闇 420(横浜再生日編)
闇 420(横浜再生日編)

2025/12/14 sun
前回の章
二千二十五年十二月十三日、土曜日先負。
おぞましい幼少時代の記憶の章…、それを三章に渡って書き終え、俺はそのままベッドへ後ろ向きに倒れた。
それから三日過ぎた。
しっかりしろよ。
今は今。
過去は過去に過ぎない。
昔を思い出して書いただけだろうが。
五十年ぐらい前の記憶だろ?
何故、書いていて苦しくなったんだろう?
新宿クレッシェンドが本になり、お袋へ対しやり過ぎちゃったと自然に思えた瞬間、浄化は済んでいたんじゃないのか?
何故分かっている、そして整理できていたはずのものを書いただけで、ああまで苦しくなったのだろうか。
何度も息が荒くなり、右手で心臓を押さえた。
別段過去二度心筋梗塞を患った心臓が苦しかったわけではない。
まるで目に見えない矢のような攻撃から身を護る為、俺の右手は甲冑のような役割をするかのように胸を押さえていた現状。
一つだけ自覚で来た事。
俺はよく分からないが、何かしらの峠を越えた時期に入った。
そんな感覚だけは分かる。
今書いている闇シリーズ。
この章が終われば四百二十章。
無駄に長くなり、人気も何も価値もない作品を俺は無職になってまで何故書き続けている?
ここまで書いて何となく理解できた事。
これは小説ではないのだ。
俺がこれまで生きてきて経験した記憶。
それに加え、時代の発達と共に生まれたブログやSNS。
こういったものの小道具を使いながらの記録の整理。
つまりまず史実通りの記憶、記録が来て、そこへ当時の感情を呼び起こす。
拙い俺の文章を加えただけのもの。
おそらく闇シリーズの正体とはそんなものなのだろう。
こんな事をして意味があるのか?
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