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harutomo
SS|ねじまき地軸クロニクル~予言する鳥編~
ねじまき地軸クロニクル ~予言する鳥編~
(410字)
時は西暦10026年7月9日。
「さぁ出かけましょう」と、出捻夫は彼女を連れだした。
「もう七日を過ぎてますわよ」
「こんなに美しいあなたに会うのが一年に一度なんて勿体ないでしょう。だから、毎日を七夕にしたんです。一夕、二夕、…N夕、Nは任意の自然数ですよ、ふふ」
今や北辰として銀河の支配者となったその男と、織姫の二人が、牛車にひかれ、川岸を下っていく。
「毎日遊ぶのも飽きたわ……」と彼女が本音を漏らす。
「では、スリルを求めにいきましょうか。ほれ牛よ、速く!」
「んも~」と唸る牛の歩みが少しだけ速くなり、車は森の方へと進路を変えた。
通りかかった一羽の鵲が彼らに告げる。
「時代は巡りますよ。あの星の軸がねじれ続ける限りはね」
あぁ、ここは退屈、迎えに来て、彦星くん。
「んも~」と、今はまだ、牛の姿で唸ることしかできない彼であった。
(了)
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