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白うさぎの時計を捨てて、娘が持っていた「黄金の鍵」に気づくまで

深い緑の中でじっと佇むうさぎを見ていると、ふと、あの理科室での出来事を思い出しました。

このお話の舞台裏には、私がずっと胸に秘めてきた「もう一つの真実」があります。
(まずは、こちらの『理科室の物語』を読んでから、その先の扉を開けてください。)


でも、不思議の国の迷宮がどこまでも続いているように、あの日々の裏側には、私が今日まで誰にも……そして当事者である娘にさえも……話さずに心の奥底へ封印してきた物語が、いくつも眠っています。

今日はその中から、たった一つだけ。私が「一生、自分ひとりの胸にしまっておく」と決めた秘密の話をさせてください。


あの日、私の手元には、ある「残酷な証拠」がありました。

それは、娘が今も知らない、彼女を嘲笑うLINEの画面。

​先生から「次は警察へ」という言葉が出るほどの、暗く激しい嵐の中。私は、娘をその修羅場に立たせることだけはしませんでした。

​先生を介して届いた、一部の親たちから「家に行って謝罪したい」との申し出さえ、私は冷徹に断りました。

謝罪を受けることよりも、娘の耳にその残酷な言葉を一つたりとも入れないこと。

​私がすべての矢面に立ち、悪意を遮る。娘の前では何事もなかったかのように微笑む。

それが、あの時の私にできる、たった一つの「盾」の形だったのです。

​娘はそんな私の不安さえも、あの鋭い感性で、言葉にする前に感じ取っていたのかもしれません。


​当時は、孤独でした。

参観日ですれ違っても、誰一人として目を合わせようとしない当事者の親たち。
その一方で、変わらずに声をかけてくれるママ友との時間に、どれほど救われたことでしょう。

​背後から突き刺さるような「子が子なら、親も親だ」という冷ややかな視線をマントの下に隠し、私はただ、娘の「初期装備」を守ることに必死でした。

その後、数秘という『答え』に出会い、娘の数字が『11』だと知ったとき。
パズルが音を立てて解けるような衝撃を受けました。

最近、娘とゆっくり話す中で改めて確信したのです。 
娘は、その場の空気やエネルギーの揺らぎ……ときには、目に見えない世界の記憶さえも敏感にキャッチしてしまう体質なんだということを。

​​鋭すぎるその感性は、時に本人さえも翻弄してしまうほど繊細なもの。

だからこそ、あの時、泥沼のような悪意から娘を切り離したのは、私の本能が「娘の魂の純度を壊してはいけない」と叫んでいたからなのだと、今ようやく答え合わせができました。

今、娘は私に、思いがけない「お返し」を届けてくれます。

実は娘は、数秘の数字の通り、驚くほど引き寄せの力が強いのです。

私が大好きな木村拓哉さんの映画のチケットやグッズを、なかなかの確率で当てては、私を喜ばせてくれます。

​あの時、私が必死に守り抜いたのは、ただの小さな背中ではありませんでした。

​私の好きなものを大切に想い、一緒に笑い合ってくれる。
そんな豊かで、優しい娘の「未来」そのものだったのだと、今は心からそう思えます。

​そして私を動かしていたのは、「1」の潔さと、「9(ドードー鳥のマント)」の慈悲。

私は、自分の装備をフル回転させて、彼女の魂を丸ごと包み込んでいただけだったのだと、ようやく自分を許すことができたのです。

​娘は今も、あの日の出来事を知りません。社会人になり、今もあの頃の「いじめ」という深い傷と戦いながら、懸命に自分の道を歩んでいる長女。

そんな娘の姿を見ていると、母親である私のあの時の選択が100点だったのかは、今もわかりません。

けれど、あの日私が一人で握りしめた「沈黙」こそが、私にできる精一杯の愛の形でした。


これは、あの日々のほんの一部に過ぎません。語り尽くせないほどの夜がありましたが、そのすべてが、今の私を形作る大切な「魔法のインク」になりました。

​数秘は、未来を当てるためだけのものではありません。​

「あなたは、何ひとつ間違っていなかったんだよ」

と、過去の自分を抱きしめてあげるための、最高の「答え合わせ」の道具なのです。


▼ 白うさぎが残した「はじまりの物語」はこちら


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