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ネオ一眼ユーザー、Canon EOS R10 を買って嵐山へ行く

私は一応「写真」を趣味としている。……が、実態は旅行やサイクリングのついでにバシャバシャ撮っているだけであり、絞りがどうの、露出がああの、という話になると「なるほど、深いですね……」とだけ言って逃げる程度のエンジョイ勢である。マニュアルモードは基本的に封印、AF任せで撮っては歩き、歩いては撮りというガチ勢が怒り出しそうなスタイルだ。

そんな私が長らく愛用していたのが、PanasonicLumix DMC‑FZ200 だ。レンズ交換はできないデジタルカメラだが、サイズは一眼に迫るレベルのいわゆるネオ一眼だ。カメラに詳しくない人から見たらガチっぽいカメラで、私も「なんとなくガチっぽい雰囲気」を出すのにちょうどよいので旅行ではいつも首からぶら下げていた。

だが、2012年発売ということもありスペック的にはなかなか厳しいところがある。センサーサイズは 1/2.3 型で昨今のスマホと変わりなく、画素数に至っては 1200万画素スマホの方が圧勝である。とはいえスマホとはレンズの大きさが圧倒的に違うので望遠や暗所にはそれなりに強く、旅行先ではどんなシチュエーションでも撮れるため不満は少なかった。

……が、使い始めてから6年ほど経ちモニターに黒いノイズがのるようになってしまった。撮影した写真や操作には影響ないがちょっと気になる感じで、どことなく心のノイズにもなっていた。

また、ズームイン・アウトの機構が少しヘタってきたのか、動画撮影中にズーム操作をすると再起動がかかって撮影が終了してしまうことが稀に発生するなど、困った事態になってきた。もちろん、長く使用すれば当然レンズにも汚れが混入し気になるように。というわけでそろそろ買い替えどきか……と思い新しいカメラを検討することになった。

カメラ探しの旅

これまでと同じネオ一眼路線でも良いか……と思っていた私だったが、いろいろと調べているうちに「一眼ってどうなんだろう」と興味が出てしまい、一眼カメラのエントリーモデルである Canon EOS Kiss X10 などを検討することに。

……が、実際に家電量販店で実物に触ってみると「やっぱりちょっと重いなあ」という感想。そこで目をつけたのがより軽量なミラーレス一眼。ただ、値段が高い。財布が薄くなってしまう。あーでもないこーでもないと悩んでいるうちに就活と修論に追われ、気づけばあっという間に1年が経過して社会人になっていた。

で、新生活のドタバタも落ち着いてお金にも比較的余裕が出てきたので、ここは奮発して買ってしまおう!と一念発起。最終候補は Canon EOS R10R50 の2機種。R50の方が新しくて軽いが、実機を触ったところグリップ感は断然 R10 の勝ちだった(もちろん個人の感想だが)。

また、カメラ沼にハマりつつある友人からも情報を得て「やはり標準ズームレンズだけでは厳しい……が、望遠レンズとの2本持ちも面倒だなあ」となっていたところ、都合よく R10 は高倍率ズームキットが存在したため R10 の RF-S18-150mm IS STM キットを選んだというわけだ。

というわけで、開封。

レンズを装着して、FZ200と並べてみた。

大きさや重さはほぼ変わらずという感じ。グリップの深さもだいたい同じだったので、操作感については違和感なく移行することができそうだ。

というわけでさっそく試し撮りするために外出。

嵐山にて試運転

R10 の記念すべき1枚目は、四条大宮の信号待ちで超テキトーに撮影したこちらの写真。うーん、あまりにもやる気がなさすぎる。

嵐電を撮影。FZ200 のレンズはF2.8と大変明るいのだが、R10 の高倍率ズームレンズは F3.5–6.3 となっており、若干暗め。そんなこともありやや戸惑っていた。

嵐電嵐山に到着後、観光客でごった返す長辻通を通り抜けて天龍寺へ。

ちなみに私は普段の旅行記では写真を加工しているのだが、今回は一切手を加えずにベタ貼りする。RAW撮影とかもしていない。また、FZ200でもスマホでも 4:3 の世界で生きてきたということで、今回の試運転では慣れている 4:3 での撮影だ。

お、いいボケ。

あじさいを撮影。

やはりレンズ・センサの性能が高くこういうボケ写真はとても良いものが気軽に撮れる。さすがはミラーレスだ。

ちょうど高台から屋根の上に京都タワーがチラ見えしたので、続いて望遠も試してみる。まずは 18mm 側(換算28.8mm)で撮影。

で、最大の 150mm(換算 240mm)だとこんな感じ。FZ200 の最大 600mm の望遠に慣れた身としては物足りないところだが、旅行中の撮影ならこれで困るようなことはあまりないだろう。

竹林の小径へ。まあこれくらいの暗さだとスマホカメラでも変わらないだろうけど、その場の空気感まで含め見たまんま撮れる感覚があるのはとても嬉しい。スマホでは得られない質感と奥行きがある気がする。

明暗の混ざるシーン。サムネイルでは微妙に見えてしまったが、拡大すれば見事に両方の階調が残っていた。こういうところに地味な実力差が出るのだろう。

嵐山の裏の住宅街っぽい小道。

例の踏切。

で、ぐるっと戻ってきて渡月橋

順光での写真はスマホでも綺麗に見えてしまうが、ディテールの密度はやはり違う。

ちなみに完全に余談だが、前回ちょこっと走った京奈和自転車道は嵐山が起点である。

で、阪急嵐山駅へ。

阪急嵐山線は裏ルート的な感じで、観光客もあまり多くないので実はけっこうおすすめだ。

桂駅で乗り換えつつ、ホームで適当に駅撮り

う~ん……駅で鉄道写真を撮るには 150mm はちょっと厳しいかもしれないぞ。

……といった感じで嵐山をぶらぶらしながら R10 を試運転してみたのだが、実際のところ FZ200 との性能差ってどんな感じなんだろうと思い、後日カメラを2台持ってまた出かけることにした。なお、重いので二度とやらないと誓った

FZ200 vs R10 直接対決

というわけでまずは適当に見つけたあじさいを撮影。以降、左が R10右が FZ200 である。

普通の大きさだとあまり違いがわからないが、拡大してみるとやっぱり全然違う。まあどこにピント合わせたか忘れて適当に拡大しているので、厳密な比較ではないが……。

接写するとこんな感じ。背景のボケ具合が全く違っており、これはわかりやすい性能差だ。もちろん FZ200 でも全力で絞り解放しているので、ズルはしていない。背景の処理が柔らかいだけで写真が上手くなった気がするから不思議だ。

適当な風景写真。特に影になっている暗部がしっかり表現されている印象。

こちらの写真も、R10 の方が見たまんまの明るさ・暗さに近い。

最後に阪急電車。画角がズレまくっていたため上下の余計な部分を切ってアスペクト比がおかしなことになっているが、拡大縮小などは行っていないのでフェアな比較のはず。

拡大するとこんな感じ。

先頭車両だとあまり大差ないかもしれないが、2両目の側面を拡大してみるとやはり R10 の方が情報量が多く、質感がある

おわりに

……といった感じで R10 を買ってみた話だった。あまり深く考えずにシャッターを切っても見たまんまのキレイな写真が撮れるし、こだわろうと思えばマニュアルモードでとことん拘れる奥深さもあり、総じて満足度は大変高いカメラだ。

前述したように私はゆるゆるのエンジョイ勢なのでミラーレスカメラの性能を活かしきれるかは大変怪しいところではあるが、これから旅行に連れ出して写真をバカスカ撮っていく所存である。

また、今回は試さなかった暗所での撮影も旅行先で挑戦してみる……という話を次回執筆する予定だ。

といったところで今回はここまで。

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