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【名古屋市千種区】覚王山育ちのキャラクター”へめへめちゃん”が人気「いつまでも手芸部 豆*豆」

Yahoo!ニュース投稿記事の保存版

本記事は、2025年1月19日にYahoo!ニュースに掲載された取材記事を再掲したアーカイブです。
当時の現場の様子や関係性を記録したものとして公開しています。
なお、現在の営業状況などは変更されている可能性がありますので、最新情報は各公式情報をご確認ください。

覚王山育ちの「へめへめちゃん」をご存じでしょうか。顔のパーツが"ひらがな"というオリジナリティあふれるキャラクターです。
こちら、SNSで見つけて遠方から買いに来る人がいるほどの人気ぶりだそうで、それは海外にまでおよび、特に台湾の方に好評なんだとか。
この「へめへめちゃん」の生みの親は、覚王山アパートの2階で営むお店「いつまでも手芸部 豆*豆」の店主ようこさんです。
「生まれたのはいつかわからないんですけど、育っています」とお聞きし、その様子に興味がわいてお話をうかがいました。

このキャラクターのことはよく聞かれるんですけど、いつから作り始めたのかよくわからないんです。
私、もともと手芸っぽいモチーフのものが好きで、ずーとそういうものを作っていたんですけど、その長い活動歴の中の「いつか」にできていたんでしょうね。でも、できてはいたんでしょうけど、たとえば本当に小さなブローチを作っていた時なんかのいくつもあるキャラクターの中の一つだったと思います。私自身は、そんなに大事にしていなかったキャラクターだったんです。

でも、ここに出店してからお店に来てくれたお客さんに「これポーチにならない?」とか「イラストにならない?」なんてリクエストをいただくようになって、そのリクエストに応えているうちにこのキャラクターの作品が徐々に増えていきました。そうすると、このキャラクターが目立つのか、今度はリクエストも増えるといった風にここまで大きくなったという感じです。これも、お客さんとやり取りできるお店があったからかなって思っています。初めから「こんな感じにしようかな」って考えてできたキャラクターではないんです。

お店に置かれている作品は、ほぼ、へめへめちゃんですね。

へめへめちゃん専門店になっています。お客さんも、もう、へめへめを求めて来てくれるんで。
中には「まめまめさん」だか「へめへめ」だか、よくわからないという方もみえますけど(笑)初めて来た方からも「どっかで見たことある気がする」とか、「誰かに似てるね」なんて親近感を持ってもらえるみたい。

覚王山アパートに入る前は、勤め人として雑貨のデザイナーをしていたという店主ようこさん。平日は会社で働き、週末はマルシェに出店するという生活を続けていました。
覚王山祭りにも毎回出店していたため覚王山アパートの作家さんたちと親しくなり、その縁でアパートに出店したそうです。マルシェの活動だけだったら生まれていないキャラクターだったのかもしれません。また、出店場所が覚王山だったという、場所の影響も考えられそうです。

そうです、そうです、そうなんですよ。もともと、そんなに力を入れていなかったキャラクターなのに、覚王山のお客さんがここまで大きくしてくれたって感じています。
お店をやり始めた時は、今までデザインに関わってきたこともあって、いろんなこと考えてたんですけど、いざここに来てみたら結構お客さんとの距離が近いんですよ。それで、なんとなく流されるっていうのか、流れに身をまかせてみようって思いはじめまして。
「どこに行きつくかわからないのも楽しいかな」なんて考えたりするようにもなりました。お客さんが「楽しい」って言ってくれて、それに乗っかった私も「楽しい」って思えることが最高ですね。「こうしなきゃいけない」っていう思いをとっぱらったら新しい世界が見えました。

リクエストに応えることによって、お客さんの気持ちが入った作品は、それを手に入れた後もかわいがり方が桁外れなんだそうです。

おいしいものを食べたり、旅行に行く時はいつも一緒に連れて行ってくれるんです。
今はスマホですぐにSNSをチェックできるじゃないですか。たとえば、インスタグラムで「#へめへめちゃん」とハッシュタグを検索するとお客さんの投稿が出てきて、「こんな所に連れて行ってもらってるんだ」って見て楽しんでます。ハッシュタグを通して私に話しかけてくれるって感じです。今の時代ならではですよね。リアルで近くて、ネットを介してもつながることができるって楽しいですね。

会社に勤めてた頃は、自分が起こしたデザインがユーザーの手に渡っていく姿ってなかなか見ることがなかったんです。学生時代は陶器の勉強をしていたので、仕事も陶器の雑貨などをデザインしていたのですが、自分でやるなら手芸だなって思ってとりあえずマルシェに出店し始めて。そうしたら次はここに出店することができて、キャラクターまで育ててもらって。こんなこと、あるんですね。

覚王山じゃなかったら、また違った展開になっていたかもしれませんね。

うん、そう思います。断然ここだったと思う。ここに来れて良かったなって思うばかりです。来てくれるお客さんも、あたたかい人たちばかりだし。なかなかないですよね、名古屋市内で覚王山と同じような雰囲気の場所って。

覚王山アパートの雰囲気はどう感じていたのでしょうか。

私はちょっとレトロな感じが好きなんで、ここにはピッタリだなって感じ。私の場合、覚王山アパートの空気ができあがってから入ってるんですけど、最初の人たちは意見合わせなど苦労もしたと思います。
「いるよー」っていう空気も、きっと最初はそれすら話し合って決めていたんでしょうね。私はでき上った空気が良くて入ってるんで、楽させてもらって、楽しいとこだけ味わってきたという感じです。
「覚王山アパートってどう?」なんてよく聞かれるんですけど、みんな知ってるようで知らないから。どういう感じで成り立っているのかっていうところまではあまり知られていないと思うので、こうして知ってもらえるのは嬉しいな。

覚王山アパート、なくなると寂しいですね。この場所から離れたくないっていうのはありますか。

寂しい。想像つかない。今でもずっと居るもんだと思ってる。みんなとずっと毎日会っているもんだと思っているから、どうなるのか想像つかない。でも、形は違えど辞めるわけではないので、今までここでやってきたように、身をまかせていたらどこかにたどり着けるかな。今はそんな甘い感じです(笑)

お店の壁の書き込みは、お客さんの背比べ

覚王山アパートがなくなる4月以降は、毎月第4土日に、「三ツ山猫ストア」さんの一角で「豆*豆」を営業される予定とのこと。そこでまた新たなキャラクターが生まれるのでしょうか。今から楽しみです。
あなたもぜひ、足を運んでみてはいかがでしょうか。


店舗情報

店名:いつまでも手芸部 豆*豆
住所:名古屋市 千種区 山門町 1-13
営業時間:11:00~18:00
定休日:火曜日・水曜日(祝日、21日の縁日は営業)
※営業時間・定休日は覚王山アパートに準ず
公式Instagram


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