2025/05/10 やさしい雨と考える時間 〜贈る気持ちとそっと見守る心〜
2025/05/10
しっとりとした雨の土曜日。
外の音が吸い込まれるように静かで、雨粒が叩く音だけが、一定のリズムで響いている。
それに合わせて、ページをめくる音が心地よく時間を忘れていた。
冷えた指先にホットココアのカップを包み込むと、じんわりとあたたかさが広がっていく。
少し重だるい身体に、甘さと温もりが染み渡る。
こんな日は、身体を休めて本の世界に身を委ねるのも悪くない。
小さな成長と静かな見守り
10時からのピアノ教室。
次女が満面の笑みで「合格もらえた!」と報告してくれる。うれしさを隠しきれない笑顔に、私も自然と頬がゆるむ。
その一方で、長女からは何も報告がない。
いつもなら「どうだった?」と聞かずとも話してくれるのに、今日はなんだか静か。
きっと本人的には、まだ納得のいかない出来だったのだろう。
昨日も、手紙のことで思うところがあったばかり。
感受性が強く、自分自身にも他人にも高い基準を持つ彼女。
そっとしておくことを選んだ。
「どうだった?」と聞かず、自分から話したくなるまで待つ。
そういうときは、無理に聞かないと決めている。
それも、親としての見守り方の一つかなと思う。
何も言わない時間も、彼女にとっては大切な整理の時間かもしれないから。
雨の中の買い物と思いやり
ピアノ教室の後は、食品や日用品を買い出し。
お昼は惣菜コーナーのお弁当で各自が選んで、簡単に済ませることにした。こういう日があっても良い。
午後、長女が夫を誘い出して買い物へ出かけた。
「どこ行くの?」と聞くと、二人は意味ありげな目配せを交わして「ちょっとね」と言うだけ。
あとから聞いたところによると、母の日のプレゼントを探しに行ってくれていたらしい。
「お花って、なんか微妙…」
とつぶやきながら、何店舗か探し歩いてくれたらしい。
——お花でも充分うれしいのに。
そう思いつつも、「何を贈るか」だけでなく、「どう考えて選んだか」までを含めて、全部がプレゼントなんだなと思う。
送る側として「これがいいかな」「あれがいいかな」とたくさん考えてくれたこと。迷って、歩いて、悩んでくれたその時間が、いちばんの贈り物かもしれない。
夕食のテーブルを囲んで
夕飯は手羽元のポン酢煮とマカロニサラダに野菜たっぷりのスープも添えた。
雨の日の夜には、酸味と温かさがちょうどいい。
手羽元からは、じんわりと出汁が溶け出し、ポン酢の香りが立ち上る。柔らかく煮込んだ肉は、少し箸を入れただけで骨からするりと離れる。
子どもたちのお気に入りメニューだ。
ごはんの湯気がふわっと立ちのぼるキッチンに、「今日も、よく動いたな」と自分の身体を労いたくなる。
心と体のための小さな工夫
2階の夫の物置部屋と化している一室を片付けて、運動できるスペースを作った。
追々は次女の部屋になる予定の部屋なのだけれど、今は夫のバイクの部品やゴルフ、野球の道具が無造作に置かれていたのだ。
夫が試験も終わったし、健康診断までに少し体重を落としたいと話していたので散乱していたものを整えた。
勝手には捨てられないのでなかなか重い腰が上がらなかったのだけれど、体を動かすことで、心も整う。心と身体は、思った以上に繋がっている。
そう言い聞かせて整えてみたら、思いの外スペースが確保できて夫も喜んだ。
お昼寝をして、読書をして、時には甘いものを飲んで。身体に優しくすることが、明日への活力になる。
完璧じゃなくても、自分の心と身体に耳を傾けながら、できることを少しずつ。
そんな風に、自分と向き合う時間も、家族との何気ない日常も、どちらも大切な「今」なのだと思う。
今日はなんとなく、心も身体も“整える日”だった。
まだ始まっていないけれど、「先に整えておく」という行動が、これからをちょっとだけ前向きにしてくれる気がする。
あなたは最近、「誰かの気持ち」に気づいた瞬間がありましたか?
それが言葉じゃなくても、行動じゃなくても、ふと心に伝わってくる優しさって、ありますよね。
伝えることと、受け取ること。
どちらにも、静かで深い想いが流れている。
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あなたの心に、ほんの少しでも余裕が生まれていたら嬉しいです。では、また!
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