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天の川の撮りセツ|カメラと三脚で描く、あなただけの「星の海」

特別な機材は要りません。
必要なのは、少しの準備と、
夜空を見上げる情熱だけです。


天の川をはじめて撮ったのは2017年の夏。

深夜、標高1,500mの登山口。
エンジンを切り、ライトを消すと、そこには完全な静寂と暗闇がありました。

少しずつ目が慣れてきました。
木々は眠りにつき、静まりかえっています。
見上げると道路を覆うようにせり出した木と木の間にできた隙間に星空に浮かび上がっています。

星空の中に白く霞んだ光の帯が見えます。

「もしかして天の川?」

天の川を意識して夜空を見上げるのは初めて。
車に戻り、カメラを取り出し、インターネットで調べた絞り(f値)とシャッタースピードに設定します。

三脚を設置し、撮影開始。
シャッターが閉じる30秒後。
背面液晶に映し出されたのは、肉眼では捉えきれないほど鮮やかに輝く『星の海』でした。

「天の川が写った!」

何枚目かの撮影時に流れ星が入りました。

初めての天の川
(α7RⅡ,SEL1224F4G,12mm,F4.0,30秒,ISOオート10000)

深夜の登山口に行くたびにこのときのことを思い出し、感動が蘇ります。
とはいえ、このときはカメラの設定の意味を理解していないため、ISOをオートで撮っています。

当時は設定の意味を理解しておらず、ISOが10000になっており、夜空がのっぺりとなっていました。この『恥ずかしい一枚』をお見せするのは、読者の皆さんには最短距離で最高の景色に辿り着いてほしいからです。

ただ、カメラと三脚があれば天の川は撮れます。
特別な機材は要りません。
大切なのは、事前準備とカメラの設定と撮影後のRAW現像です。


第1章では、撮影場所の探し方を記載していますが、まずは車で行ける撮影場所を中心に星景の写真を紹介します。⑤と⑥の写真は、登山しないと行けない場所です。

①北海道鹿追町:扇ヶ原展望台
駐車場から徒歩0分。
それぞれの思い ~十勝の展望台~」として先日紹介した記事の場所です。

それぞれの思い[2020年8月16日 20時]

Equipment & Settings
Camera: Sony α7RⅢ
 Lens: SEL1224F2.8GM
12mm | F2.8 | 20sec | ISO1600

②長崎県上五島町:矢堅目公園
駐車場から徒歩2分(階段を上ります)。
中央の岩山は「矢堅目灯台」。この時の天の川が薄めですが、波が打ち寄せる音を聞きながら天の川を見ることができます。高校卒業まで住んでいましたが、こんな空があることすら気にしたことはありませんでした。

ふるさとの空[2022年11月21日 21時]

Camera: Sony α7RⅢ
 Lens: SEL1224F2.8GM
12mm | F2.8 | 20sec | ISO1600

③長野県松本市:美ヶ原高原
駐車場から徒歩20分(記憶が曖昧です)。
標高2000m。シンボルの「美しの塔」のもとで天の川を眺める二人。

二人だけの時間[2018年11月10日 23時]

Camera: Sony α7RⅢ
 Lens: SEL1224F4G
14mm | F4.0 | 15sec | ISO3200

④新潟県妙高市:火打山登山口
駐車場から徒歩0分。
深夜に到着した登山口の駐車場。翌朝からの登山のために早く寝ないといけないのですが、山友としばし眺めていました。

明日を念う[2020年6月26日 23時]

Camera: Sony α7RⅣ
 Lens: SEL1635F2.8GM
16mm | F2.8 | 20sec | ISO3200

⑤群馬県片品村:尾瀬ヶ原
小屋から徒歩3分。
雪どけ水で満たされた池塘に映り込む星たち。

尾瀬ヶ原の静夜[2019年5月22日 21時]

Camera: Sony α7RⅢ
 Lens: SEL1635F2.8GM
16mm | F2.8 | 20sec | ISO1600

⑥北海道上川町:白雲避難小屋(大雪山)
小屋から徒歩0分。
標高2000m。小屋の前には、トムラウシ山から伸びる天の川。
山登りのご褒美。

トムラウシ山から伸びる天の川[2019年7月6日 22時]

Camera: Sony α7RⅢ
 Lens: SEL1635F2.8GM
16mm | F2.8 | 30sec | ISO3200


「自分でもこんな天の川を撮ってみたい」「星景を撮りたい」と願うカメラ初心者の方や、写真のメイキングに興味がある方へ。私の技術と思考のすべてを贈ります。



《コラム》
・持ち物チェックリスト
・水面の反射(リフレクション)
・光の三原則(SS・F値・ISO)
・Adobe Lightroomに出会って幸せになりました

第1章 最高の1枚は「家」で決まる|星景撮影・8割の準備術

「カメラを買ったなら、一度はあんな星空を撮ってみたい」
そう思って夜空を見上げたことはありませんか?

しかし、いざ挑戦しようとすると「どこへ行けばいいのか?」「いつなら天の川が見えるのか?」「設定はどうすれば?」と、疑問が次々と湧いてくるはずです。

実は、星景撮影において最も大切なのは、現場でのカメラ操作ではありません。「撮影を成功させるための準備」が、結果の8割を決めます。

第1章では、初心者がはじめに悩む「準備」に特化して、解説します。
皆さんは、最短距離で最高の景色に辿り着いてもらえるはずです。

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