見出し画像

映画『マイケル』感想―34年前の冬、2回東京ドームへ行った日のこと

ずっと楽しみにしていた、映画『マイケル』

この映画を観ると決めてから、胸の奥にしまい込んでいた34年前の懐かしい思い出が、鮮明によみがえってきた。
今だからこそ笑って話せる、私のちょっとした黒歴史。

私はワクワクしながら、映画館へ足を運んだ。
そしてスクリーンに映し出された彼の姿は、まさにマイケルそのものだった。

今日は映画の感想とともに、いつかnoteに書こうと温めていた、私とマイケルの出会いを綴ろうと思う。世間知らずな田舎娘の心を激しく揺さぶり突き動かした、あの伝説のライブ。

音楽に衝撃を受け、固定電話の前で粘り倒した日

マイケル・ジャクソンという唯一無二のスーパースターを知ったのは、今から34年前、高校生のとき。
テレビCMから不意に流れてきた『Black or White(ブラック・オア・ホワイト)』という曲がきっかけだった。
「なにこの曲!めちゃくちゃカッコいい……!」
背中に電気が走るような衝撃を受け、完全に心を持っていかれた。
居ても立ってもいられず、1991年発売のアルバム『Dangerous(デンジャラス)』を買いに猛ダッシュ。それからは歌詞カードが擦り切れてボロボロになるまで、鬼リピして聴く毎日だった。

ある日、テレビのニュースでマイケルの来日公演があることを知る。その公演は、東京ドームで1週間ほど続くという。いま思えば、信じられないほどのロングランだ。

「何がなんでも、生のマイケルに会いたい!!」

その一心で頭がいっぱいになった。だけど、当時は今みたいにネットでチケットを買う時代じゃない。一般販売の日を待って、固定電話から『チケットぴあ』や『チケットセゾン』の特設ダイヤルへ、ひたすら電話をかけまくるしかなかった。
何度かけても「ツーツーツー」
奇跡的に繋がった!と思ったら、
聞こえてくるのは
「ただいま電話が混み合っています……」
という無情な自動音声。
それでも諦めたくなかった。
受話器を握りしめダイヤルをプッシュ。
1時間近く粘った末、執念でチケットをもぎ取った!
それが、12月24日・クリスマスイブの公演だった。

高校生の大冒険と、ダフ屋さんとの遭遇

チケットを手にした嬉しさは半端なかった。そして同時に、もの凄く緊張もしていた。なぜなら、親と一緒ではなく友達と2人だけで東京に行くなんて、人生初の経験になるからだ。

当時、私は冬休みを利用して、旅館を営む叔母の家に友達と泊まり込みでバイトをしていた。そのバイト先から、心臓をバクバクさせながら2人で東京行きの電車に飛び乗った日のことは、今でも鮮明に覚えている。


初めて足を踏み入れた東京ドーム。
地鳴りのような熱気。 そして、マイケルの人間離れしたパフォーマンスに魅了され、言葉にできないほどの感動と興奮に包まれた。

終演後。私たちはマイケルにハートを撃ち抜かれた状態で、お互いの顔を見合わせた。
「……ねぇ、もう1回見たくない!?」
「見たい!でも、チケットないよ!?」
アドレナリンが出すぎて引き下がれない。

そんな私たちの目に飛び込んできたのは、ドームの周りに立っていた “ダフ屋のおじさん” だった。
「お姉ちゃんたち、明日のチケットあるよ~」
その声に、ハッと気付く。
「そっか、あの人たちから買えば、もう1回マイケルに会えるんだ!」
手段なんてどうでもよかった。16歳の私たちは、ここで信じられないほど大胆で無鉄砲な計画を立てる。

大みそか、チケットは無いけど、もう1回東京ドームへ行こう

いま振り返れば、恐ろしいほどの行動力と若気の至りだ。でも、マイケルにもう一度会えるなら、怖いものなんて何もない。私たちはその一心だけで、大みそかに再び東京へ向かう。
そしてあろうことか、ダフ屋さんから値切ってチケットを手に入れることに成功。
そのまま興奮しっぱなしで、再びドームの中へと滑り込んだ。

34年前のチケット🎫


終わらない夜、大宮駅での夜明かし

いまでも手元に残るチケットの半券を見ると、12月24日は18:30開演。そして12月31日は、21:30開演となっていた。大みそかだったからか、ずいぶん遅い時間からのスタートだったのだ。
マイケルと一緒にカウントダウンの時間を過ごしたのだろうか?
……実は全く覚えていない(笑)

会場をあとにしたときは当然、地元まで帰れる終電はとっくになかった。高校生の私たちに都内のホテルに泊まるお金なんてあるはずがない。
結局、なんとか東京を脱出して途中まで戻ってきたものの、埼玉県の大宮駅で完全に行き止まり。私たちは凍えるような寒さの中、ガタガタ震えながら一晩を明かして始発を待った。

一生懸命、汗を流して稼いだバイト代は、マイケルのチケット代とこの大冒険にすべて消えた。
若かったからこそできた、無茶くちゃな思い出。
これ、今ならふつうに補導される案件。
だけど、あんなに夢中になって世界がひっくり返るほど、ときめいていた記憶が愛おしくて懐かしい。

映画『マイケル』を観て


今日、6月25日はマイケルの命日。

彼がこの世を去ったというニュースを耳にしたときは
「もう2度と、あのパフォーマンスは生で観れないんだ」
と、プツリと糸が切れたようにショックだった。
大人になった今なら、自由にお金が使えてライブにだって行けたのに…
という、やり場のない悔しさもあった。

だからこそ、今回の映画は私にとって本当に特別な時間だった。
あの日のようなライブ映像が観られるのかな?と思って席についた。
ところが、良い意味で期待を大きく裏切る、深い人間ドラマだった。
彼が幼少期からスーパースターになるまでの軌跡、私が知る由もなかった家族との壮絶な葛藤、そして脚光を浴びたスターゆえの深い苦悩が、痛いくらい丁寧に描かれていた。

この映画は、賛否両論があるかもしれない。
だけど私は、映画の内容がどうであれ単純にマイケルが大好き!という熱い気持ちだけで、胸がいっぱいになった。
(あとから知ったのだが、マイケル役を演じていたのは実の甥っ子。どおりで面影がシンクロするわけだと、深く納得した)
できればもう1度、映画館に足を運びたい。
まるでマイケルが私に「映画も、もう1回リピートしてよ」
と囁いているような、そんな最高の作品だった。

おわりに

この記事を読んでくださっている方の中で、
「私もマイケルが大好き!」
「当時のライブ、じつは私もドームに行ってた!」
という方がいらっしゃいましたら、コメントで教えていただけるとめちゃくちゃ嬉しいです!

ちなみに、私のアカウント名【ジャネット】は、このマイケル好きが高じて、妹のジャネット・ジャクソンも大好きだったところからきています。
じつは、ジャネットのライブにも参戦したことがあります(笑)
今となっては違う推しを追いかけていますが、
私のライブ好きは、間違いなく34年前の冬から始まっています。

いつもはこのnoteで子育ての話をメインに発信しています。
でも、たまには日常から少し離れ、自分の趣味や懐かしい思い出にどっぷり浸るのも新鮮ですね。
今日はいつか書こうと思っていた、学生時代の「悪事」を思い切って書いてみました。


【追記】嬉しいつながり

じつは、この記事を読んだかずエモンさんが、ご自身の体験をnoteに書いてくださいました。
かずエモンさんは、私と同じく神崎桃子先生が主催されている【桃子塾】で一緒に学んでいます。リアルセミナーにも私よりずっと前から参加されていて、桃子先生を熱く追いかけている方です。

そんな大先輩から「ジャネットさんの記事をきっかけに、自分も当時の体験を書いてみようと思った」と言っていただけて、本当に嬉しかったです。

かずエモンさんの記事を、ここでご紹介いたします。
合わせてお読みいただけると嬉しいです!




最後までお読みいただき、ありがとうございました!

ジャネット(ただのペンネームですw)

いいなと思ったら応援しよう!

ジャネット|障害育児&不登校児のシンママ ありがとうございます💕いただいたチップは、娘たちのポテトチップに変わります🥔

この記事が参加している募集