闇 583(三日間掛けて作るカレー編)
闇 583(三日間掛けて作るカレー編)

2026/06/05 fri
※不味いスープでも化学調味料は入れない小説として俺は書いている。
※スキ二度押しユーザーは本当にウザいのでブロックする事にしました。
前回の章

二千二十二年十月二十二日、土曜日大安。
仕事を終わらせ、平和通りから歌舞伎町浄化作戦の前はビデオ村と呼ばれたT字路を曲がる。
目の前にあるゴジラホテルの右手。
昔は喫茶店『アマンド』があった跡地には『もうやんカレー』という変な名前の無水カレーの店がある。
当たり前にあったゲーム屋が自然淘汰され、次にできた裏ビデオ屋もこぞって歌舞伎町から姿を消して、コマ劇場も無くなってゴジラホテルができたのが、二千十五年だから、もう七年も経つのか。
もうやんカレーに入り、メニューを眺めた。
カレーとタパス?
それにドリンクで二千円以上も取るのか、カレー屋が……。

タパスとはメニューを見る限り、つまみのようだ。
通常オール五百円税別。

九百円のカレーメニュー。
この中から選べば二百円引きになるようだ。

千二百円カレーだとさっきのセット料金通り。

千四百円カレーだとプラス二百円。

セコい客だと思われるのも嫌だから、タパス付きセットで千二百円のポークカレーを頼んでおこう。
タパスはチキンの味噌炒め、そしてアイスコーヒー。

チキンの味噌炒めは不味くはないが、岩上整体隣りにあった王賛の味噌料理に比べたら遥かに及ばない。
無水ポークカレーは普通に美味しかったが、多分気合い入れたら俺のほうが美味く作れるんじゃないだろうか?

明日でもう川越祭りから一週間か。
時間が経つのは本当に早いものだ。
すっかり肌寒くなり、ジャンバーを着るようになった俺。
休みでする事もないし、河本マンションへ帰ったら、菊花賞の予想でもしてみるか。
二千二十二年十月二十三日、日曜日赤口、霜降。
先週の秋華賞は軸にしていたスターズオンアースが、出遅れて三着。
結果保険の三連複を取ったものの、取りガミ。
深く考えずクラシック牡馬最終レースはシンプルに考えればいい。
負けても生活が苦しくならない程度の遊びとして。
菊花賞、ズバリとはいかないまでも、何とか的中。

これで図に乗ると今まで碌な目に遭わないのは自覚していた。

のんびり部屋で過ごしながら、ジャッキーチェンの『プロジェクトV』を観る。
この映画に出てくるヒロインの『Ruohan Xu』が、可愛い過ぎる。
ジャッキーも老けたし、アクションシーン減ったなあと淋しい気分で眺めていたが、この映画はヒロインの可愛さでかなり救われていると思った。

側近の女ではない。
富豪の娘として出ている子が、個人的に好みだった。

誰かに似ているんだよな?

そうか!
ちょっと癖のある顔立ちだが、どこかで見た事あると思ったら、ゴールデン街にいた『強飲』のけいこととても似ているのだ。
あいつ、今頃どうしているんだろうか?
あの時ちゃんと「おまえの事が初めて会った時からずっと好きだった」と正直に伝えられたら、俺の隣りに居てくれたのかな……。
二千二十二年十月二十四日、月曜日先勝。
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