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数学を学んでわかることと、わからないこと・理解できることと、なかなか理解がすすまないこと


はじめに


 最近は数学を勉強しがち。この3月末で学習サポートをやめたあと、なるべく頭をクールダウンしつつ維持しようと思った。どうせやるならばもうひとつのしごとの大学での研究サポートで役立ちそうな分野を。それが数学。

きょうはそんな話。

どうせやるならば


 数学は高校で頓挫した経験のある教科。高1の後半から高2の前半の時点でまったく教科書で書かれている以上のことがわからなくなった。それもそのはず。当時の高校から教科書以外で参考書として生徒各自に与えられたのは「赤チャート」。一時期4種類あったいちばんむずかしいとされるもの(当時は種類がすくなかったが)。したがって教科書以上のことがかえってわからないまま。

そんな苦い思い出のある数学だが、興味を失わなかったのがさいわい。日ごろ図書館の本なども漁っていた。学習サポートで生徒に説明するかたわら、数Ⅲまではどうにか標準のレベルならばゆっくりと解けるまでにはなれた。もはや解く速度は教室に訪れる高校生たちにはおよばない。こればかりはいたし方ない。年をかさねるとそうなるのは必定とこころえている。むしろ試験のない数学を思う存分たのしめる。

その先を


 高校の段階をひととおり通り抜けたので、今度はその先をやろうかと思い至った。ここからさきは遠いむかしの大学の教養課程(いまの共通教育)以来。もはや忘却のかなたで初心者といっていいだろう。

じつに新鮮に感じられるし、すぐにわかるというよりいったんじっくり考えてそれからようやく理解に近づける。時間はかかるかもしれないがいずれも新鮮な知識ばかりでおもしろい。

奥が深い


 数学はじつはここからがおもしろいのかもしれないとふと思った。ほんとうに知りたいことはこの先にありそうとじわりじわりとすすんでいく。やっぱり高校の現役当時にはたと困った「無限大」とか「極限」のあたりはほんとうはじっくり取り組めればいくらでも深入りできそう。

なにもそこで学者のように苦吟する必要は毛頭ない。こうした世界をながめて楽しめればいい。なにもこの分野を活かそうとはせずにあくまでもたのしみとしてゆっくり味わいたい。じつはそれとはべつの数学の分野についても勉強をはじめていて、こっちのほうはいずれ生命科学の現在の研究テーマに活かしたいと思いはじめた。ちなみにベッセル関数のあたり。なかなか紐解いていく過程がおもしろい。

おわりに


 あたらしい学問分野に手を出すとあまりに世界がひろくてとほうにくれるほど。でもよく考えると専攻し学位をもつ分野もやはり広野がひろがる。それをぜんぶマスターする必要はないわけだし、数学とておなじかもしれない。なにもひとりでひろい数学を究めていくなど到底無理だしそれをやろうとは思わない。

むしろわかる人と共同してやれればよいと心得ているつもり。「もちはもち屋」、いざとなれば専門の先生方にお伺いをたてればいい。なにも自分ひとりで抱え込むことでない。もう若くはないのだからそんな無謀なことに時間を費やすのはよいアイデアではない。


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