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「鈍感な世界に生きる 敏感な人たち 新版」をオススメしたい理由とは|時空ラボ

私は、自身を内向的な性格であると受け止めているのですが、実際のところ内向的にもいろいろなカテゴリーがあります。

本記事で登場する「HSP」はHighly Sensitive Personの略で、「とても敏感な人」のように解釈すると良いでしょう。

鈍感な世界に生きる敏感な人たち新版」(イルセ・サン)によると、HSPの70%が内向的な性格なのだそうです。

ということは、私もHSPに該当する可能性が高そう……?



◎個人的な評価

★★★★☆
HSPの入門書です。自分がHSPの傾向にあるかどうかを「HSPチェックテスト」で確認できます。HSPは生きにくさを感じる場面が多いかと思いますが、本書はそうしたHSPの悩みを和らげてくれる一冊といえます。

◎「鈍感な世界に生きる 敏感な人たち 新版」の紹介

鈍感な世界に生きる敏感な人たち新版」によれば、HSPの性質は生まれつきのもので、世の中のおよそ5分の1がHSPだといいます。

そんなに多いんでしょうか……?

ただ、こちらの記事で書いたように、「アメリカ人の3分の1が内向的」という例もありました。

そんなHSPに典型的な「控えめで物静かにゆっくり物事を熟慮するタイプ」は、現代の社会だと消極的に見られてしまい、外向的で打たれ強い人に比べると、評価されにくく、チャンスが与えられにくい傾向が見受けられます。
そのため、HSPの多くは自己評価が低いとのことなのですが、これは想像に難くありませんね。

HSPは一度に多くの情報を吸収できる、ゆっくり深く多角的に考えられる、共感力が高く気配り上手……といったポジティブな気質も備えているのですが、どうしても敏感な人が抱えやすい心の問題は生じてきます。

特に周囲の人(鈍感な人)とどう折り合いをつけていくのかは、ずっと付きまとってくる悩みといえますが、本書はいまいちど自分が持つ性質と向き合ってみるための、良い機会になると感じました。

◎「鈍感な世界に生きる 敏感な人たち 新版」の感想

まずは「HSPチェックテスト」を受けてみました。

これは簡単なテストで、「毎日、1人でいる時間が必要だ」といった項目に対し、自分がどれだけ当てはまるか5段階で点数を付けていくというものです。
計算後の結果が60以上だとHSPの可能性があり、数字が大きいほど敏感ということになります(最大140)。

私は64だったので、軽めのHSPといったところでしょうか。

テストの結果、もし自分がHSPという結果になっても、これまで自身が生きにくさを感じてたことに説明が付くだけなので、あまり深刻に受け止めないでくださいね。
鈍感な世界に生きる敏感な人たち新版」の解説は全体的に配慮が行き届いているので、安心して読み進められると思いますよ。
特に第1章では、HSPの強みについて説明されていました。

私が著者の本気を感じたのは、第2章「『敏感な人』が抱えやすい心の問題」の内容です。
敏感・繊細だからこそ直面する悩みに対し、「自分自身に高度な要求をしていませんか?」「罪悪感や羞恥心に苛まされていませんか?」と言葉を投げかけ、理解を示してくれるのです。

誰かが理解を示してくれること……これはHSPにとって、実はとても心の支えになります。
なぜなら自分がいま本当に苦しんでる状況について、周りに分かってもらう難しさを、身をもって経験しているからです。

◎「鈍感な世界に生きる 敏感な人たち 新版」をオススメしたい理由

個人的には、HSPが抱えやすい心の問題として挙がっていた「怒りをうまく放出できない」が印象に残っています。
以下のような記載があったのですが、自身の経験に照らし合わせても、全くその通りだと思いました。

多くのHSPは怒りが絶頂に達したとき、その怒りを露わにした結果、いい目に遭ったためしがなく、自分自身の怒りに大いに振り回されてきたことでしょう。

怒りを前面に出すことは自分自身にも大きなダメージを与えます。
なぜなら、HSPは(自分の怒りによって)相手が受けた感情まで敏感に察してしまうためです。

鈍感な世界に生きる敏感な人たち新版によれば、怒りは表層的な現象だといいます。

もし強い怒りが芽生えたときは、その感情の下に隠れている悲しみに目を向け、それを受け入れていく……。
その後、喪失感から解き放たれ、涙をふいたとき、ようやく新たな可能性を探し始められるというのです。

これはきれいごとに見えるかもしれません
ただ、個人的にこの回復のためのプロセスは、HSPでもそうでなくても有効に思えました。

◎こちらもオススメ

本記事中で「アメリカ人の3分の1が内向的」という話に触れましたが、これは「内向型人間が無理せず幸せになる唯一の方法」(スーザン・ケイン)という書籍に書かれています。

内向的な人(HSP)の多くは外向的な性格に憧れるかもしれませんが(私もそうですが)、内向的/外交的の定義、あらためて内向的な性格の強みを知ることで、生きやすさも変わってくると思いますよ。


ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
以下のマガジンでは、いろいろな書籍の感想文をまとめているので、よろしければ覗いてみてください。


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