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青と真鍮 | 色漆の耳飾り

2026.07
青漆の耳飾り
淡水パール|色漆|真鍮粉

白漆を使った制作が続いていたので、今回は違う色漆を使ってみることにした。

淡水パールに青い漆を塗り、境目に真鍮粉でラインを入れた、シンプルな耳飾り。


色をつくる

色漆は、浅葱(あさぎ)色に緑と白の漆を混ぜて、好みの色になるところまで調整した。

絵の具のような感じで混ぜる。
調合と言っても感覚でつくった色なので再現性はない。
それも、手でつくるものの面白さ。


塗り・研ぎ・磨き

パールの半分に漆を塗る。
乾かして、研ぐ。
また塗って、乾かして、研ぐ。
3回ほど繰り返して層を重ねていく。

とにかく小さいので、塗った漆の層を研ぎ破らないようにするための力加減が難しかった。

2層目の研ぎ後


研ぎが終わると、磨きの工程へ。
研ぎが刷毛目を消して表面を整える作業なら、磨きはそこに艶を出していく作業。

磨き続けると、漆特有の、とろっとしたような艶が出てくる。

この艶を見ると、地道に研いだ時間が報われる。

とろっとした美しい艶


蒔絵

艶が出たところで、最後に蒔絵の工程へ。
絵漆という朱色の漆でラインを引き、その上から真鍮粉を蒔く。

ラインをまっすぐに引くのが難しい・・ガタガタだ。
筆でトントンと粉を蒔く(まく)ので蒔絵という。

全体の工程からすれば一瞬だが、粉を蒔くのはどこか魔法のようで、この作業が一番好きだ。

粉を定着させるためにまた数日乾かす。
乾いたら余分な粉をはらい、
さらに漆でコーティングする(粉固め)。


こうして完成。

漆の青に金のラインが映える


今回は卵殻などの技法を使わなかったので、前回より制作時間は短かった。

その代わり、小さなパールを使ったことで、細かな作業にかなり苦労した。
真鍮のラインはガタガタだし、出来上がりに不満足な部分が多々。

でも、今の自分の手でつくった一つの形。

いつかこの写真を見返したときに、「この頃より少し上手くなったな」と思えたらいい。


前回の制作記⇩



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