📓3 【流動比率とは?】年商1〜5億の経営者が“今すぐ”知るべき財務のキホン
どうも、EC業界歴10年以上のいけぞーです。
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1. 資金繰りトラブルの初期
「売上はそこそこ伸びてるけど、なぜかいつも資金繰りがギリギリ…」
「黒字なのに、なかなかキャッシュが残らない…」
こんなお悩みを抱えているEC経営者さん、実は多いんじゃないでしょうか?
じつは私も、EC物販を始めたばかりの頃、売上が立つたびに仕入れや広告費の支払いでバタバタしていました。
せっかく利益が出ているのに、銀行残高は全然増えない。
あるいは逆に、在庫を抱えすぎて気づけばお金が足りない……。
こういった資金繰りトラブルの初期予防にこそ、流動比率という指標が大活躍します。
この記事では、流動比率とは何か、どのくらいあれば安心なのか、EC事業における改善ポイントなどをざっくりわかりやすくお伝えしていきます!
2. 資金繰りあるある

私が長年見てきたなかで、EC事業者さんがよく陥るお悩みトップ3に「資金繰りのヒヤヒヤ」があります。
受注は順調で売上は伸びているのに、仕入れ費用や外注費の支払いで常に現金がギリギリ
なんとか黒字だけど、いざ大きなチャンスが来たときに投資できるキャッシュが用意できない
一度在庫を抱えすぎて、支払いサイトとのズレで資金ショートしそうになった
もしこんな経験がある方、心当たりがある方は、ぜひ今回の内容をチェックしてみてください。
本記事で解決する課題や得られる効果
「流動比率」という財務指標の概要がわかる
自社の流動比率をチェックして、今の資金繰り安全度を客観的に把握できるようになる
実際のEC事業に即した、流動比率改善のヒントが得られる
読了後には、資金繰りでヒヤヒヤしていた日々を少しでも減らす方法が見えてくるはず。
ではさっそく、流動比率とは何なのか、そこから見ていきましょう!
前回の”当座比率”の記事と内容は似ていますが、しっかりと違いを理解していきましょう!
関連記事>当座比率
3. 流動比率とは?
ざっくり言うと、「1年以内に現金化できる資産(流動資産)」が、1年以内に支払わなきゃいけない負債(流動負債)をどのくらいカバーできるかを示す比率のこと。
計算式は次のとおりです。

流動資産:現金・預金・売掛金・在庫など、1年以内に現金化が可能な資産
流動負債:買掛金・短期借入金など、1年以内に支払期限が到来する負債
「とりあえず1年分のお金の出入りをまかなえる体制ができているか」を示す指標、というイメージでOKです。
流動比率が低いとなぜヤバい?
流動比率が低い = 短期的に「払わなきゃいけないお金」に対して、「すぐ手にできるお金」が足りてない可能性が高いです。
つまり、何か予期せぬ支払いが発生すると資金繰りがショートしてしまうリスクがある。ECだと特に「仕入れの支払いが重なった」「広告投資を強化したいのにお金がない」といった困りごとがすぐに起きがちです。
じゃあどのくらいあれば安心?

一般的に、「流動比率100%以上が安全圏」と言われます。
ただし、在庫の比率が高い業種の場合、流動資産の中に占める「売れ残るかもしれない在庫」が多いかもしれません。
なのでECの場合はこのリスクを考えて120〜150%くらいを目指したほうがいいですね。
「とりあえず在庫もあるし大丈夫」と思っていても、在庫が現金に化けなければ流動資産としての意味が弱い。こうした在庫リスクを踏まえ、余裕をもった流動比率をキープすることが大事なんです。
棚卸商品額は要注意!!!ここが増えていると利益があるように見えるので財務を勉強していない事業者さんは騙されがち。
5. 実践ステップ

では、「うちの流動比率をどうやって改善すればいいの?」という方に向けて、ここからは具体的なステップを解説します。チェックリスト形式にしたのでぜひ活用してください。
ステップ1:まずは自社の流動比率を“すぐ”計算してみる
直近の貸借対照表(BS)を入手
1年以内に現金化できる資産(=流動資産)の合計を確認
現金・預金、売掛金、在庫など
1年以内に支払期限が来る負債(=流動負債)の合計を確認
買掛金、短期借入金、未払費用など
流動比率 = 流動資産 ÷ 流動負債 × 100%
最初は「どこが流動資産でどこが固定資産だっけ?」って戸惑うかもしれませんが、BSを見て慣れるところから始めましょう。
ステップ2:在庫の内訳を確認する
在庫を細かく分ける
回転率の高い(すぐに売れる)在庫
長期間眠っている在庫
季節モノで売り切るタイミングが限られる在庫
回転率の低いものはセールやセット販売で処分
そもそもの仕入れロット・仕入れタイミングを再検討
サプライヤーと交渉して小ロット対応してもらえないか?
資金繰りに合わせて月2回納品に変えられないか?
在庫は流動資産だけど、「売れ残ると流動資産じゃなくなる」場合も。仕入れ〜販売〜在庫管理を見直すことで、流動比率を安定させられます。
関連記事>商品のABC分析で、在庫管理がぐっとラクになる!
ステップ3:売掛金の回収サイクルを意識する
取引先との支払いサイトを再確認
BtoB取引なら「末締め翌末払い」などのサイクルが一般的ですが、もっと早めに回収できるところはないか?
ファクタリングなどの利用も検討
売掛金を早期にキャッシュ化できれば、流動比率も改善しやすい
クレジットカード決済の入金サイクルにも注目
モールや決済代行事業者ごとに入金タイミングが違うので、キャッシュフローが乱れないようにスケジュールを把握
売掛金をいかに早く回収できるかで、手元にある現金(流動資産)の量がガラッと変わります。
ステップ4:流動負債をコントロールする
短期借入金を長期借入金に切り替えられないか、金融機関に相談
1年以内に返す短期負債が減れば、流動比率の分母が下がる
買掛金の支払いサイトを延ばせるかどうか、サプライヤーと交渉
もちろん信頼関係が前提なので、一方的には難しいが、コスト交渉同様、条件交渉してみる価値は大いにあり
余剰資金で短期負債を早めに返済し、負債を圧縮
流動負債を無理に増やさず、長期に切り替えられるものは切り替えるだけでも、流動比率はグッと上がります。
ステップ5:定期的なモニタリング&予測シミュレーション
月次または四半期ごとに流動比率を計算し、推移をチェック
大きな仕入れや設備投資を検討する際は、資金繰りの試算をして流動比率がどれくらい変動しそうか確認
悪化傾向にあるなら、在庫処分や売掛回収強化などの対策を素早く打つ
「先月は120%あったのに、今月は100%を切りそう!」といった変化が見えたら、早めに対策を打ちましょう。
流動比率は会社の“短期安全度”を映す温度計みたいなもの。
こまめに見るほどヒヤヒヤが減ります。
6. まとめ
流動比率は、「今すぐ使えるお金で、1年以内に支払わなきゃいけないお金を賄えるかどうか」を見る超重要な指標です。
低いとヤバい: 資金繰りのリスクが高まり、銀行の融資判断も厳しくなる
100%以上が理想: だけど、在庫の占める割合が多いECの場合、120〜150%ぐらいが安心ラインかも
在庫管理・売掛金管理・流動負債コントロールといった対策で改善できる
EC経営者さんからよくいただく声で「実は流動比率、全然見てなかった」というのがあります。売上や利益だけに注力していると、いざ資金繰りが苦しくなったときに対応が遅れてしまう。
でも流動比率をこまめにチェックしていれば、早めに予兆をキャッチして、適切な仕入れや資金計画を組む余裕が生まれます。
“安全圏で攻める”ためにも、今すぐBSを開いて流動比率を計算してみてください!
「あなたなら絶対できる」し、これをきっかけに“お金の不安”のない経営を手に入れましょう。
7. 関連記事
関連記事:【当座比率とは?】財務のキホン
流動比率に加えて「在庫を除いた資産(当座資産)でどこまで短期負債を賄えるか」を見る当座比率も、EC事業では超重要!
関連記事:【自己資本比率とは?】財務のキホン
短期的な安全性だけじゃなく、長期的に倒れにくい体力があるかどうかを図る「自己資本比率」も要チェック。
関連記事:【労働分配率とは?】財務のキホン
売上が伸びるにつれ人が増えてくると、人件費がかさんでキャッシュが足りなくなる可能性も。労働分配率で従業員のコストと利益のバランスを考えてみましょう。
もし「在庫管理や資金繰りのコントロールが難しい…」という方は、当社のコンサルティングや物流代行サービスもぜひご検討ください。
EC物販と物流を一貫してサポートしてきた実績を活かして、在庫の最適化から短期・長期資金計画のアドバイスまでトータル支援いたします。
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8. 最後にひとこと
ここまで読んでいただきありがとうございます!
最後にもう一度、「流動比率」をあなたの会社でもぜひ計算してみてください。BSを開くだけでOKです。
それだけで「今の資金繰りはどのくらい安全か?」がざっくり見えてくるので、経営の決断もしやすくなりますよ。
数字が苦手だと敬遠しがちですが、流動比率は比較的シンプル。まずは行動して、一歩先の安定経営を目指しましょう。
それでは、次回の記事でまたお会いしましょう!
