達人は手加減しまくり不連続【ショートショート/お題・連続達人事件】
並はずれた達人。
それがいいのかどうなのか。
幼馴染の話。
私たちは、牛絵馬で生まれ育った。
トヨタがあるから豊田市みたく、ウッシッシー缶コーヒーの本社があるから牛絵馬市。
小学校中学年ごろ。
「おれの秘密、お前には見せるよ」と友人。
公園の自販機前へ。ここらは100%ウッシッシー社の。
百円玉を入れ、友人がミルクセーキを押す。
派手に音が鳴り響く。当たり。
「ラッキー」、私が言う。
今度はメロンソーダ。また当たり。
「うっそ2回とか見ない!」
「や。100%、当てられる」
10本当てて彼はわざと外した。
少し怖くなった。
「きみ……」
「内緒な」
「わかった」
でも一年後、友人はウッシッシー本社へ呼ばれ念書を書かせられた。
「この力を使いません」
その後、彼は町を出た。
久しぶりに地元で再開、飲んだ。
帰り道、公園を通る。
自販機。
「今夜ぐらい、いいか?」
「うん、派手にやっちゃえ!」
その後はまさに、痛快な連続達人事件。
(410字)
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