生理休暇、請求率わずか1.1%|「生理」と言いづらい環境について
女性の皆さん。
突然ですが、生理休暇を取ったことはありますか?
生理休暇の存在は、ご存知ですか?
厚生労働省が発表した「令和7年度雇用均等基本調査」によると、生理休暇を請求した女性の割合は、わずか1.1%でした。
(厚生労働省 令和7年度雇用均等基本調査より)
生理休暇を有給とする事業所も31.0%にとどまっており、
制度はあっても、ほとんど使われていないのが現状です。
少し、制度の紹介をしますね。
生理休暇とは、労働基準法に定められている制度です。
使用者は、生理日の就業が著しく困難な女性が休暇を請求したときには、その者を生理日に就業させてはならない
就業が著しく困難、という要件がありますので、
「生理になったから休みます」というだけでは、生理休暇を使うことはできません。
生理休暇を取得した場合、無給にするか有給にするかは、会社の取り扱いによって異なります。
また、就業規則などで「生理休暇は月に1回使用可能」といった日数を決めることはできません。というのも、生理痛の症状って、1日で回復する方もいれば、数日かかる方もいらっしゃいます。
生理休暇のリーフレット
https://www.mhlw.go.jp/content/11909000/001158713.pdf
わたしは、生理休暇を使ったことがあります。
でも、正直に言うと、社労士受験生のときに初めてこの制度の存在を知りました。それまでの職場で、誰かがこの制度を使っている場面を見たことも、話題になったこともなかったからです。
生理痛が辛く、仕事を早退したことや休んだことはあったのですが、「生理休暇あるよ」と言われたことって、そういえば一度もなかったな・・・。
わたしがこの生理休暇の制度を知って以来、
周りにこの制度のことを伝えるようにしています。
生理休暇を請求した女性が少ない背景には、
制度を知らなかったことだけが理由ではないと考えています。
理由はいくつかあると思います。
それは、「生理」と言いづらい環境がそうさせているのも一因かと考えています。
なぜだろうと考えたとき、思い出したのは小学5年生のときのことでした。
林間学校の前に、女の子だけひとつの部屋に集められて、月経についての話をされたんです。
ああいう風に「女性だけ」で説明を受ける機会があったこと。
今思えば、それが「男性には隠すもの」という意識を、無意識のうちに育てていた人もいたのかもしれません。
わたしの場合は、育った家庭に異性が父だけだったこともあり、隠すものという認識が、そもそもありませんでした。
元々家系的に生理痛が重めなため、
仕事ができないくらい・・・というか、ずっと布団の上で寝ているしかできないくらいの行動力しかない状態というのも、わりと受け入れられやすかったように思うのです。家庭内でも。
でも、わたしが生理休暇を請求するときに
「そんなにしんどいの?」
「病院行ったら?」
という反応をされるのは、いつも女性から。
生理痛の重さは人によって違うので、軽い人からすると、重い人の辛さが想像しにくいのかもしれません。
(病院へ受診したことはありますが、鎮痛剤を痛くなる前に飲むしかないよね・・・という対処法を案内されたのみ)
むしろ男性は、月経自体が未経験だからか、
わたしは指摘されたことはありません。
あ、でも過去に付き合っていた男性でお姉さんがいる人がいたんですが、わたしが生理痛でしんどいとき、月経前でいらいらしているときに
「俺の姉ちゃんそんなのなかったけどな、おかしいんじゃない?」
というのが約1名いましたわ。
さて、制度はあっても使われない理由。
「生理は隠すもの」という、幼い頃からの刷り込み。
「そのくらいで休むなんて」と思われることへの恐れ。
自分の不調を「休む理由」として主張することへの、慣れのなさ。
そして、それが評価に響くのではという、会社への居づらさ。
でも、わたしはこう思うんです。
生理痛も、体調不良も、どれだけ気をつけていても、なるときはなります。
体調が万全でない中で仕事をしても、パフォーマンスは落ちるし、ミスにも繋がりやすい。判断能力だって、鈍っているかもしれません。
だから、仕事をするのが困難なくらいなら、生理であれ、体調不良であれ、心の不調であれ。休むことは、自己管理のひとつだと思っています。
早めに休んで、回復させる。
決して甘えではなく、
自分にとっても、周りにとっても、必要な選択のはずです。
生理休暇という制度があることを、
知らない人はまだまだ多いと思います。
まずは、知ってもらうこと。
そして、使うことに、後ろめたさを感じなくていい空気を、少しずつでも作っていけたらと思っています。
最後までお読みいただきありがとうございます。
本日もごきげんな一日となりますように。
かなや なおこ
