【子育て】「ピアノの練習」と「アドラー心理学」は相性がいい
子どもがピアノを習っていると、
必ずといっていいほど起こってくる問題が、
「練習しない」
「練習しなさい」
でバトルになることだと思います。
我が家の3人の子どもたちは、
4歳からピアノを習っています。
ピアノって、練習しないと上達しないので、
家での練習が欠かせません。
はじめこそ、ピアノを弾けるのが楽しくて、
がんばって練習するのですが、
子どもですからね、
練習よりももっと楽しい事・やりたい事がありますよね…。
で、だんだん練習しなくなる。
練習しないと上達しない。
レッスン料を払っている親としては、イライラしてくるわけです。
あと、練習しているんだけど間違っている時…
「あ、そこの音、ドじゃなくてミじゃない?」
とか指摘すると、うちの子どもたちは、
①「わかってる!お母さんは言わないで!」と怒り出す子
②「違う!ミで合ってるの!」と意地をはる子
③機嫌が悪くなって無言でピアノから離れる子
と、三者三様の反抗のしかたで、こちらの指摘にあらがってきます。
(でも、ぜったいミだと思うんだけどなぁ…)
そんなわけで、これまで幾度となく、ピアノの練習をめぐって子どもたちとバトルを繰り広げてきました(泣)
ちょうどその頃、私は、
アドラー心理学の子育てと出会いました。
そして、その考え方が、ピアノの練習に向き合う子どもと親との関係性の中で、とても役に立ったのです。
「ピアノの練習」問題に直面する方に、
少しでもお役に立てばうれしいです。
アドラー心理学では、行動面と心理面でそれぞれ2つずつの目標を提案しています。(詳しくは、上 ↑ の記事に載せてます)
子育ての行動面の目標
自立する。
社会と調和して暮らせる。
子育ての心理面の目標
私は能力がある。
人々は私の仲間だ。
そして、それらの目標を達成するために、
「課題の分離」
という考え方があります。
課題の分離とは、
あるできごとの問題(課題)について、
どう取り組み、どう解決するか、
そしてその結末が、誰の身にふりかかるか、
を考えて、課題分けをする(分離する)作業のことです。
たとえば、子どもが習っているピアノの練習を、
「するか・しないか」は子どもの課題です。
練習をしなくて、上達しないのも、
ピアノの先生に「そこ、間違ってるよ」と指摘されるのも、
(ちょっと厳しい先生だったら)練習していないことを叱られるのも、
結末は、子どもにふりかかってきます。
(そう考えると、勉強とか宿題とかも、子どもの課題ですね)
親が「ピアノの練習しなさい!」
「そこの音、違うでしょ!」と言うことは、
子どもの課題に、親が口出しをすることになります。
親が子どもの課題に口出しをすると、どうなるでしょうか?
・自信を失う
(親から口出しされて、自信が「つく」ことはないでしょう。子育ての目標である「自分は能力がある」とは逆方向へ…)
・依存的になる
(親に言われなかったら練習しないようになる。自分で間違いに気付けなくなる)
・反抗的になる
(我が子の、間違いを指摘した時の例②「違う!ミで合ってるの!」と意地をはる子は、まさにコレ)
・失敗を人のせいにする
(「お母さんが教えてくれなかったから、間違えたじゃん!」と人のせいにする…)
・親が忙しくなる
(言わないと練習しない=毎回練習について言わないといけない→大変ですね…)
親は、子どもより長く生きている分、
この先に起こるいろんなことが想像できます。
だから、ついつい先回りして、口を出したくなります(←はい!コレ私です!)
でも、それでは子どもが自分の問題(課題)を自分で解決できるようになりません。
自分の課題を自分で解決できることが、子育ての目標の一つ「自立」に繋がります。
親が口出しせず、もしも失敗したとしても、失敗から学ぶことだってあります。
そういえば、小学3年生の末娘くんちゃんが、
先週、ハノン(指の練習)の練習を全くしないまま
弾きたい曲だけ練習してレッスンに行きました。
レッスンでハノンを弾いた時に、全然弾けず、
ありゃりゃ~と思いながら眺めていたのですが、
今週はしっかりハノンも練習しています!
親が言わなくても、学ぶんだなぁと実感。
(ま、実際は、私が「あえて」口を出さなかったのではなく、
ハノンをやらなきゃいけないことに気付いていなかっただけなんですけど。笑)
何か問題があった時には、
これは誰の課題かな?と、立ち止まって考えることが大切です。
私は、つい口を出したくなってしまうので、
この考え方を知っていて、本当に良かったなぁと思います。
ピアノの練習は、ほぼ「子どもの課題」なので。
他にも、宿題、勉強、友達関係、服装…なども
多くが「子どもの課題」で、安易に口を出すことはできません。
ちなみに、「練習しなかったら上達しないんじゃないか?」という不安は、「親の課題」なのだそう。
「間違ったまま弾いてたら、この曲、また合格しないんじゃないか」
「発表会の曲、練習しなかったら当日までに間に合わないんじゃないか。子どもが恥をかくんじゃないか」
「先生に怒られるんじゃないか」
これらの不安は、親が感じる不安=親が乗り越えるべき「親の課題」です。
**
とはいえ!
声をかけたい時もあります。
さすがに、練習しなさすぎじゃないか?
高いレッスン料払っているのに、このまま習い続けるのか?
「課題の分離」とはいえ、分離して完全に放置・無視する、ということではありません。
そんなときは、「子どもの課題」を、
親子の「共同の課題」にすることができます。
※この「共同の課題」にするところに関しては、
アドラー心理学のテキストにきちんと沿ったやり方ではないかもしれません。
ちょっと我流になっている気がするので、
我が家の「体験談」としてお読みください。
正しくアドラー心理学を学びたい方は、アドラー心理学の考えに基づいた育児プログラム「パセージ」の講座が各地で開催されています。
下記のような書籍もありますので、参考にしてみてください。
たとえば、
いつまでたっても子どもがピアノの練習をしない時。
まずは「ピアノの練習するか・しないかは子どもの課題!」と自分が意識するのが大前提(←ここの意識が薄くなると、つい「練習しなさーい!」と言ってしまうので…)
その上で、子どもに聞いてみます。
「最近、ピアノの練習、あんまりしていない気がするけど、○○ちゃんはどう思ってる?」
子どもが
「やらなきゃと思ってる」
というなら、
「ちなみに、1日のうちの、いつごろやろうと思ってる?」とか
「レッスンまでに1週間あるけど、何回くらいやろうと思ってる?」とか
本人の考えを聞いてみます。
「宿題した後にやろうと思ってる」
というなら、
「そかそか!それがいいね!」と認め、
◎宣言通り、宿題をした後にできたら、
「ピアノの練習、できたね!」
「うまくなったね!」
「やっぱり練習すると、ぐんと上手になるね!」
など、できたことを認め、勇気づけ(適切な行動を認める)となる声かけをします。
△「やる」と言ったのにできなかったときは、
ここでも「ピアノの練習は子どもの課題!」と強く意識した上で(←そうしないと「やるって自分で言ったくせに、なんでやらないの!!」と怒りたくなるから…)
「宿題した後にやるって言ってたけど、できなかったね」
「どう思う?」
と、再び本人の考えを聞いてみます。
(責めるのではなく、あくまで相談の姿勢)
「本当はやろうと思ってたのに…」
と子どもが言うなら、
「じゃあ、明日はどうしたらできそうかな?」と一緒に考えたり、
「何かお母さん(お父さん)に手伝えることはあるかな?」と聞いてみます。
↑ここが、親子の課題を「共同の課題」にする時のポイント。
☆「6時になっても、もし練習してなかったら、声かけてほしい」
と子どもから頼まれたら、
その時初めて「ピアノの練習」が共同の課題になり、声をかけて良いことになります。
(ただし、子どもから頼まれた範囲内で。なんでも言っていいのではありません)
★「手伝えること?特にないよ」
と言われたら、共同の課題にはなりません。
「そうか、どうしたらピアノの練習をできるようになるか、自分で考えられててすごい!」と、勇気づけの声かけをして、
翌日からは、再び見守る日々です。
**
とはいえ!!(←2回目)
毎回こんな教科書通りに行くわけがありません(爆)
ピアノの練習をめぐって、何度バトルをしたことか…。
アドラー心理学のことを学んで、
これは役に立つ考え方だ!と感動して、実践して、
ちゃんと子どもの課題に、口出しをせずに見守れた日もあれば、
めっっっちゃ口出しして、
子どもと泥沼になった日も、多々あります(反省)
それでも、我が家の3兄妹は、
今もピアノが大好きで、暇さえあれば、誰かがピアノを弾いています。(練習:好きな曲=3:7くらいですが)
コンクールに出るような猛者たちには、とうてい及びませんが、
中学3年生の長男にっくんは、
小学6年生でショパンの幻想即興曲を弾き、
卒業式の伴奏にオーディションで選ばれる腕前になりました。
(↑高校生までゆるくピアノを習っていた私は、とうに追い越されました。笑)
今はレッスンはいったんお休みし、
勉強の合間に、好きな流行りの曲を弾いたり、
教会のオルガン伴奏を楽しんだりしています。
小学6年生の次男はっくんは、
一時期、学校に行けなかった時期がありましたが、
その時にピアノが支えになっていました。
坂本龍一の「戦場のメリークリスマス」や、ジブリの曲、マリオの音楽など、何度も弾いている曲は暗譜していて、いつでもどこでも楽しそうに弾いています。
(ストリートピアノで弾くのが夢らしい)
小学3年生の末娘くんちゃんは、最近ブルグミュラーに入り、
バイエル修了程度の曲が弾けるようになったので、
好きな曲を、好きなように弾いて、
(練習はそこそこに)ピアノに向かう時間が増えてきました。
(好きな曲が弾けるとこまで来たら、さらにピアノが楽しくなるよ♪)
子どもたちのピアノ生演奏を聴きながら
晩ごはんの準備をしているとき、
「あぁ、ピアノを好きになってくれて良かったなぁ」と、幸せな気持ちになります。
もしも、「課題の分離」を知らなかったら、
私はもっと子どものピアノの練習に口出しして、
子どもがピアノを嫌いになっていたかもしれません。
全く口出しをせずに、いつも100点満点の対応ができたわけではありません。
ただ、声をかけるとしても
「練習しなさい!」ではなく
「あれ、くんちゃん、ピアノやった~?」
「ピアノ、何時ごろする予定~?」
という聞き方をしています。
「ピアノの練習は、子どもの課題!」という意識があったから、命令ではなく質問・相談の声かけになっていたのだと思います。
(宿題や勉強も、同じような声かけです。←というか、基本、声をかけません)
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アドラー心理学のプロの方が見たら、
「いや、そこはちょっと違う!」と思われることもあるかもしれませんが、
我が家の3兄妹がピアノを習う上で、
少なくとも私には、とても参考になったことを紹介させていただきました。
ピアノを好きになる子どもと
子どものピアノを聞いて幸せな気持ちになれる親が
1人でも増えたら嬉しいです♪
