猛暑のオーストリアGPはタイヤの耐久戦になるか?
19歳アントネッリが首位―猛暑のオーストリアGPはタイヤの耐久戦になるか
2026年F1オーストリア・グランプリの初日、最速だったのはメルセデスのキミ・アントネッリでした。
アントネッリはFP1とFP2の両方で首位。
FP2では、マクラーレンのオスカー・ピアストリとランド・ノリスを抑えました。
レッドブルのホームコースですが、マックス・フェルスタッペンは4位でした。
アントネッリは本物か
金曜日のフリー走行は、各チームの燃料量やエンジンモードが異なるため、そのまま実力順位とはいえません。
しかし、FP1とFP2の両方をトップで終えたことには意味があります。
メルセデスは過去数年、オーストリアで苦戦してきました。
今回は事前準備を重ね、車の基本的な状態を改善してきたと説明しています。
アントネッリ自身も、FP1から車に自信を持てたと述べています。
19歳の若手が、レッドブルのホームで週末最初の主役になりました。
ラッセルは少し調整中
ジョージ・ラッセルはFP1で2位。
アントネッリとの差は、わずか0.040秒でした。
FP2では6位まで下がりましたが、マシンの根本的な競争力が失われたわけではありません。
ソフトタイヤのアタックを一周にまとめ切れず、タイムを十分に出せなかった影響があります。
ロングランには手応えを示しているため、予選までに一発の精度を合わせられれば、上位へ戻る可能性があります。
マクラーレンが2位と3位
ピアストリは2位、ノリスは3位でした。
ノリスはFP1で油圧系の問題が発生し、走行時間を大きく失っています。
それでもFP2では3位。
マクラーレンの基本的な速さを示しました。
オーストリアは短いコースで、順位差が非常に小さくなります。
予選ではわずかなミスが、何台分もの順位差につながります。
決勝ではタイヤ管理が重要になるため、マクラーレンがさらに強くなる可能性があります。
フェルスタッペンはホームで4位
フェルスタッペンは4位。
レッドブルは新しい部品を投入しましたが、前後のグリップバランスとドライバビリティーに課題を抱えています。
FP1ではアンチストール関連の問題も発生しました。
それでも、ロングランは一発のタイムより前向きな内容だったとされています。
レッドブルは、金曜日から土曜日にかけて大きく車を改善することがあります。
ホームコースでの逆襲は十分に考えられます。
アストンマーティン・ホンダは最後尾
アロンソは19位。
ストロールは20位。
アロンソは最下位ではありませんが、アストンマーティンとしては最後尾の2台です。
今回は大きなアップデートもありません。
高温で車が滑り、タイヤ温度が上がり、さらにグリップを失う状況になれば、通常の速さだけで前へ出ることは難しくなります。
猛暑がレースを変える
ヨーロッパでは大規模なヒートウェーブが続いています。
オーストリアGPでは、気温約32度、路面温度約52度が見込まれています。
高温はタイヤだけでなく、
パワーユニット
バッテリー
ブレーキ
冷却装置
ドライバー
にも影響します。
レッドブル・リンクは標高が高く、空気が薄いコースです。
空気が薄いと冷却効率が下がるため、車にとってさらに厳しい環境になります。
4ストップは有効か
ピレリは、現段階では2ストップを有力としています。
オーストリアのタイヤ劣化は、摩耗よりも熱による性能低下が中心です。
高温の路面でタイヤが滑れば、温度がさらに上がります。
しかし、4ストップはピットで失う時間が大きすぎます。
通常の展開なら、2ストップが基本です。
予想以上にタイヤがもたなければ3ストップ。
セーフティカーやタイヤトラブルが何度も発生する大混乱なら、4ストップもあり得ます。
つまり、4ストップは本命ではなく、異常事態へのギャンブルです。
サバイバルならアロンソか
アロンソのマシンには、今のところ上位へ進む速さがありません。
しかし、猛暑で故障やタイヤトラブルが相次げば、単純な速さ以外の要素が重要になります。
タイヤを守る。
他車の動きを読む。
セーフティカーのタイミングを利用する。
無用な接触を避ける。
最後まで走り切る。
そうしたレースなら、アロンソの経験が生きる可能性があります。
19歳のアントネッリが速さで勝つのか。
44歳のアロンソがしぶとさで残るのか。
マクラーレンがタイヤ管理で逆転するのか。
フェルスタッペンがホームで巻き返すのか。
暑いレースです。
ドライバーも心配です。
しかし、先に悲鳴を上げるのはタイヤかもしれません。
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