1999年からタイムリープしてきた24歳のぼくと、音楽談義した話。
夜、仕事から帰って、スーツとか脱いで洗面所(脱衣所?皆さんあの空間、普段なんて呼んでますか)の横開き扉、ガララ〜と開けたら……
怪しい男が立ってたんです。
両手にカメラ構えて、人ん家(?)の洗面所で、まさに自撮りしようとしてる、扉絵(↑)の若い野郎。
なんか見覚えのある、顔つきに髪型、姿勢。
……タイトルで盛大にネタバレしてますが……f^_^;
「俺だよ、俺俺。」です。
24歳の自分が、1999年秋から2025年春の「いまここ」に突如、26年をリープして《ポーンhub!》と現れた。え「hub」不要?うんそうだね。
狙ってリープしてきた、そう言うんですね。
「50歳の俺ってどうなってんだろ?」
って思いスパークさせて、オーヴァードライブさせて……とのこと。
「えーおかしいな、24歳当時の俺、そんな特殊スキル身につけてるとかまったくなかったけど……」
思わず呟いたら、24俺言うんですよ、
「妄想を飛ばすのはさ、夜とか休日の昼下がりとか、いつもやってたろ?
彼女もいないし金もないで、それ楽しんでたろ?
アレの、飛ばし方ひとつなんだよ。
気づかないままの俺がいまのお前で、
ふとしたはずみでコツに気づいたお前がいまの俺」
ややこしやなコト。
50歳おっさん、急に来た26歳下男(注:同一人物)に近距離で向き合って、思ったわけです。
(なんのこっちゃよく分からないけど……
まあまあ、まるっきりの他者と話すよりかは、会話の糸口、あるわけだ。
斜に構えていて。
「検討すべき別の視点」大好きで。
発想が疾走飛躍しがちで。
そんなとこがまったく同じな男同士が、あーでもないこーでもない話すのは、まぁやってみて楽しめるっちゃ、そうかも……。)
問題は、熱量の違いなんです。
(あっちは「がっついて知りたい。」
こっちは、「懐かしいは懐かしいが、知ってるし、青臭いなー」って気分に陥りそうな。
少なくとも、防戦一方になるな……。)
と警戒マインドは発動。
素早く考えをめぐらせて……。
半袖アンダーシャツにボクサーブリーフいっちょうというアレ味なカッコで、洗面所に突っ立って。
not「おっ立って」。そこはご安心ください!
でも、おっさんの汚い格好は想像させるだけでハラスメントなもんで、配慮から急きょ部屋着に。
24俺「コーヒーある?」
50俺「夜だから、ルイボス茶で」
テーブルで、お茶を飲みながら24俺が言うには。
こうやってリアルにタイムリープできた証言というのが、サブカル雑誌の『GON』や『クイック・ジャパン』あと『TV Bros.』なんかに載ってるんだそうです。
あり得た過去では、同時多発的にその現象が起こり、でも大手メディアは沈黙を貫き、「静かに何かが起こっている」感じがあるんだそうで。
そして、24俺が自分でも試したら、できちゃったと。
経験者は共通して、「夢」としてこの経験を語っているのだとか。
脳が?
時間を司るシステムあるいは超越者が?
おぼろげにしか記憶を持ち帰れないように、仕組まれている模様。
「なんで、未来改変とかヤバいことは、別に起こんないんで。
思いっきり喋っちゃってくんない50俺?」
と懇願されてしまう。
んー……
何も気にせず、いろいろ伝えちゃう?
1999年後半以降お付き合いした女性たちのこと。
結婚相手のこと。
子らのこと。
それなのにしちゃった悪さのこと。
(例えば、R子さんとの時間のこと。)
親や祖父母など家族のこと。
仕事のこと。
…… ……
でも。
50俺「……俺だったらきっと分かってくれると思うから、桜樹ワシントンするけどさ……」
24俺「……???……」
50俺「ああ、『正直告白する』の意味な。
俺は、ちょっと趣味じゃないかな。
そりゃ野暮でしょって思う。
お前俺は、影響ないって言うけど、
知りたい気持ち、めちゃくちゃ分かるし、それ聞くために来たのにごめんけどね」
24俺「……わかった。『確かに』って思う俺もいる。
じゃあしょうがない」
50俺「勘弁プリーズな。ああ、その代わり……
音楽の話をしないか。
お前俺のころ以降、いろいろすっごい良いの聴いてきたよ」
「おお、ほんとか」
「うん、例えばさ……」
(ジャスティン・ヒースクリフ "You All Should Think More”を流す。)
24俺「いきなり、めちゃ好み……!」
50俺「でしょ。キンクス+ジョン・レノン……?!という、第一聴の印象だけど、聴けば聴くほどオリジナリティに震える」
24俺「わかる。というかこれ……、Y(当時の親友。ギター弾き)とやりたい、夢の音楽にかなり近いような……!」
50俺「中村一義が辿った道のりともまた違う、『ビートルズの精神性と音楽性両獲り追究プロジェクト』に聞こえてさ」
24俺「それまさに!」
50俺は、24歳俺にネットの情報を見せる。
ジャスティン・ヒースクリフーー音楽家の喜多嶋修のソロプロジェクト。
唯一のアルバムを、1971年に発表。
24俺「へぇ、喜多嶋舞のお父さんなのかー」
50俺「他の曲もめっちゃ良くて。
ソフトロックテイストの濃い”Sea"はミレニウムのヴォーカル、サンディ・サリスベリーのソロ作の手触りがあるし、”You Know What I Mean”って曲は声以外のあらゆる音、ジョンまんま。
ポールと揉め揉めで、やむなくベースもスタジオで自分で弾いたジョン……。
丸亀でうどん食ってるジョージ・マーティンをいきなり呼び出しアレンジさせたジョン!」
24俺「あははは!(「丸亀」……?)
それにしても、恐ろしい時代だな、Youtubeで無料で、全曲聴けちゃうとか……」
50俺「(サブスクの話もしばしした後)
でもね……
その作品にBETするんだぜ俺、という気概を込めて、ぼくはこういう時、いまだにアルバム(CD)を買う派だよ」

ネット情報とは違う気づきが一気に得られる点も好き
24俺「えらい!俺イズムを感じるわ」
50俺「『2回お昼を我慢すればいいさ』ってね。
でも実際には空腹に負けて我慢できない人ね。
ところで、このご時世には「no+e」ってのがあって。
最近のぼくの流行りは、no+e内検索して同好の士を見つけることでさ」
「ジャスティン・ヒースクリフ」
「喜多嶋修」
→『検索』
24俺「”benzaiten"、すごく気に入った!」
50俺「良いよね。1973年の発表。
当時代性のある音でありながら、未来でも我が物顔で、知らん顔で鳴っていることが織り込まれているような、自信と確信を感じる。
実際、2024年でも、タイムレスに鳴る音楽だな」
24俺「少し、ジェフ・ベックを連想した」
50俺「もしかしてそれは、「ブロウ・バイ・ブロウ」(1975年発表のアルバム)からの、この曲かい……?」
Jeff Beck "Air Blower"
24俺「そうそう!」
(聴きながら話題はジャスティン・ヒースクリフまで戻り、からの、細野晴臣の1stソロアルバムの1曲目、「ろっか・ばい・まい・べいびい」が二人して聴きたくなる。
24俺「no+e記事書かれたみすゞさん、『就寝時もあまり眠れずにいる』と書いてるの心配だな」
50俺「いまや俺も、うまく眠れない当事者のひとりだよ」
24俺「まじか!」
50俺「『眠りに合う=静謐な音楽』はなかなか分かってない誤解よな……とぼくは思ってるんだけどね。
その人にとって脳が心地良くなれるなら、エモでもデスメタルでも、その人にはそれが良いんだよな。
みすゞさんへ『弁財天』をプッシュしたキマグレヤ店主さんは、ほんとうグッジョブ&ラッキーだった、となるね!」
(50俺、いったんは、「心地良く眠れそうか」にはフォーカスせず、
"banzaiten"から連想した曲を、24俺に聴かせていってみる。)
Oki Dub Ainu Band "Topattumi"
UMEKO ANDO (安東ウメ子) "Upopo Sanke pt.1"
ネーネーズ「No Woman No Cry」
(24俺、しばしスマホを奪いno+e記事を漁っていて、不意にこっちを向き、
「この音楽知ってた?良いよ」
と真顔で言ってくる。
マリエリさんのおすすめしてくれる「Vashti Bunyan(ヴァシュティ・バニヤン)が、すごく心地よい音だなって24俺、発見したらしい。
この3rd、彼女が70歳の時の録音という。
素晴らしいものを生み出す人に、年齢などただの数字。
50俺「ピアノ、ギター、声。
なんという魔法……!」
24俺「レコードの円盤中央でくるくる回る猫も、シュールかわいいな。」
(fat cat RECORDSというレーベルのロゴマークのようです。)
24俺「……うぉ……なんか急に眠気が襲ってきた……!
あ、これがそうなのか」
50俺「ん、どうした?」
24俺「戻る時の直前、強い睡魔に襲われると、幾つかの体験記事にあって。このことを言ってるのかも」
50俺「戻る……危険はないのか?時空間の狭間に入り込んで出られなくなるとか」
24俺「あははは、ノッてくれて感謝だよ。
忘れたかな、これはただの妄想世界。
ぱちんと目をひらけば、1999年10月17日の午後で、あのアパートの部屋だよ。
鏡の中の自分に向かって、カメラを向けて始まった妄想。
『50俺はどうしているんだ?』ってね」
50俺「ふむ、だとすると、消えるかどうか恐れなきゃいけないのは、俺のほうか……」
24俺「まあへーきだろ。
リアルで健康でいるのももちろん大事かもだけど、どっちか言ったら……想像や設定上の『山本蛇内』として、でっかいことをブチ成すストーリーを描いて生きてなよ。
それが、一番楽しいコトだろうから。
……さてと。
ああ、次回は、60俺のとこに飛んでみるよ」
50俺「60俺が文章で食べられている状態になってたら、教えてよ」
24俺「次来られるかわかんないし、来られても教えない。
そんなもん、自分でイメージすんのが良いよ。
タイムリープじゃなくさ。
『いまここ』で読む、書く、試行錯誤する。それを積む。
それがが一番大事なんじゃないかな」
50俺「間違いない!」
(固く握手)
24俺「じゃそろそろいくね……
(洗面所に移動し、カメラを構える)
これ、帰る時の『構え』ね……!」
50俺「えー!!そんなの決まってんの?」
24俺「や、いま俺が考案した……(ぷるぷる……)

俺は俺で、面白な想像や妄想をポコポコ生みながら、1999年以降を生きてみるよ。
この時間をもしうっすら憶えてたら、『いやもっとやってやら』って思いつつ。
そんじゃーねマンジョーメ」
言うと、24歳俺はカメラのレンズを見るまなじりに、力をこめた。

気づくと、24歳俺の姿は消えていた。
……ま、でも、「お別れ」ってことはない。
だってあれは俺。
50俺である俺の内側に、24俺は確かに生きているわけだから。
内面を掘り。
自分の鉱脈を掘り当てる試行錯誤、繰り返し。
喜ばしい出会いを楽しみ。
たまには、リアルに旅をして。
この先も楽しくやっていこうと思う。
So Far So Good.
この記事は、【no+e開始3ヶ月】の記念記事のパート1として、書かれたものです。
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