平戸市ワーケーション 〜特別授業編〜
はじめに
ジョイゾーでは、これからの社会を担う子どもたちに向けて、kintoneや課題解決を題材としたIT教育を実施しています。
「平戸市ワーケーション」にて、市の担当職員の方より「子どもたちは外部の人と関わる機会が少ないため、この機会にぜひ授業もしてほしい」というご要望をいただいたことから、平戸市立大島中学校と長崎県立猶興館高等学校での授業が実現しました!
今回のnoteでは、その授業の様子をお届けします!
(平戸市ワーケーション全体については↓を!)
平戸市立大島中学校での授業
平戸市の的山大島(あづちおおしま)は人口900人弱の島で平戸港からフェリーで40分ほど。花粉が飛んでいない『避粉地』として注目されています。島内には小学校と中学校がそれぞれ1校ずつあり、高校は現在はないそうです。
そんな島内唯一の中学校で、1年生へ向けて2コマ、2年生へ向けて1コマの授業を実施しました!
【1年生:1コマ目】ITツールで「想像」を「形」に変える
どうも。BBです。中学1年生向けの授業の1コマ目は自分が担当しました。
中学1年生に何の授業をしようかなーっていろいろ考えましたが、1人でもITエンジニアという職種に興味を持ってもらえたらってことで、「エンジニアっていいぞ!」 をテーマにしました。

この3人は生まれたときからずっと一緒で、まるで兄妹?姉弟?みたいでした
「(IT)エンジニアってPCとインターネットさえあればどこでも働ける」
「つまりこの大島にいながらでもエンジニアとして働くこともできる」
「普段は漁師だけど漁に出られないときはエンジニアで稼ぐ、もできる」
みたいなことをつらつらお伝えして、少しでもエンジニアいいなって思ってもらえたら嬉しいですね。
合わせてITツールの紹介もして、ジョイゾーでガッツリ使っているovice(バーチャルオフィス)で東京メンバーと繋いだり、Canvaを使って自己紹介スライドを作ってみよう!をしてみたり、ちょっとしたワークも挟みつつ50分授業が終わりました〜

【1年生:2コマ目】カードワークで紐解く「自分の価値観と職業興味」
こんにちは、内村です!
中学1年生向けの授業の2コマ目は、私が担当しました。
1年生に向けた2コマ目は、「自分の価値観と職業興味を知る」ことをテーマに授業を行いました。この時間からは、ジョイゾーメンバーの阿部と藤原も「転校生」としてワークに参戦!
パート①:自分の価値観を知る
まず取り組んだのは、働く上で大切にしたい価値観を探ることができる「わがままカード」。
1枚につき一つの価値観が書かれた96枚のカードから、手札の5枚を入れ替えながら、自分にとって本当に必要なものを絞り込んでいきます。
実際に取り組んでみると、中学生にはなかなか難しい用語も…
しかし、ジョイゾーメンバーや先生方がサポートし、一つひとつの言葉の意味を解説しながら、「自分が大切にしたいこと」と一致するかどうかを丁寧に見極めていきました!

お互いの選択に驚きや笑いが起こる場面も!笑
最後に手元に残った5枚のカードには、一人ひとりの個性が色濃く表れていました!
パート②:職業興味を知る
自分の価値観が見えてきたところで、次に取り組んだのは「OHBYカード」。
職業をイメージするイラストが描かれた48種類のカードの中から興味のあるものに絞り込んでいくことで、自分の職業興味を知り、関心のある仕事やこれまで知らなかった職業への視野を広げていきます。

「ここで選ぶのに時間がかかるかな?」と思いきや、中学生のみんなは決断が早く、自分の直感に従って、すんなりと絞り込んでいく姿がとても印象的でした!
パート③:自分の価値観と職業興味を重ねて考えてみる
いよいよ最後のワーク。
これまでの結果から、さらに「最も大切な価値観1つ」と「最も興味のある職業1つ」を厳選。「なぜそれを選んだのか?」「その価値観と職業はどう繋がっているのか?」という点を深掘って考えてもらいました。

発表タイム!
そして最後はみんなの前で発表!
「日頃自分がしていて楽しいことが、自分の価値観に繋がっていた」「それが将来やりたいことの方向性に影響していた」など、一人ひとりが自分の内面にある繋がりに気づき、共有してくれました。

まとめ
今回のワークでは、自分の価値観と職業興味を知り、それらがどう関連しているのかを考えてもらいましたが、この作業は大人でも難しく時間がかかるもの…。
だからこそ、授業の締めくくりには、
「日頃から自分が何を好きで、何に興味があるのかなど、アンテナを張って行動してみてほしい。そこからさらに新しい興味が広がることもあるから、色々な経験を通して、将来自分が何になりたいかを考えてみてほしい」
というお話をしました。
まだまだ可能性に溢れた3人!これから色々なことにチャレンジして、自分自身の可能性をどんどん広げていってほしいと思います。みんなの未来が楽しみです✨
【2年生】kintoneで身近な課題を解決するアプリ作り
ここからは中学2年生向けの授業について。
この授業は、阿部が担当しました!
まずはアイスブレイク
まずは自己紹介を兼ねて「大島の好きなところ」を質問してみました。
みんな照れながらもハキハキと答えてくれて、「大島の魚介が好き!特にイカ!」という素直で素朴な回答がすごく印象的でした。
そんな温かい空気感で授業がスタート!
50分間でアプリ作りを体験
今回のワークは、kintoneを使って自分たちの生活に役立つアプリを作ってみよう、というもの。
リズムダンスで全国優勝常連の中学校だったので、練習記録アプリや、忘れ物アプリ、おすすめ図書アプリといった3つのテーマを用意しました。基本操作を簡単に伝えて、いくつかヒントを出した後は、いよいよ個人作業。
最後には、それぞれ工夫したところを発表してもらいました。

想像以上の吸収力と工夫にびっくり
驚いたのが、たった数分教えただけなのに、みんなの動かす手が全然止まらないこと!
練習記録アプリに「今日のポイント」という項目を作ってテニスの手首の使い方をメモしたり、おすすめ図書に「ジャンル」の項目を自分で追加したり。
こちらが出したヒント以上のことを自力でどんどん考えて形にしていく姿を見て、その思考の深さには本当にびっくりさせられました。
終わりに〜ITとこれからの働き方のこと〜
まとめとして、「システムを使えば、思いつき一つで暮らしは便利にできるし、誰かを助けることもできる。それは大島にいながらでも可能だよ」という話をしました。
50分という短い時間でしたが、生徒たちはギリギリまで手を動かしていて、「もっとやりたい!」という熱量を感じるワークショップになりました。

長崎県立猶興館高等学校での授業
続いて、猶興館高校では、2年生へ向けて1コマの授業を実施しました!
1コマの中でも、大きく2テーマ取り扱ったので、今回はそれらを分けてご紹介します。

【2年生】長崎県立大学出身社員によるキャリアの話
まず最初に、藤原よりキャリアについてのお話をしました!
「身近な先輩」として伝えたい、これからの選択肢
私は大分県出身で、大学は佐世保にある「長崎県立大学」に通っていました。
高校生の皆さんと同じく、九州・長崎という地で学生時代を過ごした者として、何か参考にしてもらえる部分があればと思い、これまでの経歴や今のみなさんだからこそ伝えたいメッセージをお話ししました。

地方からでも、やりたいことは形にできる
進路や将来やりたいことが決まっているか聞いてみたところ、すでに目標を定めている生徒さんが一人いましたが、ほとんどの生徒さんは、まだ決まっていないという状況でした。
私自身、最初から今のキャリアを明確に描けていたわけではありません。
しかし、「面白い!」と思ったことに飛び込んでみると、人と人の繋がりが広がっていきました。
その繋がりをきっかけに、自分一人ではできなかったような多様な経験をさせてもらうことができました。
そうして「将来はこうなりたい、これがしたい」という自分の軸が見えてきた頃、その想いを叶えられるジョイゾーに出会い、今こうして働くことができています。
今のみんなに伝えたいこと
一番伝えたかったのは、「自分の『したい!楽しい!』という気持ちに、素直に向き合って行動してほしい」ということです。
進路選択を控えた高校2年生という大切な時期。
最初の一歩は不安かもしれませんが、失敗しても大丈夫。
まずは自分の「ワクワク」を信じて、一歩踏み出してみてほしいなと思っています。
【2年生】AIを味方につけるシステム開発
続いて、小泊よりシステム開発についての授業を行いました!
「つかう」から「つくる」へ 〜誰にでもできるシステム開発〜
これまでは、誰かが作ったシステムやアプリを「つかう」のが当たり前でした。
しかし、これからの時代は自分たちで必要なものを「つくる」時代へと変わっていきます。今回の授業では、「システム開発って難しそう…」というイメージを覆す、新しいモノづくりの形を体験してもらいます。
💻システムをつくる3つの方法
高校生はPythonを使用したことがあると聞いていたので、コーディング以外のシステム開発の種類も紹介しました。
プロコード(PRO-CODE):プログラミング言語を駆使して、ゼロからコードを書き上げる本格的な開発。
ローコード(LOW-CODE):少ないコード記述で、効率的に素早く開発する方法。
ノーコード(NO-CODE):コードを一切書かず、パズルのようにパーツを組み合わせて作る方法。

実践!kintoneで「勉強管理アプリ」を作ろう
授業の後半では、プログラミングの知識がなくてもアプリが作れるkintoneを使って、実際に手を動かしてみます。
今回のテーマは、日々の学習をサポートする「勉強管理用アプリ」の作成です。サンプルのアプリを用意して、みんなで作ってみよう!
...と、ここでトラブル発生!
学校で配られているChromebookなどのタブレット端末は、指でのタッチ操作だとkintoneのアプリ作成(パーツの配置)がうまく反応しないことがあります。
そのため、想定していたドラッグアンドドロップのアプリ作成に躓く子が多数発生するというハプニングがありましたが、そこは普段から対面開発で臨機応変な対応に慣れている我々。急きょ予定を変更し、AI(kintone AI ラボ)を活用したアプリ作成へと舵を切りました!
✨kintoneAIラボ
AIと対話してアプリを作成するのですが、これなら自動的にフィールドが設置されるのでこの方法ならタブレット端末でもアプリを難なく作成できます。実際、何人かは作成出来た子もいました。
急ぎ足になってしまいましたが、初めてのツールを使い、熱心に手を動かして作る高校生たちは、頼もしいと思いました。
まとめ
AIでkintoneアプリを作れる時代に。いま育っている子ども達が社会に出るころは、AIが当たり前の世の中になっているはずです。これからは彼らから学ぶことも多く出てくるのかと想像します。今回、高校生達と過ごせて多くの学びをいただきました。

おわりに
どうも。再びのBBです。
このnoteでは、平戸ワーケーションでの中で実施した地元中学校、高校への特別授業について紹介しました!
ワーケーションって、普段やっているデスクワークをコワーキングスペースなどを借りて地方で行うのももちろんありですが、せっかくならその地域でしかできないワークをやってこそなのかなーとか思ったりしています。
そういう点でも今回の機会はとてもありがたかったです。
ジョイゾーでは去年から社内に「EDuチーム」という、今回のような活動を主目的としたチームも作っていまして、今後も定期的に学校関係への教育活動はしていきたいと思っています!
