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SS|ねじまき地軸クロニクル〜鳥刺し男編〜
ねじまき地軸クロニクル〜鳥刺し男編〜
(410字)
何度でも天の帝は交代する。
それは、あの星の地軸が捻れているから、と信じられてきた。
しかし、あの小さく暗い星が私達の世界の中心であるはずがない、ということに、ある時私は気が付いた。天の川の美しき流れこそ、銀河の中心であるに違いない。
この世界を、私の治世で完成させなければ。
時は西暦12026年。銀河の支配者となった彼女。
さぁデネブよ、ヘリオスの周りを巡るあの星へ今すぐ向かい、捻れを解いてきなさい。
「かしこまりました、クイン・ベガ様」
鵲はそう言い、光の如き速さで旅立った。
さぁ、アルタイルよ、刃を準備しておきなさい。
「かしこまりました、織姫様」
「昔の名前で呼ぶのはやめなさい」
「失礼しました、クイン・ベガ様」
そして数千年後。
あの星から戻ってきた鵲の背後、短い歩幅で、忍び寄る影。
腹部が突き刺され、血が流れる。
赤く染まった身体が膨らんでいく中、彼は叫ぶ。
「本望ですよ。あなたも、ようやく『人間達の物語』から解放されましたね」
(了)
第一話
第二話
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