「空腹は最高の調味料」は「わかりやすさ」にもあてはまる
どんな美味しいものでも、満腹の時に食べると美味しくない。つまり空腹こそが最高の調味料である。美味しんぼで、大原社主が言ったこの理屈に、納得できない人は少ないだろう。(※記憶が正しければ・・・)
「美味しさ」は「調理人」のスキルや、選んだ素材に左右されるが、食べる人が「空腹であるか」のほうが影響が大きい…というのは、まあ納得できる。
「美味しさ」を「わかりやすさ」に置き換えたらどうだろう。「わかりやすさ」は「話し手」のスキルや、選んだ話題に左右されるが、聞く人が「空腹=知りたがっているか」のほうが影響が大きい…という感じだろうか。
こうみると、「美味しさ」と「わかりやすさ」が成立する条件は共通しており、一見同じ事のように見える。
いや、やはり両者は同じではない。
そもそも「満腹の状態」で、食事をする機会など、ほとんどないだろう。大食い番組の出演者を除けば、大抵自分の判断で「満腹状態」での食事は回避できるはずだ。だから「空腹は最上の・・・」みたいな事を日常で感じる事もない。
対して「わかりやすさ」の場合、
聞き手が「大して知りたくもない状態で」聞かざるを得ない場面が実に多い。
・朝礼で、チームや社員全員に語られる上司の話
・大して参加したくもないセミナーや勉強会の講師の話
・今本人に必要ないが、社内で必須とされているスキルの話
・今覚えなくても、検索したらいつでもアクセスできる情報の話
・聞き手が、期待していたのと、テーマそのものが違う話
これらの場合、いくら話し手のスキルが高くても、
「満腹状態で提供される料理と同じ」なので聞き手からすれば「美味しくない」つまり、「わかりにくい」という所感を抱きやすい。
つまり、聞き手が「知りたいと思っている時」に、「知りたい内容」を話す事ができえすれば、話し手のスキル不足は勝手に補完されるし、聞き手の「知りたい度合い」が強ければ、聞き手の「理解度」も比例して向上する。つまり「わかりやすい」という印象にもつながる。
個人間でも組織間でも、聞き手の「知りたい」ニーズにリアルタイムに応える事が、「わかりやすさ」の一番の近道だ。
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