Red Hot Chili Peppers入門/各メンバーベストプレイ集【ひとりごと】
*はじめに:私の脳は言っている。休みをくれと
最近は長くて、小難しくて、ロジックに破綻がないかどうかのチェックも大変な文章を多く書いていたので疲れました。
なので、筆者自身の小休止も兼ね、RHCPの各メンバーのベストプレイ曲を独断と偏見と手癖の文章でまとめてみよう、という自己満企画。
ルールは以下。
●メンバーで曲を被らせない
●各自3曲縛りで厳選
あまり聴いたことのない方向けになってるかな?
たぶん、恐らく、知らんけど。
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*アンソニー・キーディス(ボーカル)
※作詞のクオリティを含む選出

●Californication
(アルバム《Californication》)
詩的かつハリウッドに基づいた比喩や文化引用が満載、かつ社会批評の要素も入った「アンソニー節」の完成形。
読み解きの難易度はかなり高いが。
ライミングとバラードの中間を行くアンソニーらしい歌唱が朴訥ながらも美しい。
詳細な歌詞分析も過去の記事でやってるのでぜひご一読を↓
Under The Bridge
(アルバム《Blood Sugar Sex Magik》)
麻薬中毒者の脆さと孤独感を直球で、かつ美しくも残酷な街(ロサンゼルス)への愛を比喩的に描いた名バラード。
「街に見捨てられた/街に愛されている」という二重性が都市詩として超一流。
まさにソングライター&ボーカリストとしての彼のピーク。歴史的名曲となっている。
●The Power of Equality
(アルバム《Blood Sugar Sex Magik》)
ゴリゴリのファンクバンドだった初期RHCPにおいて、最も直接的でパンチのある政治批判を激情で叩きつける快曲。
彼のソングライティングで、ライムと社会批評がここまで直結するのは珍しい。
韻詩としての出来も良く、「ファンクラッパー」アンソニーの面目躍如。
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*ジョン・フルシアンテ(ギター)

●Magic Johnson
(アルバム《Mother's Milk》)
ストレートなパンク&ファンクギター、かと思ったら間奏がめちゃめちゃ超絶難易度(本人も立って弾くのは難しいらしい)。
ファンク特有の16分のゴーストノート交じりカッティング+開放弦ミュートのコンビネーションが容赦なく続き、指板移動も実に意地の悪い位置取りで組まれている。
その分、音は凄まじく格好良い。
トラック自体はイロモノ寄りだが、一聴の価値は充分以上にある。
●If You Have To Ask
(アルバム《Blood Sugar Sex Magik》)
ファンクの裏ノリとコードワークの自由さが心地良い「踊れるギター」。
必要最小限を極めた、イントロ〜バースの乾いたカッティングリフと、曲のアウトロで爆発するギターソロ(即興の一発撮り)の弾けっぷり、両者のメリハリが素晴らしすぎる。
●My Lovely Man
(アルバム《Blood Sugar Sex Magik》)
16分ノリの疾走感と重さが共存する中で、全編感情剥き出しの「啼くような」ギター。
いわばジミ・ヘンドリックスmeetsファンク。当時彼は21歳、RHCP加入は18歳。まさに「天才少年ギタリスト」であった(今では髭面でロングヘアの渋いおっさんだが)。
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*フリー(ベース)

●Stone Cold Bush
(アルバム《Mother's Milk》)
彼の代名詞とも言うべき、アタック音ブリブリのスラップベースの嵐。
ステージ上の猛獣っぷり全開。
初期のフリーといえばまずはこれでしょう。
「ベースってこんなに目立っていいの!?」と開眼した、全国のベースキッズが一度はソロを真似する。そして挫折する。
●Funky Monks
(アルバム《Blood Sugar Sex Magik》)
ミニマルグルーヴの中でのビルドアップ役を担う、「渋いフリー」を堪能できるナンバー。
重い後ノリのリズムと余白の中で、安定したボトムを提供している。
特にアウトロのフレーズとグルーヴは圧巻。ああ、これが「ファンキー」ということなのね、という感覚を嫌でも分からせてくれる。
●Mellowship Slinky in B Major
(アルバム《Blood Sugar Sex Magik》)
メロディアスかつファンキーの理想形。
跳ねて、休符も入れて、グルーヴが途切れない、これぞフリーの真骨頂。
「派手なスラップだけじゃねえんだぞ」と主張しているかのよう。
ブーツィー・コリンズがパンクを経てファンクに戻った、そんな匂いを感じさせる。
――――――
*チャド・スミス(ドラム)

●Soul To Squeeze
(アルバム《Blood Sugar Sex Magik》のアウトテイクからシングル化)
RHCPの曲の中で最もゴスペル的な匂いのするバラードに「ファンク」を混ぜ込む奇跡的ドラムワーク。
跳ねたリズム、あえて2・4拍目からスリップさせる乾いたハイピッチのスネアとゴーストノートは、言うなれば「バラード版デヴィッド・ガリバルディ」。
ドラムが曲のトーンを決定付ける好例。
もしフラットに叩いていたら「普通の名バラード」で終わっていただろう。
●Suck My Kiss
(アルバム《Blood Sugar Sex Magik》)
爆発的なグルーヴと重い疾走感。洋楽好きのバンドキッズ、特にドラマーが「かっけえ!叩きてえ!」と思う定番曲。
で、コピーして、16分裏拍中心のバスドラのキメ、複雑過ぎるサビのユニゾン、タイミング鬼難のサビ前の6連符フィルで挫折する。
●Nobody Weird Like Me
(アルバム《Mother's Milk》)
体力と手数足数で圧倒するパンクファンクが全編にわたって続く。
ワンバスで再現する擬似ツーバスフレーズはボンゾ(ジョン・ボーナム)からの影響か。とにかくフィジカル面の強さと速さ全開。
楽しそうで何よりです。
パワフルでグルーヴィなファンク&ロックドラマーとしてのイメージが強いチャドの、「ジャンル的振り幅の広さ」が垣間見える。
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……ある程度フラットに選出しようと思っていたのに、初期曲中心に寄ってしまっていた。
他意はないです。
いや、最近の曲も好きなんですよ?本当に。
ついでに言えばジョシュがギターだった頃の彼らなんて大好物。
でも選出を増やしたら「殆ど全曲紹介」になってしまうので泣く泣く削ったとさ。
ともあれ、各パートの入門編としては成立していると思うので、彼らのファンクネスとポップセンスの取り合わせの絶妙さ、ぜひご堪能あれ。
あと、
「馬鹿言ってんじゃねえ中島板よ、この人っつったらこの曲だろうが!」
的な意見がございましたら、コメント欄までじゃんじゃんお寄せくださいませ。
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【音源 ※Amazon Musicリンク】
《Mother's Milk》
※ちょっと荒削りで激し過ぎて、入門編には向かないアルバムかも。
かっこいいけど
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《Blood Sugar Sex Magik》
※ファンクロックの歴史的名盤。
完成度はRHCPのアルバムでも随一
【アルバム批評はこちら】↓
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《Californication》
※この中では最も「聴きやすい」名盤。
ジョンはリハビリ期なのでサウンドがかなり「枯れて」ます
【アルバム批評はこちら】↓
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