顔も身体も。みんなちがってみんないい|友達さんインタビュー #2
先月に開催した「じだいのはざま展vol.4」。
その会期中に行ったアーティストインタビューを掲載します。
今回は友達さんのインタビューです。
主催と対談形式で、創作の原点やボディポジティブについて深掘りしました。
前回のインタビューはこちら👇
友達(ともだち)
2000年生まれ。神奈川県在住。
“あなたの友達でありたい”という願いからこの名前で活動している。
気味の悪いわくわくを描く。
イラストの他、文章・ラジオ・短歌など。
https://www.instagram.com/escalator_girl_/
原点は”似顔絵”
───友達さんのイラストといえばむちむちの身体、シンプルな線、レトロな配色が特徴的です。いつごろからこのスタイルで絵を描かれていますか?
友達さん(以下敬称略):絵は3歳のころからずっと描いてきていて、今のスタイルになったのは2023年からですね。それまでもいろんな絵柄で描いて発信はしていました。でも昔描いていた絵柄では、似顔絵が描きにくいなと思っていました。もっと似てる感じに寄せたいと考えました。写実的というよりシンプルに、自分の好きなことを誇張して、あとセンスのあるお洒落さも出るようにと考えて、今のスタイルに落ち着きました。
───今回、じだいのはざま展で「友達のにこにこ似顔絵屋さん」をしてくださっていますが、友達さんは似顔絵を描きたかったんですよね。似顔絵のどういうところに惹かれましたか?

友達:絵を友達にプレゼントしようとなったら似顔絵を描いていました。人の顔って全然みんな違って、それが面白いです。せっかく描くならその人らしい絵を描きたいと思っていました。
───似顔絵って「似せる」という要素と「デフォルメする」という要素をうまく両立していないと成り立たないですよね。それを友達さんのスタイルでデフォルメしながら、ちゃんと顔の特徴を捉えてるというのがすごいなと思っています。
文章と絵を行き来する
───今回のテーマ「ぼくらの仲間」をどのように作品に落とし込みましたか?

友達:脇に添えた、文章から考え始めたものが多いです。上の段の作品は、最初にインスピレーションを受けて描きました。まず自分がいて自分のなかに友達や家族などの仲間がいて、それが連なっているからみんな仲間なんだよという意味を込めています。左側の赤い人は自分を表しています。右側は自分も白にして、私も誰かの一部なんだよっていうのを表したいなと思いましたね。
───左側は主観、右側が客観の作品になっているんですね。

右:顔を付き合わす
友達:次に考えたのは、顔を付き合わせて会う仲間って、一番心強いなということです。なので、右側中段の作品は物理的に顔を付き合わせてみました。
左側中段の作品は、同じ制服を着ていると、全然知らない人でも同じ学校の人なんだ、同じ職場の人なんだっていう仲間意識が生まれるなと気づき描きました。それぞれが関わりがなくても、ただ同じものを着ているだけで仲間になれるのかなと思います。
さらに視野を広げたかたちで、絆創膏にまつわる人々を仲間と捉えたのが最後の作品です。絆創膏を作って運んでくれる人、つまり傷を癒やそうとしてくれる人がどこかにいる。そして過去にも絆創膏の貼り方を教えてくれた人がいた。直接的な関わりはなくても、広い意味でみんな仲間なんだよということを表現してみました。

今も、絆創膏を作ってくれる人がいる。
あたしは大丈夫。
───友人や家族だけでなく、同じものを着てるから「仲間」、絆創膏をとおしてつながってるから「仲間」…そんな風に拡張して作品を作られたんですね。友達さんの作品って文章も素敵ですよね。制作する際は文章と絵、どちらから先に考えられていますか?
友達:いつもインスタなどに投稿している作品は、先に絵から描くパターンが多いです。テーマがある展示のときは、先に文章に起こしたりとか、文章に起こさないまでもどういう関連テーマがあるかなというのを頭の中で考えてから制作を始めることが多いですね。でも結局、描きはじめたら全然スタイルが違ったりもするので、入口と出口で全然違うことも多々あります(笑)文についても、もっと絵に寄せようと途中で変えたりします。なのでお互い影響し合いながら作っているところがあると思います。
肉体の曲線美を伝えたい
───友達さんの作品は身体の描写がすごく特徴的ですよね。友達さんが身体に対してどんな思いを持っていらっしゃるのか聞きたいです。
友達:特に一番好きなのは太ももです。語らせたら長いですよ(笑)太もものラインがすごく好きで、人間の部位で一番綺麗な場所だなって思っています。今の世の中ではモデルさんのように細くてスタイルが良い方がピックアップされている印象があります。でも私はこの太ももが好きだと言いたいです。良さを知ってほしいので、太ももとか足の描写はすごく大事にしてますね。肉体のやわらかい感じが好きなのでそれをそのまま伝えられればいいですね。
───むちむちの曲線美ですね。魅力がすごく伝わってきます。ちなみに立体作品はほぼ初めて作られたということで、楽しかったところと、逆に苦労したところがあったら教えてください。

友達:「理想」という作品は太ももの丸いところを表現したくて制作しました。これはもうずっとさわさわしながら、すごく楽しかったです(笑)「太陽とキス」という作品は、赤い粘土を使ったのですが、不器用すぎてうまくいかなくて…変に混ざったり、飛び散ったりしてすごく大変でした。もうちょっと粘土と仲良くなりたいですね。
───本当に好きな太ももの形を立体にする楽しみが伝わってきました。今後の立体作品にも期待ですね。ありがとうございました。
インタビュアー:川口 由真
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