仕事も好き。でも家庭はもっと大切
保育園の朝は、眠たそうな子どもたちの「おはよう」から始まります。
先生たちはひとりひとりに声をかけ、カバンの中身を一緒に確かめたり、「靴が左右逆だよ」と笑い合ったり。
そんな小さなやりとりの中に、日々のあたたかさが詰まっています。
でも、現場で働く保育士ワーママは、
「仕事は本当に好き。でも、家庭のことはやっぱり一番大切」
そんな気持ちを胸の奥でそっと抱えています。
時短勤務で働きながらも、園もギリギリで回していることがわかるから、つい無理をしてしまう日も。
「今日もお迎えがあるので早く帰ります」と、
夕方そっとロッカーで荷物をまとめるとき、
「本当はもっと残ってみんなの力になりたいのに」と、
小さな後ろめたさや葛藤がふっとよぎります。
そっと打ち明けられる悩み
そんな日々の中で、
「本当はもっと家のことも大事にしたい。だけど職場のみんなに迷惑をかけている気がしてしまう」
「行事の前や忙しい時期は、やっぱり職場を優先しなきゃいけないのかな」
控えめな声で悩みを打ち明けてくれる方が少なくありません。
誰かに頼ることや、弱音を口にすることが「甘え」だと思ってしまったり。
でも、悩みながらも「自分なりにできる工夫をしてきました」と静かに話してくれる姿には、
目の前の子どもや職場を大切に想う気持ちがにじんでいます。
“外で話せる場所”としてのそとさぽ
そうやって頑張り続けてきた人が、
「これ以上一人で抱え込んだら苦しくなってしまいそう」と思うとき。
そとさぽにそっと相談を寄せてくださることがあります。
「ここは安心してどんな話でもできる場所ですよ」
そう声をかけると、
「うまく話せなくても大丈夫ですか?」と遠慮がちに、
ぽつりぽつりと本音があふれ出す瞬間があります。
私は、そのひとつひとつの言葉にじっくり耳を傾けながら、
「これまで本当によく頑張ってきましたね」と
そっとねぎらいの言葉を添えます。
答えがすぐに出なくても、
「そう言ってもらえると、少し気持ちが軽くなります」
と、小さな笑顔を見せてくれることも。
ふたつの気持ちが見えてくるとき
相談を重ねていくうちに、
園がどんな思いで現場をまわしているのか、
そして相談者がどんなふうに家庭を大切にしたいと思っているのか、
少しずつ、お互いの「見えている世界」が輪郭を持ち始めます。
「これからの毎日が少しでもうまくいくために、どんなことができそうだろう」
そんな問いかけをきっかけに、
「すぐに大きく変わるのは難しいけど、来月のシフトで園長先生に相談してみようかな」
「朝の時間、誰かと分担する話をしてみたい」
ふと前を向く言葉がうまれる瞬間は、
そばで見守る私にもあたたかな希望を感じさせてくれます。
小さな一歩を大切に
まずは、できそうなことをそっと約束してみる。
大きな変化はすぐには訪れないかもしれないけれど、
「自分にもできることがある」と感じられた日の帰り道では、
どこか表情がやわらかくなっているように見えます。
日常は、思っているよりもゆっくりしか変わらないかもしれません。
でも、小さな一歩を積み重ねていくことで、
いつか大きな安心や自信に育っていくこともあります。
誰かに頼ったり、相談したりするのは、決して弱さではありません。
「大切なものを守りたい」という、
その人なりの強さなのだと私は思います。
また歩き出せる場所
ひとりひとり、気持ちも事情も違います。
それでも、どんな小さな一歩も、必ず明日へとつながっています。
また迷ったり、立ち止まったりしたときには、
「またここに戻ってきていいんだ」と思える場所がそばにあるだけで、
人は少しだけ優しくなれるのかもしれません。
働くママの悩みは、きっとなくならないし、
悩むたびに自分を責めてしまうこともあると思います。
でも、「今日もよく頑張った」と自分に声をかけて、
今夜は少しだけゆっくり深呼吸してみませんか。
そっと寄り添う温かさを
新しい景色に出会うその日まで、
そっと寄り添う温かさを大切にしていきたい。
小さな一歩をいっしょに見つけていける場所でありたい――
そんな気持ちで、これからも歩いていきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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