人体ガチャ、バグだらけでした
これは、コロナ後遺症で歩けなくなった元部長が、人生ハードモードの中で
なんとか笑いを見つけた話のシリーズですが、今回はその番外編。
しんどい状況でも、少しだけ笑って息をしたい人に読んでもらえたらうれしいです。
神様、ちょっといいですか?
ボクの身体にバグの報告があります。
どうやら初期設定を盛大にミスったらしい。
身体のいろんな箇所が、一般的ではない。
さきに言ってしまうと、どれもわざわざ嘆くほどではない、絶妙に地味なバグばかりだ。
しかし、これが一人の人間にすべて搭載されているとなると、話は別である。 ボクの「バグだらけの初期仕様書」を、ひとつずつ紹介してみる。
【寒冷じんましん】
暖かいところから、寒いところへ移動するとじんましんが出てしまう。
急な温度差に反応する。急に寒くなったりした日に外にいたら、露出している指なんかはパンパンに腫れ上がる。
また、冷たいペットボトルなどを持っても同様。その触れていた指だけ真っ赤に腫れ上がって、曲がらなくなるほど。ボク、パンパンマン。
カチ割り氷なんか食べたら、喉が腫れて呼吸がしづらくなる。これは結構困るから食べない。
中学生の頃、医者で診てもらうと成長期になると言われた。まだ成長期の48歳ということになる。まだまだのびしろしかないわけだ。
まぁ、これはアレルギーの一種だし、名前がついている症状だから同じような人はたくさんいそうだ。
【手の小指が異様に曲がっている】
付け根から第三関節、第二関節までは直進して、第一関節で急に右折(右手の場合は左折)する。お姉さん指にピッタリ寄り添う。むしろ食い込んでる。
高校時代、ギターを始めたが、この小指のせいで弦をうまく抑えられず諦めた。
これは父親もそうなので遺伝っぽい。
これも比較的少数派だが、同じような人はいらっしゃるだろう。
【つむじが3つある】
実害は、特にない。ちょっと頭頂部が薄く見えがち。
これも同じ人はいる(日本人の3%)。
【歯がまだ乳歯】
9本生え変わっていない歯がある。
というか永久歯がないということに小学生時代にわかり、乳歯に被せ物をして永久歯のサイズにしている。犬歯の手前の歯は永久歯がないことを知らずに抜けたので、欠損している。
永遠の48歳乳歯児。
まぁ、これもレアケースだけどいるね(10人に一人らしい)。
【体毛が変】
濃いというのと少し違う。一本が長い。
胸毛は5センチくらいある。
腕の毛は、甲から前腕にかけて15cmほどの範囲にしっかり生えていて、そこから上はほぼ生えてない。
高校時代、全部抜いてみたことがあったが、ほどなくして再生。
背中には局所的にオアシスのように生えている。肩甲骨の下あたりや肩。
おしりの半分から下、足はまんべんなく。
高校時代、足の毛を脱色してみたら、ほどなくして再生。しかも勢い余って長さが元より伸びた。
ふつう膝の裏には生えないんだよ。と幼なじみが教えてくれたときは恥ずかしかった。
規則性もないしバグってる感じだ。
父親もボクほどではないが、その気はある。
これも出会ってないだけで、探せばいるのかも。
【蚊に刺されるとやばい】
ボクの血はめちゃくちゃ旨いらしい。とにかく刺される。誰よりも。
蚊界では血シュラン三つ星、吸いログ5.0と評判だと思う。
蚊が嫌がる高周波音を発する虫除け機を母親が買ってくれたことがあった。腰にぶら下げていたが、その横を通過して刺された。
そして、刺されるとめちゃくちゃ腫れる。さらに回復まで時間がかかる。最近では年齢もあってかひと月ほどかかる。で、痕が消えにくい。
特に酷いのは、15年くらい前に刺された箇所が今でも定期的に腫れる。
ある古民家カフェでお茶をしているときに刺されて、その場所が治ったかと思うと、翌年もその翌年も季節関係なく、突如として今刺されたかのように腫れるのだ。その部位にはそのカフェの名前をつけて呼んでいる。
皮膚科でそんな奇跡はあるのか聞いてみたが、ごく稀にあるらしい。
蚊は生涯の天敵だ。夏は好きだが、毎年戦々恐々として迎えなければならない。
まぁ、そんな人もどこかにいるかもしれない。
【言えない箇所】
ここでは言いにくいあの場所も少し変だ。一般的に知られているいろいろな変のベクトルの話ではなく、もっと変なのだ。これは二人といないと思う。父親に確認したことはない。赤裸々すぎるので心の宝箱にしまっておく。
それぞれ、探せばいるだろうと思うかもしれないが、ボクは全部なのだ。
この地味なバグのコンボはなかなかいないと思う。
では、そのコンボが重なった結果、どうなったか。
ま、弱みでも強みでもない。
自慢にもならない。
たぶん神様はボクを作っているとき朝までオールした翌日とかで、
「まあいいか」とかいいながらだったんじゃないかと思う。
こんな身体で48年生きてきたので、コロナ後遺症くらい追加されても「ああ、新機能か」と思うしかない。
とはいえ、この楽しい世界に産み落としてくれたお父ちゃまお母ちゃまには大感謝でしかない。
そして、多様性の時代にも念のため感謝。
ボクは自分の身体をバグだと思っているけど、
神様からしたら、ただの限定モデルなのかもしれない。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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