ぐいぐい猫のメンタル日記4 今は下り坂、でもそれ、買いチャンスかもしれません。〜長い人生、押し目買い戦略でご機嫌相場を待て!〜
1.財布と蜂と、暴落の兆し
最近たびたび財布を家に忘てしまいます。ここ2ヶ月の間に3回。疲れているのでしょうか。何か心に負荷がかかっているのかもしれません。こういうシグナルは見逃さずにケアしたいものです。
今週忘れたのは、ダラダラと長引いた風邪のせいで注意散漫にはなってたのが原因でしょうけど、良くないことは重なるものです。体調はだんだんと回復してきたとはいえ、一日でも普段使っている決済手段が使えないストレスは大きかったです。おやつのドーナツひとつ買うこともできないなんて、私はどうやって生きていけば良いというのでしょうか!?がっかりして途方に暮れました。

そんなついていない私に追い打ちをかけるように、玄関前に蜂が巣を作っていたのを見つけました。泣きっ面に蜂でしょうか。機嫌よくぶんぶんと蜂の団体旅行客が家の周りを飛び回っていたのを見たので警戒はしていましたが、私が欲しかったのは蜂の巣ではなくて財布です。
しかし、なぜか作っている途中で放棄されたようだったので少しびっくりしたくらいで済みました。以前から我が家は蜂さんたちに人気があって、よく無許可で建築されてしまうのです。もしハチミツを採らせてくれるならドーナツにかけて美味しくいただくのですが、ハチミツが採れたことはありませんし困ったものです。
長い人生の中には良い日もあれば悪い日もあります。調子の良い時期もあれば悪い時期もあります。それはしばしば週単位や年単位となることもあります。年単位での悪い時期と言えば、メンタル不調がまさにそれに当てはまります。1日や2日ならまだしも、何年も不調に悩まされるというのは非常に辛い体験です。
無力感や諦めに支配されてしまうのは無理もないことですが、そんなとき私たちは本当になす術がないのでしょうか?

2.人生はダウ平均のように
かの世界最強を誇るアメリカ株式市場のダウ平均株価だって、半世紀以上の超長期で見れば美しい右肩上がりですが、中には低迷したり下落した局面もあります。市場に悲鳴が響き渡るような大暴落劇を演じて全世界を巻き添えに大不況に突っ込んだこともありました。でも、気がつけばきちんと回復して強気に上昇を続けています。
人生も同じです。低迷期や暴落期もあれば、回復期や上昇期もあるのです。まあ、状況が悪い時にはそうは思えないものですけれども。

株式なら嫌になれば損失が出たとしても売却して苦しみの元を遠ざけるのは簡単ですが、困ったことに自分の人生となるとそう簡単に手放すことはできません。文字通り「病める時も健やかなる時も」永久に自分からは離れることはできないのです。人は皆「自分」というままならない存在と結婚しているのですね。そのうえさらに他のままならない誰かと交流や交友や交際や結婚を望むのですから、人間というのはよほど苦労がお好きなようです。
相場の格言に「休むほど相場の極意ほかになし」というものがあります。どうにもならない状況なら、無理に参戦せずに休むのも立派な戦法だという訳です。メンタルが下降しているなら堂々と休めば良いのです。「損して休むは上の上」とも言います。きっとそうしている間に、回復と幸運の芽が出て育っていくでしょう。「強気相場は、絶望の中で生まれ、懐疑の中で育つ」です。

実際、私も日々のちょっとした「下落局面」ではおやつのドーナツを頬張って休みますし、ドクターストップがかかって休職したときには最初の数ヶ月ほどは何もせずに1日中布団の中で寝ていました。1日中寝ていることは「怠け」ではありません。立派な「回復活動」です。今でも疲れが溜まった週末にはよく寝ますし。休息はもっと評価されて然るべきです。
3.セルフケアは自己投資
でもいくら休んでも全然良くならないし自分は一生暗いトンネルを抜けられる気がしないって、実は私も思っていました。皆さんはどうでしょう?そう思う時というのは、とても深傷を心に負っているのですね。限界を超えるほど心を燃やして頑張った証拠です。
トンネルが長いのはきっと、元気になる準備が整うのに非常に膨大な時間が必要だからでしょう。焦らなくて良いと言われても、昨日も今日も、間違いなく明日も明後日もトンネルの中なのですから、そりゃ、焦りもしますよね。
しかし、どん底に落ちたメンタルの回復に必要なのは焦りではなく、頑張りでもなく、努力でもなく、やはり休息なのです。それも、焦らず、頑張らず、努力せず、贅沢に時間を使ってたっぷり休むことです。
私自身も、休職を開始してからリワークに通所し始めるまでに約半年もの時間がかかりました。半年かかってようやく布団から出て屋外に出て散歩したり電車に乗ったりできるようになったわけです。一度うつになったメンタルの回復には、大量の時間を湯水のように注ぎ込む必要があるのです。

ところで、米国株の脅威的な回復力の秘密は、実はとてもシンプルです。みんなが信じて書い続けるからです。木で鼻を括ったような話に思えるかもしれませんが、株価というのは買われれば上昇するのです。みんなが米国株を買い続けるから上昇するのです。企業自身も一緒になって自社株買いをする理由がそれですね。株主のために企業が自社の株式を購入して株価を上げるのです。
最近では日本企業も、株主還元を目的に自社株買いに積極的になってきました。自社株買いを発表した企業の株が投資家に評価されて買われやすくなり、株価が上がる、という光景も珍しくない日常のものになって久しいですね。
買いが買いを呼ぶ上昇スパイラルも、きっかけは「自分で自分の株を買う」ことだったのです。上昇の端緒は自分で作り出すことができるのです。

私が気分が優れないときに自分の好きなものを食べたり大好きな猫ちゃんと戯れるのはこれが理由です。いま元気を失っている人に自分の好きなものを食べたり、好きなことをすることを勧めるのも、自分で自分を「買って」ご機嫌度を上昇させようという発想です。メンタルの自社株買いです。
「天は自らを助くる者を助く」と言うのは大袈裟でしょうが、「悲観を買って楽観を売れ」なら大袈裟ではないでしょう。美味しいドーナツひとつで元気になるきっかけを作れるならぜひ食べるべきです。
4.救いの順番は、今ではないだけ
それでも、何をしてもうまくいかない時というのもあるって思いますか?そうですね。そういう時はあります。間違いなく。株式市場においても回復局面に入ったと言われながら、業種によって株価回復に差が見られるケースが多くあります。
差、と言うよりも実際は順番と言った方が良いかもしれません。他の業界に先立って上昇し始める業種もあれば、最初は出遅れるけれども後から追いついていく業種もあるわけです。そういう出遅れた業種というのは、他の先行していった業種への買いが一巡した後に割安なまま放置された「お買い得な業種」として注目を浴びることで、堰を切ったように資金が殺到して上昇が始まります。残り物には福がある、ということわざは実際に機能しているのです。

もしかしたらあなたが何をしてもいくら待ってもまだ長く暗いトンネルを出られずにいるのは、今はあなたの順番が来ていないからかもしれません。神様の手助けリストには載っていても、順番はもう少しあとだということです。神様は株式投資はしませんが、もしかしたらあなたの順番を後にすることで、あなたのお買い得度を高めてくれているのかもしれません。
いいや、自分はリストにも載っていないに違いないって?きっと神様にも見捨てられたのだって?その気持ちはわかりますが、これだけ限界が来るまで頑張ってへとへとになって倒れてしまって、毎日生死をさまようほど切迫した感覚に圧倒されているのですから、リストには間違いなく載っていると私は思います。例えるなら、病院の長い長い待ち時間のようなものです。受付は済んでいます。あとは順番の問題なのです。待合室で座り続けるのみで辛いですが、自分の名前が呼ばれるのを待つだけです。

相場格言でも「上がる理も、時いたらねば上がるまじ、理を非に曲げて米にしたがえ」と言います。いくら上がる理由があっても時機が来なければ上がらないのです。理屈は一旦脇に置いて流れに身を任せるのがベストな時もあるのです。
そしてここからがさらに大事なことですが、特にメンタル疾患の場合、診察室に入ったからといって、すぐに良くなるわけではないという点は心構えが必要です。やや残念かもしれませんが、神様の采配もひとつひとつ、です。このまま信じて待つべきか、それとも信じて待つのは愚かなことなのか、心が揺らぎますよね。
しかし先人も「貧乏神を呼ぶ過剰売買」と言っています。最終的に相場で勝つのは短期で目まぐるしく売り買いを繰り返して勝とうとする「フットワークの軽い人」ではなく、長期的な視点を持ち1日でも長く投資を続けて時間を味方にした人です。焦ってあれこれするよりも、じっと構えている方がはるかに有効なのです。

メンタル不調を自覚した、というだけでも既に素晴らしい一手を打っています。診察を受けたなら最高の行動を取れています。休職や退職をして労働から距離を置いたなら言うことはありません。そこまでやっているというのに、他に何をしようというのでしょうか?今この瞬間も、あなたの人生はお買い得度をぐんぐん高めています。長期的な視点を信じてゆっくり行きましょう。
5.ドーナツ片手で行こう
勝利のために長い時間をかけることは必ずしも悪いことではありません。日々の出来事に一喜一憂せず、長い目で見れば必ず上昇すると信じてじっくりとその時を待つのです。「天道は満てるを欠き、地道は有余を欠き、不足を増す」と言うように、満ちれば欠け始め、不足したものは増していきます。ゆっくりと、しかし確実に、あなたの人生の株価は上昇していくのです。

それで、メンタルの調子の悪い日々が続くとき、私たちになす術はないのでしょうか?答えは、好きなものを食べてできるだけご機嫌な気持ちで調子が上向くのを待つことです。その間、ドーナツをいくつ食べられるでしょうか。
うつを抱えてしまうと、多少ほかの人たちとは異なる道を歩むことにはなりますが、「人の行く裏に道あり花の山」です。きっと「普通の人生」ではないものの、素晴らしい人生が待っているはずです。

たとえ今はトンネルの中だとしても、ドーナツを片手に自分の番を待っていれば、きっとそのうち名前が呼ばれる。―そんな人生の株価上昇を、信じてみてもいいのかもしれません。ああ、私たちの「花の山」では蜂の巣と遭遇しないように祈ることも忘れずに。
ということで、今回はここまでです。いかがでしたか?焦りの気持ちが少しでも和らげば嬉しいです。一緒にゆっくり行きましょう。ぜひコメントも書いてください。次回も楽しみにしていてくださいね!

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