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長岡花火

 長岡花火大会に行きたくなった。
 君と花火と約束と、という映画を観ました。長岡花火にまつわる素敵な物語。優しさの連鎖が奇跡を産む。じんわりくる物語。
 長岡花火は鎮魂の花火大会だという。以前、長岡に初めて足を踏み入れた時に出会った長岡の人に、一度は見るといいですよ、フェニックスとか、と教えてもらった。以来、見たいなと思っている。
 新潟は、私にとって祖霊の地。ご先祖様が昔、新潟から歩いて移住したと言い伝えられている。その言い伝えを聞いて、実際に何度か新潟に行ってみたりした。不思議な導きがあり、信濃川や県政記念館を見学した。何時間も信濃川沿いを歩いて移動したりした。親切な人との出会いもあった。新潟を、好きになった。
 花火大会、行きたいな。去年の長岡花火大会は、YouTubeの実況中継で見た。盛り上がっていた。動画でも、十分綺麗だった。でも、一度実物を見てみたい。
 ホテルを取るのが大変。花火大会の席を取るのが難しい。実際は、首都圏から長岡に花火大会を見に行くのは簡単ではない。ツアーを利用するのが一番楽かな。蓄えをはたいて行こうかな。
 祖霊の地の花火大会を見に行くのは、鎮魂になるかな。2年前に亡くなった父も喜ぶと思う。
 母は行かないと言う。一人で行こう。母にとっては、祖霊の地でもなんでもない。でも、私にとっては祖霊の地なんですよ。私はお母さんの血だけじゃない、お父さんの血も流れてるんですよ。自分のことだけ主張する母は、行かないと言う。問答しても、無駄だ。母は我が子のことに興味がない。母が興味があるのは、自分のことだけだ。
 父方の祖先の血が流れているということは、夫の血が流れているということなのに。
 夫のことにも興味がないんだな。母が興味があるのは、自分と自分の祖先と自分の親族のことだけ。
 実家へ行くと、母がもう夢中で話すことは、自分のことだけ。
 我が子に、夫の血が流れているなんて、思ったこともないに違いない。もしくは、我が子に自分の血が流れているということも、考えたことがないに違いない。

 せっかくいい映画を観てリフレッシュしたのに、母と話してまた気分がモヤモヤだ。

 一人で行く。晴れるかな。


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