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掌編小説|続ドアポスト

いやだめだ、そんな、クソ人間だなんて。
僕は読んでいた『先入観をもたないひとの99のルール』の表紙を見つめた。著者(MENSA会員)の作り笑顔には何度見ても圧倒される。著者(MENSA会員)のことはほとんど知らない、一時期講演会にも足繁く通ったし立食パーティーで名刺も交換したし、打ち上げに参加してベロン(ファン・セバスチャン・)ベロンにもなって著者(MENSA会員)にお持ち帰られ夜2回朝1回の都合3回戦して翌朝10時にラブホの塀の影から時間差で路上に駆け出てホンマモン(ポケモンのモンスター、極属性)経営の店で朝ラーを共にしたことさえあるけれど、ほとんど知らない。
(クソ人間だなんてだめだ。違う。アイツは、ビッヂグソけつなあな人間)
そう念じると、僕は『先入観をもたないひとの99のルール』の表紙をスマホカメラで撮り、メルカリに出品した。
仕方がないのでまた家を出た。出る時に、僕の家のドアの部屋側のドアポスト下のチラシ受けを開け、入っているチラシを回収してバッグに入れた。僕の外出をタグが伝えたのだろう、歩いていると1台のマイバッハが僕の横で音もなく停まった。僕は音もなく乗り込むと、運転手が音もなく正面を歩くキジバトにガラス越しに黙礼した。そしてマイバッハは音もなくヨハン・ゼバスチャン・バッハのロボット、人呼んでロボバッハにトランスフォームすると、音もなく歩き出した。
アイツの穴を埋めるべく、やむなく業務再開だ。
この街の人間たちの様子を眺める。それが、僕とアイツの本来業務。
チラシ配りは、言ったら、ついで。磯丸めいた居酒屋でアイツと飲んでいた時、石丸めいたチラシ配りの会社社長(沈見伊毛千代しずみいげちよ氏)に突然絡まれ、獅子丸めいた心の名犬に相談もしつつ出来心的に引き受けた。
ある4階建マンションの前に来ると、黒くて大きいSUV車が停まっている。マンションの壁面に寄せて建つ。ロボバッハの身長が足りず、各戸の窓は3階の高さまでしか覗くことはできない。そこで僕はロボバッハに、ぴょんぴょん跳ねさせた、すると隠しファイルみたく現実世界から隔絶されたマボロシの5階の窓が覗けて、例のあの運転席にいた三十代くらいの如何にも学生時代に何某かのスポーツをやっていたような見た目の男が鼻ピアスを鼻以外の体あちこちに開けている女と、カクベツにヨカラヌことに耽っていたので、ロボバッハ専用スマホで激写しておいた。あとで個人的な趣味目的で使うことにする。
UFOがやって来て、時間です、と管理栄養士が言った。声で分かった。彼女の声を聞くのは初めてだったが、わかるときはわかるものだ。僕は『先入観をもたないひとの99のルール』の最後の方のページに、
「100番目のルールは、あなた自身で決めよう」
とあって、囲みの中に書き込めるようになっていたことを思いだした。
「先入観、OK」
と書き込みたくなって仕方がなかったので、ロボバッハをお行儀悪くガシャァンガシャァン響かせて走らせ、脛部分へポールダンサーアクション風に降り、ロボの外へ出て部屋へ戻って本を探すが見つからず、メルカリに出品したことを思い出した。落札され、家人が発送してしまった後だった。仕方がないので僕はメルカリでその本を探し、自分の出品額より500円高い金額で落札して、届くまですることがなくこれを書いている。部屋に何かの虫が飛んでいる。ドアポストから入ったのだと思う。

(終わり)


再生補修さんの↓掌編小説の続きを書きました。

盟友・補修さん。
目下、補修さんや僕が属する「チ部」が5月4日(月・祝)に東京ビッグサイトで開催の「文学フリマ東京42」に出す、恥部本ことタイトル
『恥と和解せよ』
の全力編集作業中なのです☆
ワーワー\(^^)/ワーワー

そんでブースの場所決まったYOー

南1・2ホールD-06でがんす⭕️

入口にも近いし、ぜひぜひ遊びにきてくだしゃんせ〜✨


#掌編小説    #ドアポスト    #続ドアポスト
#なんのはなしですか
#文学フリマ東京42

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山本蛇内 yamamotojanai スキとフォローくだされば(気に入ってくださるなら、でね)十分なのであります! いつか有料記事に挑戦しますので、その時までチップ取っといてください笑