「親ガチャに成功したのに不幸」な主人公に学ぶ、節制と自立の教訓|太宰治『人間失格』感想
先日、三谷幸喜監督の『おい、太宰』という映画を見たことに触発されて、『人間失格』を読みました。
『人間失格』といえば、太宰治を連想します。しかし、自分は読んだことがありませんでした。
この度読んでみたところ、現代にも通じる学びがあると気づきました。その感想をシェアします。
『人間失格』の構成
本書は「はしがき」と3つの「手記」と「あとがき」で構成されています。
物語の主人公は、大庭葉蔵という破滅的な人生を歩む男性です。葉蔵は裕福な家庭に育ちましたが、社会にはなかなかなじめず、子供のころから、「かくれ道化」を演じてきました。
「かくれ道化」とは、敢えておバカなキャラを演じると表現できます。その方が、皆が喜び、自分があたかも社会になじんでいる、皆に受け入れられているかのように思えるからです。
逸脱の日々:酒・たばこ・女性に傾倒
葉蔵は、裕福ではあるものの、社会に溶け込めず、常に仮面を被っている状態でした。学生時代は、酒やたばこ、女性、左翼思想に深くのめり込んでいったのです。
出会った女性と心中します。相手の女性は亡くなりますが、自分は生きています。また、付き合った女性を冷たくあしらい、その女性が乱暴されると、嫉妬心が募り、葉蔵の心はさらに壊れていきます。
結局堕落していき、最後は廃人のようになっていくのです。
この状態こそが、まさに『人間失格』と形容されるものなのです。これは現代でもよくある話だと思いました。
質素倹約は大切:裕福な家庭環境で育っても、将来幸せになれるかは別問題
主人公は裕福な家庭に生まれました。現代風に言うなら、いわゆる”親ガチャ”に成功した例と言えるかもしれません。しかし、本書を読んだ感想としては、たとえ親ガチャに成功しても、将来も幸せになれるかは別問題だと思いました。
大切なのは、裕福であろうとも質素倹約が人生長い目でみると良い方向に行きやすいと思ったのです。
裕福のまま育つと金銭感覚はどうしても緩みます。小遣いや給料がなくても、家にはお金があるので、不自由はしません。
裕福な家と分かっているので、その家族である主人公は、お店のツケで飲み食いができたのです。実家に入り浸っている間は良かったのです。
ところが、いざ上京し本当の一人暮らしをするようになると、仕送りを数日で使い切った後は地獄の日々となりました。
どんなに裕福で余裕のある人でも、実際に金銭が底をつくと、途端に困窮し、余裕がなくなり、心も荒んでいくと感じました。
現代では、若いうちにお金を使って「経験」を積むという今の風潮も、それが浪費や自制の欠如に陥れば危うい側面があります。節制をするという考え方は古臭い印象もありますが、人生を長い目で安定させるための知恵として今も意味があるのではと思いました。
『人間失格』はフィクションではありますが、太宰治本人をモデルとした作品ともいわれています。現代でも参考にすべき考え方があると思いました。
「もち」:勿論
本書を読むと、当時の流行も分かりおもしろいです。たとえば、「勿論」という言葉は、当時「もち」と短縮する言い方が流行ったそうです。
「もち」は、今の若い人でも使います。『人間失格』の初版発行が1948年ということで、戦前に短縮言葉が流行って今に至るのは感慨深いです。
ずっと使われる言葉というのもあるのですね。
別の話題
ここからは別の話題となります。
太宰治の別の代表作『走れメロス』も読みました
太宰治を読んでいたら、『走れメロス』もありました。原作はどのようなものかと思ったら、昔、学校の教科書で読んだものと遜色ないものでした。
とはいえ、原作は知らなかった部分も多くあり面白かったです。
当時、『走れメロス』は、印象深かったですが、太宰治の作品とは知らなかったです。新たな発見に感謝です。
話題は変わりますが、最近思い出したことがあります。
#1年前: フォトギャラリーで画像が20回使われたようです
フォトギャラリーでたくさん画像が使われていたようです。画像が使われるとうれしいですよね。とはいえ、画像はタグとかつけるので、結構面倒であまり公開できてません💦
たまってきたので、公開してみて、使ってもらうのも良いかもですね!
最後まで読んでいただきありがとうございます。記事が気に入られましたら、フォローやサポートをいただけると嬉しく思います。また、お気軽なコメントもお待ちしております。
他にもこんなマガジンもあります。お立ち寄りいただけたら嬉しいです。
2025年からウクレレを始めました。ウクレレを通して音楽のこと楽器についての発見を書いています。
便利で役立つツールは、出会った便利なもの、ことを集めています
大人の話題です。三大欲求の叡智な話題です。これを無視して人間はやっておれません!
直接ご質問のある方、お仕事のご依頼はこちらまでどうぞ
いいなと思ったら応援しよう!
最後まで読んでいただきありがとうございます🙇♂️
記事が気に入られましたらサポートをよろしくお願いします。
いただいたサポートはnoteクリエーターとしての活動費に使わせていただきます!