「アンガーマネジメント 11の方法-怒りを上手に解消しよう」をオススメしたい理由とは|時空ラボ
皆さんは「怒り」を御しがたい、ネガティブな感情と思っていないでしょうか。
「アンガーマネジメント 11の方法-怒りを上手に解消しよう」(ロナルド T. ポッターエフロン、パトリシア S. ポッターエフロン)という書籍によれば、怒りは大切な感情だといいます。
怒りは、何かがうまくいっていないことを伝え、その何かを変えるための活力を与えてくれます。
ただ問題は、この感情が妙に強い上、解決策を示してくれない点にあるのでしょう。
では、私たちはこの感情にどう向き合えばいいのでしょうか……?
◎個人的な評価
★★★★☆
怒りを11個に分類してくれる本です。私がなぜ怒ったかではなく、怒った結果として現れるスタイル(行動)に焦点を当てています。自身を振り返ることも大切ですが、実は周りで怒っている人の行動も解釈できるのが面白いところです。
◎「アンガーマネジメント 11の方法」の紹介
本書は冒頭に「怒りスタイルについての質問項目」というチェックシートが用意されています。
その結果から、自分が怒りの感情を持ったときの行動(傾向)が分かります。
興味深いのは、私たちが怒りという感情に対し、隠そうとする、爆発してしまう、慢性的に抱えるという、どれか3つの行動を取ってしまうということです。
さらに細かく見ると、これらは11の「怒りスタイル」に分類され、私は特に「怒り回避」という行動を取る傾向にあるようでした。
この自覚があると、怒りという感情を俯瞰して見られるようになります。
◎「アンガーマネジメント 11の方法」の感想
実は、アンガーマネジメント関連の本はいくつか読んだことがあります。
その中には、怒りの感情を持ったら6秒間がまんする、という話もありました。
うーん、それで怒りが静まりますかね!?
(自分は無理)
ただ、私はアンガーマネジメント自体を誤解していたようで、これは怒りを抑えるためのテクニックではないとのことでした。
(アンガーマネジメントとは)怒らないことを目的とするのではなく、怒る必要のあることは上手に怒れ、怒る必要のないことは怒らなくて済むようになることを目標としています。
とはいえ、これまで読んだ本の中には参考になる話もあって、この記事で少し触れたように、怒りを前面に出すことで受けるダメージは意識した方がよさそうに思っています。
「アンガーマネジメント 11の方法-怒りを上手に解消しよう」の大きな特徴は、怒りという感情から現れる行動を分解している点です。
しつこいですが、自身がなぜ怒ったかではなく、「怒った結果、どういう行動を起こしたか」に焦点を当てています。
実際、皆さんは怒ったとき、どういう態度を取りますか……?
怒りの感情をなかったことにする
わざと判断を保留して相手をじらす
怒りの矛先を自身に向ける
突発的な感情に身を任せる
恥の感情にさいなまされる
あえて意図的に怒ってみせる
怒りを興奮の材料にする
怒りの感情が習慣化されている
恐れの気持ちの反動として怒る
道徳的な怒りと捉える
既に憤り・嫌悪の領域に達している
怒りの現れ(怒りスタイル)の分類はなかなか面白いですね。
◎「アンガーマネジメント 11の方法」をオススメしたい理由
前述したように、私は1番目の「怒り回避」という行動を取る傾向にあるようでした。
つまり怒りの感情が好きではないので、それが存在しないように振る舞ってしまうのです。
こういう態度は、周囲に「よい人」と思われることを期待しているわけですが、私はそれで本当に安全・安心な人間なのでしょうか。
もし自分ではなく周囲の方が間違っていたとしても、私は怒りを感じないように気持ちを閉じているため、この状況を変えていく助けがありません。
もちろん自己主張もできないため、周囲に都合よくあしらわれてしまいます。
この「アンガーマネジメント 11の方法-怒りを上手に解消しよう」では、怒りを「健全な怒り」に変換するための方法も解説されています。
やはり怒り=ネガティブという認識をあらため、こうした感情を自分にとって何かをよくするための動機として利用する姿勢がいいのでしょう。
また一方で、相手が怒っているときに、どの「怒りスタイル」を取っているのかに気付くことができます。
相手の怒りの正体が分類できると、私たちも対人においてより生きやすくなる気がしました。
それは意外と有益なことではないでしょうか。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
以下のマガジンでは、いろいろな書籍の感想文をまとめているので、よろしければ覗いてみてください。
