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半透明の海|風まかせ文芸部 参加作品

※朗読付。苦手な方はご注意ください。
よければ聴きながら読んでいただけると嬉しいです。


しまい込んだ想いや言葉が揺蕩う
不純物で濁った 半透明の海


生温い波が 手足にまとわりつく
両手でそっと掬ってみると
澱みはふわふわと形なく手のひらの上を滑る


ここには自分以外誰もいない
孤独で無防備な景色は 安全の裏返し


それでもどこからか吹き付ける 冷たい潮風
身を守るために 深く 深く 体を沈める





沈みながら水面を見上げると
半透明の空が揺れている


ここからしか見えない景色がある
ここでしか吸えない息がある


海底には光は届かない
半透明も幾重に重なれば不透明だ


ずっとここにいたい自分も
そんな自分を恥ずかしく思う自分も
どちらも大事にしたいけど


生きるための息継ぎをするために
もう戻らなきゃ


透明に塗れた世界へ


iさんのこちらの記事を拝見して書いてみました。

音声投稿してみたく、自分で読んでみました。
良い悪いどちらでも、お気軽にご感想いただけるととても助かります。

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