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サークルひとり参加ノススメ~1月11日インテ備忘録~


はじめに

前回の記事『同人誌の組版を一太郎からInDesignに乗り換えた話』をたくさんの方に読んでいただきありがとうございます。

そのとき触れたように今回は2026年1月11日に大阪で開催されたスーパーコミックシティ31(会場:インテックス大阪)にサークルとして初参加したお話です。

サークル初参加だというのに

  • 新刊3種

  • +ノベルティ3種

  • ひとり参加

  • 会場内の知り合いほぼゼロ

というなかなか攻めた内容でしたが、当日特に大きなトラブルもなく楽しく過ごすことができたので、そのために私が準備したことなどを未来の私のためにまとめていきたいと思います。

前日までの準備

そもそも新刊3冊は現実的か?

はい、そもそものお話です。

久しぶりに二次創作にハマった熱量は自分でコントロールできるはずもなく、また1月インテの半年以上前から準備期間があったので勢いに任せ3冊新刊を作ってしまいました。

初参加で3冊を同時に頒布する。
一瞬「これって大丈夫なのか?」と思いとどまる瞬間もありましたが、結論は「問題なし」でした。

しかしこれがすべてのサークル初参加の方に当てはまるとは思っていません。
私の場合は以下の要因から新刊3冊でも問題なくオペレーションできた可能性が高いと分析しています。

  • 大規模シリーズものだが、自ジャンルはそのなかでも超長寿(原作放映終了から40年以上経過)

  • 別シリーズの流行で盛り上がりがあったが、基本的に小規模まったり

  • 大阪会場でサークル数も控えめ

  • シリーズオンリーで参加サークルもばらけ気味

以上のことから、当日自ジャンル参加サークルはおおよそ両手から若干はみだすかぐらいの小規模まったり島でした。そのなかで更に自カプに限ると片手で足りるぐらいの規模感です。

またすでに原作は放映終了しているため新規で燃料が投下され、新規が爆増するみたいな状況もないジャンルです。そのため買いに来る一般参加者、そしてお買い物もされるサークル参加者の予想もしやすい状況でした。

とはいえ新刊3冊+ノベルティ3種

上記のことから当日混雑やオペレーションが崩壊する可能性は低いと判断した私ですが、とはいえ準備できることはしておくに越したことはない。

やっておいたのは「本1冊と対応したノベルティ1つをOPP袋に個包装する」ことです。

「当日買いに来た方の対応+R-18本なので年齢確認+支払いのやりとり+フライヤーの配布」にプラスして「配布する本に対応するしおりを渡す」

をやるのは正直無理というか、慌てて絶対に渡し忘れやミスが発生すると考えたからです。

今回すべてB6サイズで本を制作したので以下のOPP袋を使用しました。

こちらは結構B6ピタピタサイズなので、背幅5ミリ以下ぐらいがおすすめです。今回一番ページ数の多かった背幅8ミリの本は入りませんでした。

ちょっとお高めですが内寸に余裕があるOPP袋。アート・エムのものが入らなかったので、急遽購入しました。
背幅8ミリの本でかなり余裕があったので、おそらく1.5センチぐらいまでなら余裕で入りそう。

各数十冊×3種の合計そこそこの数、手作業で個包装しました。
とはいえ袋にひとつずつ詰めて粘着面で張り付けるだけなので、このぐらいの量なら1時間程度の作業時間で済みました。

ただこれがもし3ケタ超える量ならちょっと毎回はきついかも…という気がしなくもない。
しおり程度ならイベントで購入していただいたときにその場で渡せばいいのですが、そこは自分のオペレーション能力との相談です。

私はやっておいて良かったと思いました。

設営のシミュレーションは絶対やろう

実は私サークル初参加、というのはちょっと語弊のある言い方です。
別ジャンル、というか手芸関係でけもケットという即売会(ケモノ系オンリーの即売会。東京と関西で年に数回開催)にサークル参加したことがあります。

しかしこの経験が生きたか、と言われるとまったく生きてません。

けもケットでの商品は首輪やハーネスといった手芸品、来る客層も「ケモノが好きかつ着ぐるみを所持している層」とほとんどピンポイントで予想しやすい。他に手芸品を出しているサークルは2つか3つと、そもそも出展品だけで充分目立つ。

対して今回のインテは売る本が3種+3種のノベルティ、来る客層は「自ジャンルが好き」ぐらいのぼんやりした層、他サークルは無数のジャンルから皆同じように本を出している。

これだけで全然違うことが分かりますね。
ただけもケットも1spの机のサイズが一般的な赤ブーと同じ幅90センチ、奥行き約45センチ程度の長机だったのでそこは予め知識として持っていたのは大きいかも。

なので私は家で設営のシュミレーションを行いました。
敷布を床に置き、その上に本と什器を並べ、ポスターの位置を調整する。

使用した什器は以下です。
※マークのあるものはけもケットの際にすでに購入していたものです。

※moku×moku スペースラック
主に高さだしのために使用。裏側におつりや携帯を置けるし、目隠しになるので便利。

※moku×moku A4グッズスタンド
上記のスペースラックの上に置いて使用。でかい文字で「(自カプ)あります」と書いてある紙を置いてました。

moku×moku ブックスタンド(A5×4種)
スペースラックの前に置いて使用。今回すべて本がB6だったので余裕でした。

※ポスタースタンド
おしながきの掲載に使用。
A3横でギリギリぐらい。あとA3横は卓上の位置によっては邪魔かも。

値札立て
そのまま値札に使用。でかめのA7サイズで視認性バツグン。

POPクリップ
簡単なあらすじを書いたポップの掲載に使用。ちょっとでかすぎて小回りが利かなかったので、次も使うかは微妙。

残りは敷布やら印刷物、カルトンやら細かいものがいくつか。

ハイ。すごい量ですよね?
これを当日いきなり、ひとりで、時間の制限があるなか、何も練習ナシに設営するのは絶対に無理です。

正直初参加でここまで什器を持ち込む方はいないような気がしますが、それでも事前の練習はやっておくに越したことはないです。

あとはついでにこれらの什器をありったけ詰め込んだスーツケース。
このぐらい大量の什器でもスーツケースとしては1泊~2泊用の小さいサイズで充分です。あんまりにでかいと邪魔になります。

余談ですがスーツケースはフロントオープンのものだと何かと便利。
机の下でそのまま広げることなく中にアクセスできるので、取り出すのがめちゃくちゃ楽でした。

絶対に頒布物(本)は宅配搬入か直接搬入

絶対に頒布物(本)は宅配搬入か直接搬入しましょう。

以上です。

会場が家から近いとか、電車一本でいけるとか関係ないです。

絶対に頒布物(本)は宅配搬入か直接搬入しましょう。

おつりの準備

おつりの準備をしましょう。

以上です。

ゆうちょ銀行なら枚数制限がありますが、ある程度まとまった量を手数料なしでつくれます。
そこまで頒布数が多くないならこの枚数制限内の数で充分足ります。

いざ当日、会場へ

会場入りは早めにしよう

早朝。

会場入りの予定はちょうどサークル参加の入場開始時刻の8時30分着。
一般参加者の入場まで2時間ぐらい余裕があるのですが、初参加なので何かトラブルがあった時のことを考えかなり余裕をもって入場することにしました。

そしてこの判断は吉と出ることになります。

ばっちりと準備を済ませ、サーチケは手元に、そしてスーツケースに入りきらなかったA3のポスターを肩に担ぎ(これは失敗でした。一緒に宅配で送ればよかった)、電車に乗り込みます。

当時は盛況だった大阪万博も終わり、目的地最寄りのコスモスクエア駅のある中央線は落ち着いている…かと思いきや全然そんなことない。
イベントに向かうお姉さまたちで死ぬほど混んでました。
一駅進むごとに大量の荷物を抱えたお姉さまたちが押し寄せてくる。

クソ狭い電車に揺られながら、本を先に送っておいて良かったと心の底から思いました。

そしてこの2026年1月11日と言う日、雨こそ降りませんでしたが全国的に猛烈な強風が吹き荒れるとんでもない天気でした。
海辺にあるインテックス大阪は周囲に当然遮るものもなく、体ごと持っていかれそうな風が常に吹きまくる。

クソ寒い風に吹かれながら、本を先に送っておいて良かったと心の底から思いました。

そしてなんと、この強風のせいで私が駅に到着したあと、大阪市内を走る電車では強風による遅延が大量に発生。一般参加の方はかなり悲惨な状況だったそうです。

イベントが終わってから知ったのですが、本当に早めの入場にしておいて良かった。

スペースへ~そして設営

ではまず設営の完成図を。

設営が早すぎて周りのサークルに全然人がいない。

というわけで会場直後の8時40分ごろには自スペースに到着。
事前に練習しておいたおかげで、ひとりでもだいたい30分程度で設営が終わりました。

早めに来たことで周囲のサークルさんがほとんどおらず、あまり気遣いせずに荷物を広げて設営できたのも大きいです。

特に忘れ物やミス、トラブル等もなく終わりました。

というか早く設営が終わりすぎて普通に暇でした。
その代わりゆっくりトイレに行ったり、ホールのどこに何があるのか見て回ったりできました。

一般入場開始

そして設営完了のツイートをしたり、フォロワーさんのツイートを見たり、持ってきた本を読んでいるうちに一般入場が開始。
「イベント開始です」のアナウンスと共に拍手をするあの瞬間、けもケットでも経験していましたが2回目でもやっぱりドキドキするし楽しいですね。

数分するとホールには大量の人が流れ込んできましたが、自ジャンルは前述のとおり今はかなり落ち着いているジャンル。
目当てのジャンルに向かうため通り過ぎていく人の方が多く、全体的にまったりした雰囲気が最初から最後まで続いていました。

そしてありがたいことに初参加ですが、両手では足りないぐらいの方が自サークルの本を買いに来てくれました。
正直初サークル参加で小説…売上ゼロも覚悟していましたが、本当に嬉しかったです。

商品の会計には「即売レジ」というアプリをスマホで使用しました。

各頒布物を画像付き+年齢制限ありなし+値段+在庫数で管理できる、超便利なアプリです。

有名すぎて説明不要!かもしれませんが、やはり有名なだけあって安定感がすごい。値段の計算もおかげで間違うことはありませんでした。

で、結局ひとり参加はどうなのよ

一般入場が開始~撤収前まではひとり参加で正直困ることはひとつもありませんでした。
頒布も特にトラブルなし。ノベルティの渡し忘れもなし。お金の計算間違いもアプリのおかげでなし。

ひとりが寂しい。
かと言われれば、まあそれはそう。
ただ私は別にひとり行動に慣れているので、当日「お話しできる人がいなくて寂しいよ~」みたいなことはなかったです。

普段からひとりで出かけて映画館行って、カフェに入ってお茶するのとなんら変わりないです。

むしろ初対面かつ信頼できる人に売り子を頼んで、その人にお礼もして、諸々すみませんと感謝しつつ、絶妙に会話も盛り上がらないまま時間を過ごす方が私にとっては苦痛です。

ここは個人差があるのでなんとも言えないですが、少なくとも私はそう。

ただ暇つぶしできるものは持って行った方がいいです。
本、原稿ができるもの(iPadとか)、携帯ゲーム機あたりが荷物にならず無難なラインです。

メリット

①自分の好きなように動ける。

売り子さんのことを気にしなくていいので、売り子さんが買い物に行ってるから席を離れられない…とか長時間売り子さんに任せられない…とかがないです。

好きなときに離席し、好きなときに買い物に行けます。
撤収時間も「今日は長めにいようかな~」とか「早めに撤収しよ」とかその場で決められます。

最悪遅刻しても(※しない方が良い)、体調を崩して参加できなくなっても(※ならない方が良い)ダメージを受けるのは自分だけです。

②サークルスペースを広く使える

スペースは想像以上に狭いです。
持ち込んだ荷物や設営諸々で、正直大人ふたりが横並びになると肌が触れるレベルで近い。(けもケットの経験から)

ひとり参加なら余裕をもって色々動き回れます。

③気を遣わなくていい

個人的な感想です。
他人がスペースにいるぐらいなら、ひとり参加の方がマシ。

悲しいかな、そういう人間もこの世にはいるのです。

デメリット

①金銭管理がめんどくさい

席を離れるときは絶対にお金を持ち歩く必要があります。
しかしおつりに用意した小銭と、当日頒布物を頒布したお金で結構な質量があります。

それをトイレにいくだけでもカバンにいれて持ち歩くのはちょっと面倒でした。重かった。

②頒布物を置きっぱなしにする不安

お金は持ち歩けますが、頒布物はどう頑張っても持ち歩き出来ません。
当日は布をかぶせて簡単に触れないようにしましたが、それでもセキュリティはガバガバなので盗もうと思えばいくらでもできます。

昨今の参加者のモラルを考えると難しいと思いますが、そこは良心を信じるしかない。

できる対策としては席を離れる前と後で写真を撮ったり、在庫の数を確認して戻ってきたら確認するようにするとかでしょうか。
それでも毎回離席のたびにやるのはめんどくさいので、私は今回はやってません。

③撤収がちょっと大変

設営の練習はできますが、撤収の練習は当日にならないとできません。

その場で捨てるゴミや段ボールの処理残った頒布物をどうするか(宅急便で自宅に送るor通販に回すor自力で持って帰る)、いただいた差し入れと買った本で荷物がスーツケースに入らない…などなど。

一応の撤収時間があるのでそこに間に合えばいいですが、ひとりで全てをこなすのは結構大変。

特にゴミや段ボールの処理場所とスペースの往復が疲れました。

結論

  1. ひとりが苦ではないタイプの人

  2. 何事も余裕をもって動ける人

  3. 他人と長時間過ごすのが苦手な人

  4. 頒布物の量が全体で200部以下~ぐらいの小~中規模サークル

  5. または参加ジャンル自体が落ち着いている

以上に当てはまる方はひとり参加でも悲惨なことにはならないと思います。

確かに初参加ほど経験者や協力者がいてくれるに越したことはないですが、それでも事前の準備をしっかりしていれば(ここ重要)当日は問題なく過ごせます。

おわりに

初めてのサークル参加でしたが、1日何のトラブルもなく、失敗もなく、楽しく過ごすことができました。

何より自分の作った本を目の前で手に取ってもらえる喜びは一入です。

今後も基本的に遠征するイベントでもひとり参加すると思います。今回の経験があったことで今後もひとり参加で問題ない、と確認できたのはいい経験になりました。

次回の記事は5月のスパコミにサークル参加予定なので、イベント参加の備忘録になるかと思います。

その前にデザインの話もするかもしれません。

サークルひとり参加はいいぞ!


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