【実話あり】旅先で出会う、善意の人と悪意の人
旅の本質は、人との出会いにある
観光地のきれいな写真を見るだけなら、SNSやインターネットで事足りる。
忙しい日常生活の中、わざわざ移動して、お金と時間を使って旅をするのには理由がある。
その地域の景色を見て、その地域の食を堪能する。
そして、その地域の人と言葉を交わす。
それこそが、旅だ。
ヨロン島はとくに、その傾向が強い。
サンゴ礁の海は息をのむほど美しいが、島を訪れた人が口をそろえて言うのは「島の人が温かかった」という言葉。
おもてなしの文化が根づいた島、それが私の地元、ヨロン島の本質でもある。

ヨロン島で実際に起きた事件
昨年、ヨロン島で来島者が被害を受ける事件が起きた。
島に住む人間が観光客に近づき、盗撮をしていた。
島民だからといって、全員が善意の人間とは限らない。
移住者だからといって、信用できないわけでもない。
善意と悪意は、出身や肩書きで判断できるものではないことを改めて認識した。
一方で、知人のおじさんは、居酒屋で観光客と意気投合すると、翌朝わざわざ島を案内してまわる。
見返りを求めず、ただ「喜んでほしい」というそれだけで動く人間だ。
こういう人が、この島には複数いる。
善意と悪意が混在する世界。
それはヨロン島に限った話ではなく、どの地域にもある普遍的な問題でもある。
危機意識ゼロが、いちばん危ない
アメリカと日本では必要な危機意識のレベルが違う。
それと同じで、都市と離島でも、求められる感覚は異なる。
「離島だから安全」という思い込みが、むしろリスクになる。
かといって「誰も信用しない」という姿勢では、旅そのものが息苦しくなる。
島の人が話しかけてきたとき、反射的に壁をつくってしまうのはもったいない。
大切なのは「0か100か」ではなく、自分なりの感度をもつこと。
直感を磨き、おかしいと感じたら距離をとる。
この部分の言語化は本当に難しい。
ただ、危機管理を意識するだけで、旅の安全係数はぐっと上がる。
島の温かさは、本物だ
ヨロン島の人たちは、本当に優しい人が多い。
だからこそ、悪意のある人間が目立つ。
噂がめぐるのは一瞬だ。
逮捕者が出たときも、ネットニュースになる前に、友人からLINEが届いたほど。
ある意味で、善意の多さが、それを際立たせてしまうともいえる。
危機意識を片隅に置きながら、それでも地域の人と関わる。
そのバランスが、旅を心から楽しめるのではないだろうか。
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