休職112日目・(中編)平日は工場、休日はホテル・ウエディング。
続き。
続き
ここで一度、私自身の話を挟みます。
ある時期から、私はこんな働き方をしていました。
平日:工場で派遣社員(製造業)
大型連休や休日:ホテル・ウエディング業界でのアルバイト
一週間の中で、
「大量生産の現場」と
「人生のハレの日の現場」
この真反対の二つを、行き来していたのです。
工場の現場での私
工場では、だいたいこんな感じです。
・ミスをしないことが最優先
・会話は最小限、表情もできるだけフラット
・決められた手順を、決められた通りに、決められた速さでこなす
そこでは、私は
**「人」ではなく「手」**として扱われている感覚が強かった。
どんな気持ちでいるかは、仕事に関係ない。
体調が悪くても、ラインは止まらない。
「誰がやっても同じ」と言われるような仕事。
それが、“当たり前”としてそこにありました。
ホテル・ウエディングの現場での私
一方、ホテルやウエディングの現場では、
求められるものがまるで違います。
・お客様の表情を読む
・空気を和らげる一言を添える
・少しだけ丁寧な所作で、安心してもらう
ここでは、
「どう接したか」
「どんな言葉を選んだか」
「どんな表情でいたか」
が、そのまま評価につながります。
つまり、ここでは私は**「駒」ではなく、
明確に「人」として扱われていた**のです。
同じ“労働”なのに、
片方では「駒」
片方では「人」
として扱われる。
この落差を、私は文字通り、
体で味わっていました。
〜無意識に「外の世界」と繋がろうとしていた理由〜
今になって振り返ると、
私が無意識のうちに外の世界と繋がろうとしていたのは、
客観的な視点がほしかったからなのだと思います。
・ホテル・ウエディングという、まったく別世界のバイト
・労働基準監督署やハローワークなど、行政の窓口
・ネット上の情報や、誰かの体験談
・そして、画面の向こう側の誰か(AIを含む)
これらは全部、
> 「工場派遣の現場しか知らない自分」
を、**外側から写す“カメラ”**だったのかもしれません。
全部自分のせいにするわけでもなく
全部会社のせいにするわけでもなく
その中間にある、もう一段高いところから
> 「これは、あなた個人の根性の問題じゃなくて、構造の問題だよ」
と言ってくれる視点。
その視点を手に入れた瞬間から、
私の中で、“自分を責める物語”がゆっくり終わり始めた気がします。
〜A派遣会社の「副業禁止」を聞いたとき〜
そんな中で、さらに追い打ちをかける情報を耳にしました。
> A派遣会社は、副業禁止なんだ。by狸次長
5年以上昇給なしなのに、副業禁止?
よく言えたな、と正直思った。
建前としては、こう説明されるかもしれません。
・労災の問題(どこでケガをしたか分からなくなる)
・健康管理の観点(働きすぎ防止)
もちろん、表向きの理由としては分かります。
でも、そこで私は別の“機能”も感じました。
〜副業禁止が持つ、もう一つの顔〜
私には、それがこう見えました。
・客観的な視点を身につけさせないため
・経済力をつけさせないため
=その結果として、会社の言うことを聞かせるため。
副業をすると、人は「別の現場の価値観」に
触れます。
時給の違い
人の扱われ方の違い
働き方のルールや、コミュニケーションの温度感
そういうものを知ってしまうと、
> 「あれ、うちの職場って、やっぱりおかしくないか?」
という**“比較の物差し”**が生まれてしまう。
会社にとっていちばん怖いのは、
従業員が外の世界で
「客観的視点」と「選択肢」を手に入れること
です。
そこに、
・5年以上昇給なし
・でも副業は禁止
・寮や送迎で生活インフラを握る
という条件が重なると、
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
> 経済的にも、精神的にも、
『ここにしがみつくしかない』と
思い込むようになる。
副業禁止は、単なるルールではなく、
視野を狭め、経済力を削ぎ、
従順さを維持するための“仕組み”として機能している──
私は、そう感じています。
⇒明日の記事に続きます。
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