GPD Win(初代)にLinuxを入れる
このPCがなければSteam Deckは生まれていなかったと言われたりは特にしていないGPD Win(初代)。

当時、ドラクエ10にハマっていた私は、「これがあればどこでもドラクエ10ができる!」と、喜び勇んで購入。この端末から見るドラクエ10の世界はまた変わっていて面白かったですね。
今日はこちらにLinuxを入れていきましょう。
前回は32bit CPUということでいろいろと制限がありましたが今回は64bit CPU。まー楽勝やろ、と思っております。
現状確認
発売は2016年10月。実に10年前とか。(ヒェッ
基本スペックは以下の通り。
CPU: Intel Atom Z8700
Memory: 4GB LPDDR3
Storage: 64GB (eMMC)
Display: 5.5" 1280x720
クラムシェル型でゲームパッドが筐体に内蔵。現代では同様のコンセプトでもキーボード非搭載のものがほとんどですがGPD社はずっとキーボード付きモデルを作っててよき。(ただしGPD Win 5)
インストール開始!
ディストリビューションはまぁなんでもよいんですが、今回はArch Linuxを入れていきます。
起動したらまず 画面が縦 。
小型端末にありがちなスマホやタブレット用のディスプレイを流用してるやつですね。
外部ディスプレイに繋げばなんとでもなるのでインストールを済ましてしまいます。インストール手順についてはテンプレ過ぎて皆様飽き飽きしているでしょうから省略します。
デスクトップはSwayを使用することにしました。Waylandのほうがオーバーヘッドは少ないだろうし、アニメーションなどを省けばそう重くなることはあるまいという判断です。
昔試したときはなんかが動かなくて調べたらパッチ当てたなんとかが必要だとかあったのですが、現在だと特になんの問題もなく動く感じです。
あ、あとLinux関係ないはずですが、充電しながらだと起動できないというトラップがあります。電源コードを外して起動を確認した後に電源コードを挿す必要があります。
稼働中に突然落ちる
パッケージのアップデートなんかをしてると急にブラックアウトして再起動してしまう。最初はまぁそんなこともあるかなと思ったんですが、何回やっても再起動がかかる。
もうこれはハードの寿命かなぁ、と思いながらぐぐっているとArch Wikiにヒントというか答えがありました。
全てのコアを使用した場合にクラッシュする
CPU の Turbo Boost はソフトウェアによって制御されますが Linux カーネル (4.4) は CPU の速度をあまり下げずに、ずっと 2.4Ghz 程度で動作します。4コア全てを使い切ると CPU がクラッシュすることがあります。Turbo Boost 機能を無効化することでクラッシュは解決します (BIOS の "Turbo Mode" 設定)。詳しくは こちら を参照。
というわけで、BIOSからAdvanced→CPU Configurationを選び、Power TechnologyをCustomに、そしてTurbo ModeをDisabledに変更。
これでピタッと再起動が止まりました。
画面の縦横を修正する
コンソールを回転させるには以下のパラメータを起動オプションに追加します。
fbcon=rotate:1今回はWaylandを使用するのでこれもカーネルパラメータで修正します。
video=DSI-1:panel_orientation=right_side_up外部ディスプレイに繋ぐとそれはそれで縦横がおかしくなるので、起動時に `e` を押して `fbcon=rotate:1` を削除して起動します。めんどくさいけどまぁ忘れてもGUIが起動すれば関係ないのでこれはこれでよしとしましょう。
画面は正位置でのみ使用するので自動回転の対応はしません。
操作感
結論から言うと 全然問題ないな 、という印象です。

前回あきらめたイマドキのターミナルアプリも動きますし(今回はfootを使用)、ブラウザ(firefox)も重いは重いけど耐えられないほどじゃないなというか。
ゲームパッドもSuperTuxぐらいしか試してないけどちゃんと動きました。
メモリが4GBしかないので、ほっとくとメモリを爆食いするブラウザやブラウザベースのアプリ(VSCodeやObsidianやDiscordなど)をなるべく避ける運用をしていきたいところ。
なによりちゃんと64bit OSが動くのがよき。ターミナル中心のワークフローなら十分でしょう。…Docker使うとかじゃなければね。
雑感とまとめ
設定作業にはキーボード付きディスプレイを使ったんだけど、Type-C端子がUSB 2.0なので(mini)HDMIとUSBを別々に繋ぐ必要があったのがめんどくさかったですね。

あとは5.5インチというディスプレイサイズ。【深淵の焦点(アビス・フォーカス)】に侵されし我が両の眼を拒絶する存在となっている。(老眼)
まぁ、用途次第では2026年でもまだまだ遊べる端末となっておりますのでお持ちの方はLinuxにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
