見出し画像

退職へ向かって見えてきたこと

退職へのカウントダウンが始まり、お世話になった地域の人に挨拶を繰り返す日々が続いている。地域の人は、尊敬できる素晴らしい方々ばかりだ。お一人おひとりの言葉や表情が、過ごした時間の確かさを静かに裏付けてくれているように感じる。

私はこの仕事を嫌いではなかった。地域の人と関わる時間には、確かなやりがいがあった。けれども、評価の基準や職場の空気に対する違和感が少しずつ積み重なっていった。

「早く退職届を出してほしい」と言われたあの日、私は軽く扱われたような気持ちになった。その瞬間、自分の中で何かがはっきりと線引きされたように感じた。言葉は短かったが、その重さだけが残った。そして時間が経つうちに、退職について相談したその場でそうした言葉が返ってくる職場に残り続けることは、私自身を大切にすることにつながらないとの思いに至った。

福祉の仕事なのにノルマがあること。誠実に向き合うことより、適当にこなせる要領のよさが評価されること。それ自体は珍しいことではないのかもしれないが、私にとっては静かに積み重なっていく見過ごせないズレだった.

今回の選択は、専門職としての倫理や自分のあり方を守るための行動でもある。最後の日まで迷いが消えることはないだろう。迷いがあるから、立ち止まり、問い直し、選び直すことができる。

これまでも迷いながら進んできた。私がなりたい支援者の姿へ近づくためには、迷いも必要なのだと思う。これからも迷いながら、その時々で最善を尽くしながら進んでいくのがわたし流なのかも…と、この変化を楽しんでいる。私がそう捉えられるようになったことこそが、専門職として時を重ねてきた意味の一つなのかもしれない。

いいなと思ったら応援しよう!

りょう|支援者→保育者のつぶやき よろしければ応援お願いします! いただいたチップは支援についての学習費(学費、教材費など)に使わせていただきます。 記事内でも紹介します。