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『リンス・リピート -そして、再び繰り返す-』胸が締め付けられるような作品

結構キツいですねこの作品→後味は悪い

命が脅かされるほどの摂食障害を抱えていた大学生のレイチェル(吉柳咲良)が、施設での治療を経て、4か月ぶりに家族の元へと帰ってきた。家族とともに食事をして、以前のように自立した生活を手に入れるためだ。母・ジョーン(寺島しのぶ)父・ピーター(松尾貴史)は愛する娘の帰宅を心から喜び、弟・ブロディ(富本惣昭)も交えて家族との平穏な時間を過ごすように思えた。
ジョーンは、移民として苦労しながらもキャリアを築いた経験があり、娘もこの状況を乗り越えて明るい将来を掴み取ってほしいと期待を膨らませる。しかしレイチェルは、セラピストであるブレンダ(名越志保)との会話を思い出しながら、次第に愛する母親からの愛情を苦痛に感じ、家族こそが自分を追い込んだ原因なのではないかという疑問に変わる。
すれ違う母と娘。愛情に隠れた本当の気持ちを知ったとき、家族は大きな一歩を踏み出す。

公式HPより引用



現代?のアメリカの家族の話です。(スマホをみんな持っているので時代は最近であるはず)
寺島しのぶさん演じるジョーンは弁護士であるワーキングマザー。”移民”としか情報が無いのですが、娘のレイチェルは長年の不妊治療の末にやっと産まれた愛娘。しかしながら弟のブロディは養子であることが分かる。
夫のピーターは、現在はプー太郎なのか???設計士らしいのですが今の稼ぎ頭はジョーンです。

あらすじの最後に「家族は大きな一歩を踏み出す」と書いてありますが・・・
いやいやいやいやいや。
全然踏み出してないでしょう。恐らく初めて自分で決めて自分で行動した=踏み出したのはレイチェルだけのような気がします。
だから後味が悪い。

そしてこういうアメリカの家族、物凄く分かる。
ずっと胸が痛かったです。

吉柳咲良さん演じるレイチェルが主役のようだった

寺島しのぶさんが主人公のはずなのですが、芝居力やキラキラ感や全てひっくるめて吉柳さんが主役に見えました。
葛藤のお芝居が壮絶過ぎて涙が出ました。周囲のお客様も男性のお客様だって泣いてた。凄い。吉柳さん。大物です。
ジョーンは多分もっと毒親のはず。あんまりそれが感じられない。
寺島さんがとても日本人ぽくてアメリカ人(移民だとしても)の母親に見えないからかもしれません。
レイチェルが重度の摂食障害であることが家族の最大の痛みなのかなと最初は思っていたのですが、それよりもジョーンが抱える問題の方がラストは大きいのではないかと思えました。
(実はラストはジョーンが病院に入れられて終わるんじゃないか?と途中から思っていましたがそれは違ったw)


弟・ブロディ(富本惣昭さん)の痛みもとても伝わってきた

ひょうひょうとしていて基本明るくて家族とも良い距離感を保っていそうだけれど、セリフの中に「両親が国に送還されて自分が引き取られた」という話が出てきて、ああ、養子だったのかと分かる。
ノートルダム大学に合格しても姉のレイチェルはイエール大学だからコンプレックスを持っている&やっぱり実子であるレイチェルに両親の関心が全て向いている点も心の中では悲しく思っている・・・・・ことがよく分かります。

父・ピーター(松尾貴史さん)の哀しく笑うお芝居も胸が痛い

松尾さんのお芝居大好きなんです。笑っていても哀しそう。
この作品のピーターはいつもジョーンに遠慮している。
決められない父親。明確には描かれていませんが絶対浮気もしているw

劇場ロビーには舞台のジオラマが

撮影可能です

プレイハウスや新国立劇場によくある舞台のジオラマ。最近は見かけていなかったので懐かしい!サザンシアターでジオラマを観たのは初めてかもしれない。

この舞台は食事をするシーンが多く出てきます。ある場面ではグリルしたチキンを食べることも!前から2列目だったのでチキンのいい香りがしてきて
お腹が鳴ってしまいました💦
ただキャストのみなさん毎公演食べてるんですよね・・・結構大変かも。

正直、リピートしたくなるような作品ではありません(私には)。
なんというか痛みが消えない・・・
唯一の希望は、作品のラスト舞台から客席に降りてまっすぐ通路を上がっていくレイチェルの決断。イヤでイヤでたまらない病院?に戻る決意を自分でして、踏み出した。
強いアメリカの女性を感じました

■脚本 ドミニカ・フェロー
■翻訳 浦辺千鶴
■演出 稲葉賀恵

■出演 
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