アストンマーティン・ホンダ、Bスペック級改修へ
アストンマーティン・ホンダ、Bスペック級改修へ〜最下位脱出は最低条件である
アストンマーティン・ホンダが、いよいよ大きな勝負に出る。
2026年F1第11戦ハンガリーGPで、AMR26へ大型アップデートが投入される。
基本となるシャシーやギヤボックスの構造は維持されるが、軽量化、新しいノーズ、大幅に変更された空力面、後部サスペンションの修正などが行われる。
前方のシャシーは、再びホモロゲーションとクラッシュテストを受ける必要があったという。
完全な新車ではない。
しかし「Bスペック級」と呼んでもよいほどの大改修である。
ベルギーで明らかになった深刻な差
直前のベルギーGPでは、アストンマーティンの2台は予選最終列となった。
トップから4秒以上、前のキャデラックからも2秒以上離されていた。
F1における一周4秒は、単なる調整不足という差ではない。
車体、空力、重量、パワーユニット、エネルギーマネジメントなど、複数の問題が重なっている可能性を示す差である。
今回のアップデートで、いきなり優勝争いを求めるのは現実的ではない。
しかし、少なくとも予選最終列から明確に抜け出す成果は必要だ。
できれば、二台ともQ2進出を争える位置へ近づかなければならない。
ハンガリーではPUを言い訳にしにくい
ハンガロリンクは、一般にパワーよりも、ダウンフォース、車体バランス、低中速コーナーでの扱いやすさが重視される。
現在のAMR26には、ブレーキングやコーナー進入時の不安定さ、高速コーナーでフロントが逃げる問題、ダウンフォース不足、重量超過などが指摘されている。
ハンガリーは、これらの問題が改善されたかを確認する場になる。
ランス・ストロールが指摘したように、ハンガリーで依然として大幅に遅ければ、次のオランダGPで新しいパワーユニットが投入されても、すべての問題は解決しない。
エンジン出力が増えても、車体が曲がらなければ意味がないからだ。
次はHRCの新PU
夏休み明けのオランダGPでは、HRC製パワーユニットのアップデートが予定されている。
アストンマーティン側が先にシャシーを改善し、その後にホンダがPUを改善する。
この二段階のアップデートによって、問題の所在も見えやすくなる。
ハンガリーで車体が改善すれば、現在の遅さの中にシャシー側の問題が大きかったことが分かる。
オランダでさらに改善すれば、PU側のアップデートにも効果があったことになる。
反対に、両方を投入しても順位が変わらなければ、問題はより根本的である。
HRCのコメントもアップデートできるか
ファンが注目しているのは、技術だけではない。
これまでHRCからは、「学びがあった」「最適化を進めた」「次につなげたい」という趣旨のコメントが繰り返されてきた。
もちろん、開発途上において学習や最適化は重要である。
しかし、結果が予選最終列である以上、今後はより具体的な説明が求められる。
何が改善したのか。
どの課題が残ったのか。
タイム差はどれほど縮まったのか。
次のアップデートでは、何を変えるのか。
こうした情報がなければ、コメントだけが毎戦同じ旧スペックのままになってしまう。
アストンマーティンは車体を更新する。
HRCはPUを更新する。
そして、説明の内容も更新できるのか。
BスペックのBは、BetterのBであってほしい。
弁明のBでは困る。
丸ごと入れ替えて、順位まで入れ替えられるか。
その最初の答えは、ハンガリーGPのFP1から見えてくる。
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