闇 490(コロナ緊急事態宣言編)
闇 490(コロナ緊急事態宣言編)

2026/02/19 thu
前回の章
二千二十年四月一日、水曜日大安。
久しぶりのラッキーハウス店内。
もちろん営業再開ではない。
あくまでもミーティングの場所として。
集まった面子。
まず番頭の香川と、酒井さんの側近金太郎。
早番が俺、内藤ノブ、吉岡ヨッピーコレクション。
遅番が橋本、山下、川崎。
要約すると酒井さんの実刑は確定であり、結構年数も行くらしい。
脱税で金を取られ、そこまで厳しい処置はおかしいだろうという俺の意見。
金太郎ももどかしさを感じつつ、国相手では手の打ちようがないくらいの説明しかできない。
結果店の再開はまだ延期で期日は未定。
「生活するのにお金に困っている方いたら手を挙げて下さい」
香川の質問に対し、真っ先に挙手する橋本と山下。
二人に共通するのは照れ笑いをしながら前借を受け取る行為。
こういう時に普段の生活姿勢が分かってしまう。
俺も馬鹿をする事はあるものの、そこまで貧窮になるほどではない。
人間最低限度の矜持は持ちながら生きていきたいものだ。
橋本のように店長でありながらキャバ嬢へ入れ上げての生活苦。
人の絵を小馬鹿にして笑う前に、まず自分の性格を悔い改めよ、馬鹿が。
山下のように何も考えず本能の赴くまま金銭感覚のない生活。
美香とは別れたと言っていたが、捨てられたの間違いじゃないのか?
まだ十九、二十歳の社会に出た若い頃なら馬鹿だなで笑って済ませられる部分もあるが、四十代後半になってまでこれじゃ、正直これからどう生きていくつもりなのかと不安しか覚えない。
ましてや今の日本…、いや、世界はコロナウイルスの脅威に対し様々な手を打っているのだ。
今月の七日より緊急事態宣言が発動される。
俺が生まれてから四十八年間で、今までそんな事は初。
いくら呑気な人間でもここまで長期にわたるコロナの蔓延に対し、対岸の火事として捉える者はいないだろう。
結局新宿まで呼び出されたところで、店の休業延期と金が無い人間には前借というだけの内容。
ただでさえ、ウイルスに感染しないか過敏になっているこの世の中で、香川の指示や判断は本当に頭が悪いと思った。
こんな奴が指揮系統で大丈夫なのか?
わざわざ歌舞伎町へこんな時期みんなを呼び出して、もしコロナに感染でもしたらどうするのだ?
俺から見れば、経験値の足りない薄っぺらい人間にしか見えない。
そんな事を考えながら西武新宿駅前まで来たが、久しぶりの歌舞伎町。
飯でも食っていくか。
俺は通り沿いにある牛カツ『あおな』が営業していたので入る。
黒毛霜降和牛と牛カツ定食を頼む。

トンカツならどこでもあるが、牛カツを出すのは新宿ぐらいしか知らなかった。
囁かな贅沢を堪能しながら、何故こんな風な情勢になったのかを振り返ってみた。

まず今年に入って一月。
中国の武漢のロックダウンが報じられる。
日本でも「原因不明の肺炎」や「中国からの感染症」という扱いでニュースに出始めた。
まだこの頃は他人事。
だが、政府が武漢にいる日本人を救出する名目で二十九日に最初のチャーター機を出し第一便が帰国。
この報道を見ながら当時、俺は何を馬鹿な事しているんだと思った。
何故ならウイルスをわざわざ国が予算を掛けて拾いに行っているようにしか見えなかったからである。
何で予算掛けて、病気を持ち帰ってんだよ。
案の定この便の乗客のうち数人が発熱、咳などを訴え隔離されたが、到着時点で明確な感染判定はまだこの後。
さらに翌日になり厚労省が帰国した人から新型コロナウイルス感染が確認されたと発表している。
ここで無症状者も含め感染者がいたという事実が初めて認識されたのだ。
俺が感じた初動ミスはまずここだと思う。
二月は初旬でダイヤモンドプリンセス号問題。
毎日ニュースで船が映るようになる。
これはラッキーハウスで設置されたテレビを観たからだけでなく、インターネットでも多くの人が話題にしていた。
ここで一気に日本も無関係ではないという認識。
二月下旬になり学校休校要請。
これは俺も蓮舫などの意見に対し、フェイスブックでも取り上げたからよく覚えている。
イベント自粛、ライブ中止が相次ぎ、『クラスター』や『感染爆発』といった言葉が使われるようになった。
確か政府はギリギリ持ちこたえていると言い方をしていたのを覚えている。
三月になり毎日のように完成者数やら都市封鎖の可能性、医療崩壊などが報じられるようになった。
重なるようにオーナー酒井さんの逮捕。
ラッキーハウス休業。
そして志村けんの重症報道から先日訃報。
あの志村けんがと、これで本当の意味で危機感を国民全体が分かったと思う。
そこに来て緊急事態宣言。
日本だけでなく世界はどんどん暗い話題だけになっていく。
本当にこれから世の中どうなっていくのだろうな……。
こんな時期に西武鉄道は、呑気に旧型の小江戸号を出す企画など場違いな事をしていた。

見た目も黄ばんだダサい特急としか見えない。
ソファーも通常と違うものなので、二十代の頃から二十年以上乗り続けている俺にとって、違和感しかないし座り心地も悪かった。
これ考えた奴と採用した奴、クビにした方がいいんじゃないかと思うほど。
まあこの非常事態にカナヘイのシール貼っているよりはマシかなと思いながら本川越駅へ到着。
だが改札へ向かって歩く途中にある階段にカナヘイがいた。

『ようこそ川越へ』じゃねえよ、ボケ。
こんな非常時に媚びてんじゃねえって。
頭大丈夫なのか、西武鉄道。
家についてから今日はエイプリルフールだったのかと気付く。
山下に何か嘘でもついときゃよかったな。
二千二十年四月二日、木曜日赤口。
今週は大阪杯。
たまには料理でも作ろうかな。
久しぶりに野菜や肉を買いに行き、クリームシチューを作り始める。
これから先どうなるか分からない。
なので自身の料理の腕の勘を取り戻しておいた方がいいと思ったのだ。

初期横浜時代に購入した寸胴鍋に刻んだ野菜や肉を入れ、弱火でじっくり炒めていく。
煮込み系料理はスパイス調合を自由にできるから気楽だった。
ちかが写真を見たいと言うので、撮影しながら作る過程を取る。
真夜中から開始して気付けば朝方。
一旦火を止め寝かせ、睡眠を取った。
夕方に起きるとまだ出走馬だけで枠順の出ない大阪杯の予想をフェイスブックへアップする。
大阪杯(GⅠ)は
◎ブラストワンピース
○ダノンキングリー
▲ラッキーライラック
△クロノジェネシス
△ステイフーリッシュ
◎○2頭軸から▲△で取れると思う
いかに点数を絞って買うか
そこが勝負になるような気がする
先週のマーチステークスなど調子良かった俺は、図に乗り地方競馬もやってみる。
続けて投稿した。
※現在の当たり
・船橋6R
三連複7-5-11 1480円
(10分の1取り戻す)
残り全部外れ、しかも船橋12Rは7番がレース前に故障し払い戻し……
三連複の5-6-12しかないじゃん……
12-13-14で決まりましたね
はー、地方競馬なんかやらなきゃ良かった……
ふざけんな、コロナ!!
【最初の投稿はここから】
園田、笠松ラスト2レース
船橋3〜12Rの10レース
コロナのせいで世界がヤバいんで、三連単5-6-7BOX
三連複5-6-7&一番人気馬で全部買ってみました
園田、笠松ではコロナ馬券一回ずつ出ています(笑)
本当に地方競馬なんてやるもんじゃないな。
俺はまたシチュー作りへ専念し、完成させた。

好きなだけスープを食べられるのはいいが、寸胴一杯のこの量、どうすんだ?
まあ余るだろうから、始さん家にでも持って行けばいいか……。
フェイスブックを見ると、各自プロフィール写真を加工し自粛するような言葉も添えたものが多くなった。
俺も真似して変えてみるか。

小江戸号に乗っている時の自分の写真を使い『うちで過ごそう』という文字を入れたプロフィール写真へ変える。
アップしてから俺も右へ習えの日本人なんだなと、自虐的に笑った。
二千二十年四月三日、金曜日先勝。
ゲームをしながら腹が減ればシチューを食べる堕落生活。
あとやる事といえば競馬の予想ぐらいだ。
データをまとめながら投稿する。
大阪杯(G1)
下の予想に△4 ワグネリアンも加えます
基本的に6頭三連単BOX
120点にして、もしくは三連複20点
3 ブラストワンピース
8 ダノンキングリー
2軸マルチ三連単でもいいかも(24点)
まあオッズ次第ですが……
荒れるとしたら
4 ワグネリアン
5 ラッキーライラック
12 クロノジェネシス
7 ステイフーリッシュ
の組み合わせかな
【買った馬券】
三連複
3-4-5-7-8-12BOX
三連単
3-4-5-7-8-12BOX
4-5-7.4-7-5
できれば三連複4-7-8で150倍×5
三連単7-12-3 2850倍とか夢のある馬券来てほしい(笑)
本当にどうしょうもない人間だな、俺は……。
Humans who learn nothing.
何も学ばない人間。
俺にとって、最も相応しい称号はこれだと思う。
個人的に好きなタモリの空耳アワーの映像を集め、繋ぎ合わせてユーチューブへアップしてみる。
自虐的な投稿を見た北海道奥尻島に住むれっこがコメントをくれる。
『馬ですか?パチンコですか? 何かありましたか。 青木怜子』
『いや、れっこさんの記事見て本当に素晴らしいなあと感じ、それに引き換え俺は何をしてんだろうと(笑)。馬はこれからです! 岩上智一郎』
『そんなことないですよ! 大負けしたのかと心配しましたよ。 青木怜子』
『ドカンと勝つまでちまちまやってますよ(笑)。今日は三万に抑えてます。 岩上智一郎』
『三万あればマグロ寿司お腹いっぱい食べれますよ。 青木怜子』
『この間の寿司屋の会計三万八千円、回転寿司なら腹一杯食べられましたね。 岩上智一郎』
『うわぁ! うちこないだ妹夫婦とお母さんとかと十人で行ってそのくらいでしたが、値引きしてくれて三万五千円でした。 青木怜子』

『さすが北海道ですね! 岩上智一郎』
うん、人間同士の触れ合いや付き合いって、こうあるべきだよな。
俺は奥尻にいるれっこの気遣いに感謝した。
インターネット上だけの繋がりとはいえ、二千七年から続く彼女との関係は考えれば本当に長いものだ。
この子ぐらいじゃないのか、続いているのは……。
二千四年に書いた新宿クレッシェンド。
それから数年経って始めたブログ。
久しぶりに開いてみてみた。
あの頃毎日のようにコメントしあったらん、うめ、牧師、ネコ。
自費出版作家の山嵐乃兎…、まあコイツはどうでもいいか……。
傍迷惑だった奴は置いといて、やはり未だ少し未練がある人がいる。
実際に会い、何度も抱いた望。
いや、未練というほどでもないか。
彼女との関係はもうすっかり終わり、何も無くなってしまったのだから。
今ではれっこ以外、誰一人残っていない。
インターネットという時代の進化が生んだ当初の付き合いも、時間が経てば経つほど希薄になっていくもの。
このコロナ蔓延の最中、昔のみんなはどうしているんだろうな……。
二千二十年四月四日、土曜日友引、清明。
始さんの伊勢屋へシチューを鍋ごと持って行く。
奥さんの弘惠さんは飛び跳ねて喜んでくれる。
「智一郎、これからヤスのところか?」
「まあ、後輩の店ですからね」
コロナに関係なく常に暇なカガヤカフェ。
これは十二月からほぼ毎日のように来ている俺が感じている事。
相変わらず営業努力のないヤス。
本音を言えば同じ通りにあるシマノコーヒー大正館へ行きたいが、先輩後輩の仲、そしてヤスのお袋さんの顔で通っているだけというのをまるで気付いていない。
まあ自分の店ではないのに、必要以上言っても仕方ないか。
「酒ぐらい置いとけよ。毎回毎回コーヒーやカレーで二千円使うの、大変なんだぞ」
収入が現状ほとんど閉ざされた中で、俺も何を格好つけているんだろうな。
ちょっとした自己嫌悪を抱きながら店を出る。
蔵造りの街並みを歩いていても、本当に人がいない。
今日って土曜日だよな?

まあこんな情勢じゃ当たり前か。
俺だけが苦しい訳ではない。
みんなが苦しいのだ。
当然飲食店も苦しいはず。
だからせめて食事に行く時ぐらいは、顔見知りの個人店を優先して行くよう心掛けている。
ミーココへ入ると、ツヴィーベルストプラーテンを注文。
確かウィーン風ステーキでいいんだよな?

この店で肉を食べる。
前回当たったゲン担ぎ。
これで今日のダービー卿チャレンジトロフィーの当たりを確約したようなもの。
そしてその運気は、明日の大阪杯まで受け継がれる事だろう。
自身の何の脈絡もない競馬論。
何だっていい。
勝てば官軍負ければ賊軍なのだ。
帰り道、小説の師匠である野村路子先生と久しぶりに遭遇。
以前に会って話したのが本を出した二千八年の頃だから、実に十二年ぶりの再会。
野村先生は『第四十三回産経児童出版文化大賞』を受賞し、天皇陛下からも勲章をいただいた偉大な人だけど、まるで鼻に掛けず穏やかな性格を俺は尊敬している。

いや、肩書うんぬんでなく、海外まで直に出向き、悲惨な地域の現状、改善をしてきた行動がまず素晴らしいのだ。
著書は『子どもたちのアウシュビッツ』や『テレジンの小さな画家たち』なと多数出版。
俺のような一発屋のエセ小説家と違い、本物の巨匠である。

元気そうで何よりだ。
初めて会った時、俺の新宿クレッシェンドを見て第一声が「あなたはまだまだ全然書けるでしょ?」という台詞だった。

無駄に長い文章を書ける俺の特性を初見で看破していたのだろう。
道端だったので十数分の間だったが、有意義なひと時を過ごせた。
「また会いましょうね、先生」
俺は笑顔で見送り帰宅する。
何やらいい流れになってきたような気がした。
だが期待したダービー卿チャレンジトロフィーは一着三着四着の惜敗。
小説の才能も無ければ、競馬の才能も無いのかよ……。
二千二十年四月五日、日曜日、先負。
大阪杯は当たったけど、マイナス。
これは勝ちとは言えないな。
せめてダノンキングリーがコケて、ワグネリアン来てくれていればなあ。
配当が固過ぎる。
二千二十年四月六日、月曜日、仏滅。
WHO…、世界保健機関。
最近テロドス事務総長の発言を見て、クエスチョンマークしか出てこない。
俺は一月十九にちからのテロドスの発言を拾い、まとめたものをフェイスブックへ投稿してみた。
どうも中国から金を握らされ、発言のほとんどが違和感しかないからである。

1/19
「人から人への感染リスクは少ない」
1/22
「緊急事態には当たらない」
1/28
「WHOは中国政府が迅速で効果的な措置を取ったことに敬意を表する」(武漢市封鎖等の中国政府の対策に対して)
「中国から外国人を避難はさせることは勧めない」
「国際社会は過剰反応するな」
1/31
「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態の宣言を検討」
「渡航や貿易を不必要に妨げる措置をするべきではない」
「人の行き来を維持し国境を開放し続けるべきだ」
「中国の対応も過去にないほど素晴らしい」
「中国の尽力がなければ中国国外の死者はさらに増えていただろう」
「中国の対応は感染症対策の新しい基準をつくったともいえる」
「習近平国家主席のリーダーシップを他の国も見習うべきだ」
「中国国外の感染者数が少ないことについて中国に感謝しなければいけない」
2/1
「大流行をコントロールする中国の能力に信任を置いている」
「医療システムが中国のように強くない国で感染が拡大するのを懸念している」
2/4
「武漢市は英雄だ」
「中国以外の国々は感染者のより良いデータを提供しろ」
2/5
「国際社会は今新型肺炎の対策に投資しなければ後でより多くの代償を払うことになる」
「740億円の資金をWHOに投資しろ」
「すべての国が証拠に基づいて意思決定を行うことを勧める」(イギリス外務省が中国本土に滞在している英国民に退避するよう勧告したことについて)
「渡航や貿易を不必要に妨げる措置は必要ない」
2/8
「致死率は2%ほどだから安心しろ」
2/9
「ウイルスだけではなくSNS上の批判とも戦う」
2/10
「イギリスとフランスはもっと危機感を持て」
2/12
「特定の地域を連想させる名前を肺炎の名称とするのは良くない」
「ほとんど全ての加盟国が中国を褒めている」
「中国のしたことを認めて何が悪い」(「WHOは中国を褒めるよう中国政府から依頼や圧力を受けているのか」との質問に対して)
2/13
「中国のたぐいまれな努力を賞賛する」
「中国は他の国々の危険を減らしている」
「科学的な証拠に基づいたリスク評価をしろ」
「船舶の自由な入港の許可と旅行者への適切なケアをしろ」(クルーズ船の受け入れ拒否が続くことに対して)
2/18
「新型ウイルスは致命的ではない」
2/20
「想定の範囲内だ」(ダイヤモンド・プリンセス号での感染者数増加について)
2/21
「中国の感染者数推移の傾向に勇気づけられている」
「その他の国々は安心していてはいけない」
2/24
「パンデミックには至っていない」
2/25
「パンデミックと宣言するのは時期尚早」
2/27
「中国以外の国々は天王山を迎えている」
「中国の積極果敢な初動対応が感染の拡大を防いだ」
「封じ込めは可能だ」
2/28
スイス国内でコロナ感染者が急速に増え始める
(WHOの本部はスイスのジュネーブ)
「パンデミックの可能性がある」
「いかなる国も自国での感染はないとの思い込みは文字通り致命的な誤りだ」
「多くの国がリスクを想定するべきだ」
「全ての国は備えに集中しろ」
「封じ込められる可能性は狭まっている」
「世界の国々はできることをすべてすべきだ」
2/29
「マスクをしていないからといって感染の可能性が必ずしも上がるわけではない」
「症状のない人のマスク着用を奨励しない」
3/2
「韓国、イラン、イタリア、日本に対して非常に懸念がある」
3/3
「感染力はさほど高くない」
「マスクが足りないから各国はマスクを増産しろ」
3/5
中国がWHOに対する寄付を表明
「まだパンデミックには至っていない」
「一部の国は十分に真剣に受け止めていないか、できることは何もないと決めている」
「今は言い訳を探す時ではない」
「中国は大規模な感染が広がった場所ですら封じ込めに成功している」
「中国では新規感染者が減っているようで勇気づけられる」
3/9
「パンデミックが現実味を増している」
「感染拡大はまだ食い止められる可能性がある」
「日本は感染拡大を抑えられている例だ」
「中国の対応は素晴らしい」
3/12
「パンデミックを宣言する」
「このパンデミックは制御できる」
「各国は感染の封じ込めに包括的に取り組め」
「我々は感染の広がりと重大さ、対策が足りていないことに強い危機感を持っている」
3/13
「欧州は今やパンデミックの中心地だ」
「中国を除く世界各国で多くの感染者数と死者数が報告されている」
「イタリアは悲劇的だ」
「日本は安倍首相自らが先頭に立ち政府一丸となって感染の封じ込めに取り組んでいる」(日本からWHOに対して170億円の支援があったことについて)
3/14
「バケツチャレンジならぬ手洗いチャレンジをやろう」
「ケイティ・ペリー(アメリカの歌手)、仏ロマン・グロージャン(フランスのF1ドライバー)、BTS(韓国のアーティスト)は手洗いチャレンジに協力しろ」
3/16
「疑わしいケースは全て徹底的に検査しろ」
「感染者の急増に医療体制が整っていない場合は高齢者と基礎疾患のある患者を優先しろ」
3/18
「韓国は素晴らしい」
「韓国の検査戦略は革新的だ」
「自分は感染しないと思い込むな、世界中の人間は感染すると思って準備をしろ」
「アフリカは目覚めなければならない」
「アフリカ諸国は最悪の事態に備えろ」
3/19
「"中国ウイルス"といった呼び方はやめろ」
「ウイルスに国境は関係ない」
3/20
「若者は無敵ではない」
「武漢は最も深刻な状況も好転し得るのだという希望を世界の他の地域に与えた」
「中国は世界の他の地域に希望と勇気を与えている」
3/23
「感染が加速している」
「今からでも大流行の軌道を変えることは可能だ」
「各国政府は効果が証明されていない薬を勝手に使うな」
3/24
「感染から更に加速している」
「解決には政治の力と資金が必要だ」
「疑わしいケースを徹底的に検査して感染者を隔離しろ」
3/26
「われわれはコロナウイルスを封じ込める最初の機会を無駄にした」
「行動すべき時期は実際、1カ月余りまたは2カ月前だった」
「全ての国が積極的な対策を講じなければ数百万人が死ぬかもしれない」
3/27
「ワクチンの開発にはまだ少なくとも12~18カ月かかる」
「効果があると実証されていない治療法を使うのはやめろ」
3/30
「ロックダウン(都市封鎖)は有効だ」
「先進国は社会保障制度が整っていない国のロックダウンに対して支援をしろ」
「中国はすべての地域で対策が順調に進んでいる」
3/31
「アフリカの社会や経済、政治に深刻な影響を及ぼす可能性がある」
「途上国の経済崩壊を回避するために国際社会は債務の免除をしろ」
4/1
「布マスクの着用はいかなる状況においても勧めない」
4/2
「一般人もマスクをしたほうがいいのか今から研究する」
「中国は毎日良質な科学的根拠に基づくデータを見るWHOに提供している」(中国が感染者数を隠していたとの報道に対して)
「命を守る闘いに直面しているなかで難しいデータ収集を行った中国に感謝したい」
4/3
「コロナ抑制のためにマスクをつけろ」
「マスクがないなら手作りでも良いから布で口を覆え」
「貧しい人や国を支援しろ」
・人から人への感染リスクは少ない。
→感染力がめちゃくちゃ強い。
・人の移動に制限をかけるな。
→世界中にウイルス拡散。
・致死率2%。
→嘘でした。
・感染力はさほど高くない。
→嘘でした。
・パンデミック宣言が遅れる。
→WHOの指針に基づいて行動した国は感染拡大が止まらない。
→WHOへの参加を拒否されている台湾が一番良いコロナ対策をこなせた。
・ワクチン作るのに1年以上かかるけど各国は効果が実証されてない薬を使うな。
→各国はそんなことを聞き入れてる余裕ないので効果のあると報告された薬をどんどん実戦投入。
・医療関係者と感染者以外はマスクしないでいい
→欧米各国がこの指針に基づいて行動、その結果現在進行形でマスク争奪戦。
2/26 日本政府、WHOに10億円プレゼント。
3/11 日本政府、WHOに46億円プレゼント。
3/14 日本政府、WHOに166億円プレゼント。
3/19 日本政府、WHOに155億円プレゼント。
4/4 WHO北朝鮮に感染対策資金約1億円プレゼント。
世界保健機関(WHO)が中国に忖度せざるを得ない構図があるんです。
世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長、実はエチオピアの元外務大臣で、そのエチオピアは中国から多額の資金援助をうけている。
エチオピアと隣国のジプチを結ぶ鉄道は中国からの融資で建設されています。
エチオピアの国立競技場は中国企業が建設。
少なくとも10年以上に渡り、2015年までの中国からの融資額は総額で1兆4300億円。
つまり元エチオピアの外相で、現在世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長としては、このように中国に気遣いをせざるを得ない事情がある。
世界保健機関の事務局長が、こんなんで本当に大丈夫なのか?
この組織も何でこんな男をこんな男の発言をずっと許しているのか?
まあ俺の足りない脳みそで調べたものを羅列しただけなので、真偽のほどは分からない。
だが話半分で見ても、発言がかなり偏っているのは明白だ。
もし事実と違っても俺から見た現在は、このように世の中へ情報は伝えられているし、一人の市民としてもし真実と違っても、こんな感じで受け取っているという記録を残したい。
さて、腹が減ったから何か食べに行くとしよう。
家から徒歩三十秒のカントリーファームキッチンへ向かった。
「あ、智一郎さん、いらっしゃいませ」
笑顔で出迎えてくれる兄妹。

緊急事態宣言前日のせいか、二階へ上がっても客は俺しかいない。
何とも世知辛い世の中になったものだ。
皮肉にもコロナで命を奪われたお笑い界の巨匠志村けん。
幼い頃からテレビを観ていて面白くて大好きだった。
ドリフターズが川越に来た時、俺は市民会館へ両親に連れてってもらったのだろうか?
コロナで暗くなるのは分かるけど、前向きに生きようぜ。
俺はフェイスブックへ二つのgif画像をアップした。
一つはカメレオンがピースしているように見えるもの。
もう一つは女子高生の足元から画像はスタートし、徐々に上がるとまっ白な髭をたくしたおじいさんというどうしょうもないオチ。
不安に駆られ世の中が元気を無くした令和二年。
ならばせめてくだらない笑いでも提供しよう。
二千二十年四月七日、火曜日、大安。
緊急事態宣言開始。
対象地域は東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡の七都府県。
期限は現段階では今日から五月六日までの一ヶ月間。
国民に対して、生活の維持に必要な場合を除き、みだりに自宅などから外出しないよう促される。
都道府県知事は学校の休校、人々が多く集まる施設(飲食店、百貨店、商業施設など)の使用制限や休業要請を行う事ができ、特に飲食店には営業時間短縮の要請が出され、午後八時までの時短営業が想定。
臨時の医療施設の整備も増加。
これは『新型インフルエンザ等対策特別措置法』に基づいて発令なようだ。
この宣言は法的な強制力よりも国民の協力に重点を置いており、外出自粛要請などに正当な理由なく応じなかった場合でも、罰則は三十万円以下の過料(行政罰)が科される。
まず日本の経済どうなるんだというのが、正直な感想だった。
夜八時までしか営業しちゃ駄目なんて、これからどんどん店が潰れていくんじゃないか?
北斗の拳に出てくる世紀末という表現がイメージと重なる。
まあこんな日本で「ヒャッハー!」と住民を暴漢するような輩はさすがにいないだろうが、まさかコロナがここまで猛威を振るうとは俺だけでなく誰も予想できなかったのだろう。
今日の飯はどうしよう?
そうだ、ピザ屋のロッコへ最近顔を出していなかったな。
中央通りを歩いていても、閑散とした川越。
「あ、智一郎さん、いらっしゃいませ。店内での営業がもうできなく、持ち帰りのみとなってしまうんですが……」
「ちょうどピザの持ち帰りをしようと思ってきたんですよ。一枚…、いや、うちの馬鹿親父も食うだろうから二枚お願いできますか」

この緊急事態に備えたのか黒板には手書きでテイクアウトメニューがたくさん書かれている。

入口横に置いてある大きな焼き窯を見ながら声を掛けた。
「何だか本当に大変な時代になりましたね」
「ええ、本当に参ってしまいますよ……」
「俺はまた少なくともピザ食いに来ますよ」
「いつもありがとうございます」
家に帰りピザを食べながらインターネットを眺めていると、『東京脱出』という言葉が拡散していた。

本当に危機感の無い馬鹿はどの時代でもいるんだな。
極論ではあるが、今この時期に東京脱出とかやってる馬鹿共は、牢屋にぶち込んで隔離するくらいの事をしたほうがいいと思う。
現状ではコロナの感染率など計算できない。
せめてみんな、今は自粛しよう。
被害が少しでも広がらないように。
俺はフェイスブックで注意を何度も呼び掛けた。
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