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音楽を奏でるように曲線を描く|salasaさんインタビュー #1

先月に開催した「じだいのはざま展vol.4」。
その会期中に行ったアーティストインタビューを掲載します。
初回はsalasaさんのインタビューです。
主催と対談形式で、制作を始めたきっかけや創作時のインスピレーションについて深掘りしました。

salasa
1998年生まれ。
自然、特に海や植物、動物を愛する。
絵を描く際は音楽を聴きながら、気持ちの良いバランスや線を思いのままに描いている。
Instagram
https://www.instagram.com/mini.salasa/

親友に背中を押されて描き始めた絵

───salasaさんは独学で2021年ごろから制作を始められたんですね。どんなきっかけがあったのでしょうか。

salasaさん(以下敬称略):2021年ごろは私が大学を卒業してみんな就職していく時期でした。そのときに身内の不幸やいろいろなことが重なって、すごく心がしんどくなっちゃったんです。そのしんどいときに、仲の良い友達と電話をしていて、友達がポロッと「でもsalasaの絵好きやけどなぁ」って言ってくれたんです。自分が描いた絵のことを好きって言ってくれる人がいるんだなって気づきました。そこから自分の好きな絵をもっと伸ばして発信していきたいなと思いました。

───では、それまでも絵を描いて仲の良い友達に見せたりしていたんですか?

salasa:学生のときから落書きみたいな模様をずっと教室で描いていて、描き溜めた絵をみんなが見てくれていました。

───友達のおかげで自分には絵があると気づけたんですね。

ドローイング

感性を奏でるように曲線を描く

───salasaさんの作品で特徴的なのは、もくもくした模様だと思います。普段どういうふうに創作していますか?

salsa:私は自分の中にある感性を、音楽を奏でるように絵として表現しています。感性自体は他の人にはわからないけれど、吹奏楽部で音楽をやっていた経験があるので、同じように表現できたらいいなと。音楽は特にクラシックが好きで、クラシック音楽を聴きながら自分の中の感性を表しています。ずっとノリながら描いていますね。クラシック以外だと、Keshiさんという海外のアーティストも好きです。

───salasaさんは吹奏楽部でバリトンサックスを担当されていたんですよね。Keshiさんのことは存じ上げなかったのですが、どんな音楽をされている方なんですか?

salasa:Keshiさんは普通のポップミュージックをやってるシンガーソングライターなんですけど、バラードなど、落ち着いた音楽が多い印象のアーティストです。クラシックもですが心が癒されるような音楽が好きですね。

───落ち着いた音楽がお好きなんですね。今回はキャンパス作品3点とドローイングを展示していただきました。これらも音楽を聴きながら描いたのでしょうか。

salasa:そうですね。「鯨」は一番音楽を聴きながらばっと思い描いた感じです。はじめは意識してなかったんですが、途中から左上にある模様が目のように見えてきました。その目が、鯨のような雰囲気だなとだんだん思ってきたんです。それから鯨のイメージに寄せて描いていきました。

「鯨」

───お話を聞いていると、テーマをガッツリ決めて描きはじめるというより、まず手を動かして模様を描いていくスタイルなのかなと思いました。他の作品はどうやってできたんでしょうか。

salasa:「月」という丸いキャンバスの作品は、今まで描きき溜めていたモチーフをまず詰め込みました。よく見ると隣に展示しているドローイングのモチーフが隠れているんですよ。そのあと音楽を聴きながら周りを埋めていくように仕上げていきました。一番大きい作品の「花」はこういう感じのを書きたいとメモにスケッチしたものを元にキャンバスに大きく描きました。この色がいいかな、こんな模様がいいかな、と考えながら描き進めました。まだまだ模索中ですが…

───salasaさんの作品は形が先行するだけあって、美しい曲線美だと感じます。

左:元になったドローイング 右:「月」

内面が投影された配色

───もくもく模様を塗り分けている配色も魅力的ですよね。色についてのこだわりはありますか?

salasa:最初から何色を塗るか決めているわけではなくて、私が好きな、落ち着いた色を載せていく感じです。私は日本の昔話のような色合いが好きなので、1色1色塗るごとにそういう配色になっていきます。

「花」

───線はポップで、逆に色は落ち着いてるんだと意外に思っていたのですが、実は一貫しているんですよね。お話を聞くと、落ち着く音楽が好きだったり、心が癒されるものがお好きなんだと気づきました。

salasa:私は感受性が強い方だと思います。美術館に行ったりすると、興奮するというか、わーっていう気持ちになります。同じように絵が好きだったり音楽が好きだったりする方が私の絵を見て、「ああ、めっちゃいい」とか「幸せだなぁ」って感じてくれると素敵だなって思っています。だからこれからも発信していきたいです。

───感受性が豊かな人たちで響き合えたら素敵ですね。ありがとうございました。

インタビュアー:川口 由真

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