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【🎭 野村萬斎さんがみやまに 子どもたちと狂言、そして300年続く新開能】

6月2日、みやま市のまいピア高田で、瀬高ライオンズクラブ60周年記念事業「野村萬斎 狂言みやま公演」が開催されました。市内の小学6年生全員が本物の狂言に触れた一日。その第1部ワークショップを視察しました。


市内の全小学6年生が集まった公演

公演は2部構成でした。第1部は、みやま市内の小学6年生約310名と、地元で農民能「新開能」を継承する新開能狂言保存会の皆様を招いた狂言ワークショップ。第2部は、野村萬斎さんが太郎冠者を演じる狂言「附子(ぶす)」の上演です。

主催は瀬高ライオンズクラブ。1965年の結成以来、青少年の健全育成に取り組み、昨年11月に結成60周年を迎えられました。地域のボーイスカウトへの支援や、私が会長を務めるみやま市少年ソフトボール連盟への大会協賛はじめとする、様々なまちづくり事業を続けてこられています。

目をキラキラさせる子どもたち

私が視察した第1部のワークショップ。これが素晴らしかった。

万作の会の深田博治さん、飯田豪さんの指導で、子どもたちはまず正座とお辞儀から始め、狂言の自己紹介「この辺りの者でござる」の発声に挑戦。各小学校の代表10名が舞台に上がって名乗りを上げると、客席の児童たちが声を張り上げて応える学校対抗のコール&レスポンスで、会場は大いに盛り上がりました。

(動画の公開については、万作の会と瀬高ライオンズクラブのご了解を頂いております。)

続いて、6年生が国語の教科書で学ぶ演目「柿山伏」の所作体験へ。柿をもいで食べるパントマイム、山伏が木から落ちる場面の「笑いの型」。小学生たちが目をキラキラさせて狂言の節回しや動きを真似る姿、そしてそれをニコニコと見守る新開能保存会の皆様。この光景こそ、文化が世代を超えて受け継がれていく瞬間だと感じました。

なぜ、みやまで狂言なのか

開会挨拶で瀬高ライオンズクラブの鍋田貴士会長は、「みやま市高田町には約300年以上続く新開能がある。会場のまいピアには立派な能舞台がある。これを紐付けて、なぜ自分たちの住むみやま市にこういうものがあるのかを知るきっかけにしてほしい」と、企画の狙いを語られました。

みやま市には、国指定重要無形民俗文化財「幸若舞」と、県指定無形民俗文化財「新開能」という二つの貴重な伝統芸能があります。新開能は江戸時代から地元の人々によって守られてきた農民能で、毎年10月に奉納上演が続いています。野村萬斎さんは、こうしたみやまの文化と、能舞台を備えたまいピア高田の存在をご存じだったそうで、そのご縁が今回の公演実現につながりました。

萬斎さんは子どもたちに「狂言は見るのも楽しいが演じるのはもっと楽しい。新開能を演じる仲間になってほしい」と語りかけられました。代表で舞台に立った児童からは「せりふが難しかったけど楽しかった。狂言に興味が湧いた」という声も。本物に触れた経験が、確かに子どもたちの心に届いていました。

地域の文化を次の世代へ

第一線で活躍する狂言師が、地元の伝統芸能への敬意とともに子どもたちと向き合ってくださった今回の公演。約310名の6年生の中から、いつか新開能の舞台に立つ子が現れるかもしれません。

長年にわたり地域の青少年育成を支えてこられた瀬高ライオンズクラブの皆様に敬意を表するとともに、みやまが誇る文化を次の世代へつなぐ取り組みを、県政の立場からも後押ししていきます。

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