Amazonプライム『七つの会議』|ノルマが生む企業の闇と、八角が最後に語った「日本の体質」
Amazonプライム・ビデオで配信中の映画『七つの会議』を観ました。
池井戸潤の同名小説を、野村萬斎主演で映画化した企業ドラマです。
評価は★★★★☆(5点満点中4点)。
一言でいうと、会社のノルマに追われた人たちが、隠蔽やデータ偽装へと追い込まれていく——その構図を、とてもリアルに描いた作品でした。
主人公は、中堅メーカー・東京建電の万年係長、八角民夫。居眠りばかりの「ぐうたら社員」に見えた彼が、会社に隠された闇を暴いていきます。最初の印象がどんどん覆されていく面白さがあります。
この映画が良かったのは、不正に手を染める人たちを、単純な「悪い奴ら」として描かないところ。結果を出さなければならない重圧のなかで、普通の人が少しずつ一線を越えていく。だからこそ、サラリーマンとして妙に分かってしまう怖さがありました。
そして個人的に一番印象に残ったのが、終盤で八角が語る長い独白です。「不正はなくならない、それは日本の体質だ」という趣旨の言葉なのですが、痛快な勧善懲悪では終わらせない、この作品ならではの深さがそこにありました。会社の常識が世間の常識より大事になってしまう——働く人なら、どこか身に覚えのある話だと思います。
池井戸潤が好きな方、『半沢直樹』や『下町ロケット』が好きな方には、特におすすめです。
八角の語りの具体的な中身や、観ていて考えさせられたポイントについては、ブログの方にネタバレ込みでまとめています。よかったらこちらもどうぞ。
