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今のあなたは、あなたが望んだ形。――「変われない」のではなく「変わらない」ことを選ぶ、無意識の戦略。


​「そんなわけない。今のこの苦しい状況を、自分が望むはずがない」

そう憤りを感じる人もいるでしょう。

しかし、私たちの心の奥底、自覚できない「無意識」の領域まで潜ってみると、そこには驚くほど緻密で、臆病で、それでいて一貫した「あなたの願い」が隠れているかもしれません。

1. 「欲しい」と言いながら、手を伸ばさない理由

「自由が欲しい」「豊かになりたい」

口ではそう言いながら、あと一歩の行動が踏み出せない。それは、あなたが
「ずっと欲しい状態でいたい」
と願っているからではないでしょうか。

手に入れてしまえば、いつか失う恐怖が始まります。
期待に応え続けなければならないプレッシャーも生まれます。
「手に入らない」と嘆いているうちは、可能性の中に逃げ込むことができる。
あなたの無意識は、あなたを「喪失の痛み」から守るために、あえて今の場所に留まらせているのかもしれません。

2. 「こんなもの要らない」が守ってくれるもの

不満だらけの職場、冷え切った関係。

「こんなもの要らない」と吐き捨てながら、なぜそこから動かないのか。

それは、その「不満」があるおかげで、あなたは「自分が真の挑戦に失敗するリスク」から守られているからです。
「環境さえ良ければ私はできるのに…」
という言い訳を保持するために、あえて不遇な環境を選択し続けている。
これを心理学では「二次的利得」と呼びます。

3. 「失わない」ための究極の選択

人間にとって、最大の恐怖は「未知」です。

どれほど今の形が歪であっても、それは「知っている不幸」です。
新しい形は「知らない幸福」であり、脳はそれを「死」と同じレベルのリスクと見なします。

今のあなたは、あなたが望んだ形。

それは、あなたが自分自身を壊さないよう、必死に守り抜いてきた「安全保障の結果」なのです。

その「望み」を書き換える勇気

今の状況が自分の選択だと認めることは、自分を責めることではありません。

「ああ、私はこうやって自分を守ってきたんだな」と、その健気な無意識の働きをメタ認知することです。

​弱さを認め、鎧を脱ぎ、自分が何を恐れていたのかを直視する。

その時初めて、あなたは「過去の自分」が作った形を卒業し、本当に望む新しい形を、自らの意志で描き始めることができるのです。

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​※この視点はあくまで内面的な「心理的現実」を整理するためのものであり、不慮の事故や社会的災害などの「物理的・構造的現実」までを個人の望みとして片付けるものではありません。自責の念に駆られすぎるのではなく、あくまで「これからの選択肢を広げるための道具」として活用してください。

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