。
見た目のインパクトもさることながら、麺自体はプロの料理人が手作りするなど、味自体は(もちろん屋台クオリティとしては)かなりしっかりしていました。

面白かったのが売り子スタッフの発言。現金NGのお店だったのですが、その理由を「ギャルはバカだから現金じゃ管理できないんです」と説明していました(笑)。
SNSなどで唐突に書き込まれると燃えかねない発言ですが、こういうイベントの文脈の中だと光りますね。
今回の脳汁横丁、運営スタッフは関東近郊のマルハンの店舗から来た社員だったそうです。パチンコ屋では、スタッフがこんな感じで客と掛け合いをして盛り上げることもあるのだとか。
そういえば、床にこぼれた飲み物を片付けていたのは、イベント責任者の女性でした。元はパチンコ店舗の店長だったとのこと。会場を回りながら、ときには人に指示し、ときには自ら対応する。臨機応変な現場力に感心しました。
●試遊台に行列
パチンコ屋のイベントなので、もちろん試遊台も。
写真には入っていませんが、アニメ原作の台(『甲鉄城のカバネリ』)もあって、秋葉原という土地柄もあってか、若い人が行列をつくっていました。こういうふうに裾野を広げていくんですね。

個人的に一番面白かったのが、会場の隅っこにあった「資料室」です。
過去のイベント資料などをまとめたスペースなんですが、ただ読むだけでは面白くないということで「謎解きゲーム」になっていました。

パソコンの画面や机に残された手掛かりからキーワードを探し、LINE公式チャンネルに入力していくと、ストーリーが次々に展開され、楽しみながら施策のコンセプトやマルハンのミッションなどを理解できるという仕組みです。
●地道なブランディングの先に希望を探して
もちろん、実際に会場を訪れた人のどのくらいがパチンコ屋に行くのかと言われたら、そこはまだ少し距離が遠いのだろうと思います。
ただ、たとえば、都心の子連れがパチンコ屋と接点を持つというのは、いまどきかなり珍しいはず。
本業からすれば、イベントの利益なんて微々たるものでしょうが、集客も成功しているようですし、まだまだ継続していくのだろうと思います。
今後、脳汁イベントがどのようにグレードアップしていくのか、そしてそこで獲得した脳汁ファンをどのように“刈り取っていくのか”にも注目ですね。
最後の写真は、K.I.D.S.広報がイチオシのメンチニキさんのメンチカツサンド。

メンチニキさんは、ヤンキーの格好をして「メンチ(カツ)をきる」パフォーマンスで人気のインフルエンサー。怖そうな風体ですが、めちゃくちゃ好青年でした。
久しぶりに喧嘩したなってきたから母校でメンチきってるなう。 pic.twitter.com/x3nwZ1BYmm
— メンチニキ (@menchiniki) August 5, 2019
