永遠に君の|毎週ショートショートno+e|ネタバレアイマスク
創作同好会で一緒の優介を映画に誘った。
ロングセラーの原作ものの劇場版新作。
それまでの恵里ならありえない。
でも聞いたのだ、優介に「赤紙」が届いたと。休学し、ニュースでしか知らないあの海峡へ学徒として征く破目になったと。
恵里は原作原理主義者。映画は邪道と決して観ない派だった。
反対に優介は映画だけ。原作は「古いし追えないし読んでない」と公言。
映画の日まで、恵里は優介とのチャットやリアルの会話に注意を払った。
(とにかく、ネタバレ一切厳禁。
優介君が公開楽しみにしてきた映画で……
これが、最期かもしれない)
でもアイマスクをポケットに忍ばせた。
物語の最終盤、最後の戦いを前に、主人公は想い人にこのアイマスクをして云う。
(このあたたかい目は永遠に君のもの。好きとか愛しているでは足りない。あなたの存在は、ぼくの人生そのもの)
その場面が来た。
恵里はそっとマスクを付けた。
ちょいちょい
袖を引く感触。
隣を見た。
同じアイマスクの優介がいた。
(本文410文字)

(絶対にここで終わらせちゃダメだと、秒で(嘘)次を書きました)
(あと補足的に、アイマスクの意味というか背景を書いてみましたー)
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