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5弦ベースの5弦の調整方法(Sadowskyで実験)

ベーシストの楽器の出したい音を出すお手伝いをしているhirokiと申します。
主にエレクトリックベースを弾いていて楽器の調整や楽器、pu製作、ジャズベースタイプのpu集めが好きなことから、puはじめとしたパーツ選びの相談を受けることが多いです。

* 私の自己紹介はこちら




年末年始になったのでお預かりしている楽器の調整の合間に自分の楽器の調整を行なっています。

今回調整したのは自己所有のsadowskyのMS5という日本製のメトロラインシリーズです。


このベースは2011年頃中古で名古屋のGraciasさん https://www.web-grac.com で中古で購入しました。

このベースを90年代のsadowsky的な音にしたくてピックアップをシングルコイルにしたりその他配線周りを少し調整しています。
 

5弦ベース好き(所有してるベースの殆どが5弦)としては5弦の調整方法が課題であると考えていて2024.12.31時点のあくまで私の調整の考え方を記録しておこうと思います。







1 ブリッジサドル加工

 私が好みの弦高にするにはこのブリッジサドル(弦が乗って折れ曲がっている金属のこと、ブリッジの高さ調整をするためのパーツ)では弦高を下げ切ることができな買ったです。
 現行モデルをははじめとした自己所有のモデル以外だとできるのかもしれません。

 Sadowskyのブリッジがわかる動画はこちら

 ブリッジサドルの溝を削りました。

 ありがたいことに今はSadowskyさんが動画でSadowskyのセッティングを解説してくださるという良い時代ですが、私はこのセッティングを自分で行った上でさらにこうしたい、という別のセッティング方法があってそれを行うにはこのブリッジサドルを一番下に下げてもたりず更に弦高を下げるために元々あった溝を削ったというのが経緯です。

 特に1弦、5弦は削るの必須でした。



 
 あとはこの溝が見てわかるとおり弦の太さに関わらず一定であって(量産品、コストを考えると当然でどの弦に対してもフィットする溝の幅がこれ、と結論づけて開発されたプロダクトだと考えます)個人的にはそれぞれの弦に合わせた太さにしたいというのが私の理想で、特に5弦は溝幅をもう少し太くしたいというのがありました。

 溝を削ったあとの写真はこんな感じ。


 丸棒やすりやナットファイル(ナット溝を削る器具)で削ります。





2 トラスロッド調整

 トラスロッドの調整を行いました。

 ブリッジサドルの話で弦高を下げたいから加工したという話からすると低い弦高にするためにトラスロッドを締めて極力ネックを真っ直ぐに近い形(弦の振れ幅による最低限の順反り)に近づける、という調整を行いました、という説明をしたいところですが私の考え方がちょっと異なります。

 季節や湿度によってネックが若干動き、ネック反っているからとか弦高低くできないから調整するのはもちろんやるのですが、基本となるトラスロッドの締め具合をどこにするか、というのを結構気にします。
 

 このsadowskyのベースに関しては、

・ディンキーボディでアッシュ材のボディ(チェンバードではない)のせいか重心高めの音がする、音抜けはしやすいが密度のある音が出にくい。

・ピックアップをSadowskyのシングルコイルに交換したことでハムキャンセルのピックアップよりダイナミクスは出せるようようになったものの音がタイトで細めの音になった(特にブリッジピックアップの音は単体だとかなり細めの音)


以上より何もしなくてもタイトで音程感ある音がするベースであったためもう少し音の重心を低く、かつ少し音がぼやける方向にしたいと考えトラスロッドを気持ち緩めにセッティングしました。


これにより、

トラスロッドを強く締めた時より順ぞりが発生

弦高が高くなる

ブリッジサドルを下げて弦高を下げるが最大に下げても下げ幅が足りない

ブリッジサドルを削る(もしくはネックとボディの接合部分を加工するという方法も可能だが手間を考えブリッジサドルを削るを選択)

フレット擦り合わせ(主にハイフレットを中心にですが弦ごとに音を聴いて度合いを変えています)


を行いました。

これにより弦高低いのにネックは少し順反りしている状態を作り出しています。


3 ナット溝加工


 元々のナット溝の加工もフェンダーよりは大分深く削ってあり低フレットでも楽な加工がされていてとても満足していました(おそらくRedHouseさんの加工と思われます)。

 先ほどの順ぞりを多少しながらも弦高を下げる方法をとることによって限界までナット溝を削ることが可能になりかなり限界まで溝を削りました。

 ただ個人的に1弦のナット溝を削りすぎると音が細く感じる印象があり(理由は全くわからずあくまで感覚)1弦は限界まで削ってはいません。
 このベースは1弦も音が細めになる傾向があったため他の弦に比べて少し溝を高くしています。

 代わりに他の弦に比べてぼやけがちだった5弦についてはかなり限界まで下げています。


 あとこのベースにはテンションバーがついておりますが私は5弦についてこのバーをつかっていません。


他の弦も少しバーに触る程度。

これもベースによって変えていますかが今回のベースではバーをあまり使わないほうが音が好みでした。


4 調整結果

 調整したあとの動画をインスタでアップしてみました。


私は指も細くそんなにハードピッキングする方ではないですがこれくらい思い切って弾けるとよいな、と思っています。

思い切って、というのは1〜4弦より弦が暴れてしまう、もしくは音量が大きくなってしまうので少しそっと弾く、といった加減がいらない弾き方を私自身は考えています。



よく聞かれる弦高何ミリですか?(12フレット上でのフレットのあたまから弦の底面までの距離)について測ってみました。



多分5弦が2〜2.5mmくらいで他の弦もその間くらいでした。
 
細い弦だから低くする、ではなく私は出音で判断してるので高さは楽器によって結構違います。


あくまで音聴いて、


が基準です。





5 最後に


今回は自己所有のベースの調整について書いてみました。

調整したあとの5弦の響きかたはこんな感じ

特に5弦の音をどうにかしたいという相談は受けたりしますが未だ今回の調整方法で全てが解決するというわけでなく日々勉強と思っています。

お伝えしたいのが私はただプレイアビリティをよくする(弦高低くしたいなど)というだけでなく楽器の音聴いて音決めていっています。

同じく所有しているAlleva Coppoloでこの調整するかといえば違いますし、このSadowskyのピックアップがハムキャンセルのピックアップだったらまた違う調整をします。

と思っています。


音を変えたい、という相談を受ける中で、この楽器買いたいけどどうですか?とか相談受けることあります。

購入しないと難しいこともありますが、楽器そのものを購入しなくても手持ちの楽器を少しパーツ変えたり調整してもらったりで解決することもあります。
 

とはいえ、パーツ交換して試奏なんてできないし、という交換して違った音になるかと、という心配もあるか思います。私もそうでした。


楽器の調整やパーツ交換の経験からこんな音になりそうだよ、とか何となく今の楽器の音が不満で音を変えたいんだけど何からてをつけていいかわからない、といった悩みを聞いて、

その人にとって意味のある楽器の調整
その人にとって意味のあるパーツ交換

をするお手伝いをしてプレイヤーを幸せにしたいと思って私自身楽器を調整したり日々勉強しています。


皆様にそれぞれにとっての、弾いてて心地よい楽器に出会えて弾くのが楽しくなるヒントになればと思います。

最後までお読みくださりありがとうございました。


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