Episode 60 変身願望があるのです。
私、応援団所属でした。
それは高校時代のこと、それも活躍した部活があって、その応援のために結成された即席応援団ではなく、どんな部活も公平に応援しに行く全学応援団です。
ASDで聴覚過敏の人がそんなことできるのかって思われるかもしれませんが、できちゃったんですよね。
高校時代は応援団一筋です。
まず、一般論を言ってしまいますと…。
応援団とは、当然自らも応援するんですけど、基本的には応援に来た一般学生をまとめて一緒に応援する指揮を執るのが本当の仕事です。
よく見かける応援団の派手なパフォーマンスは選手に向かってするものではなく、応援に来た一般学生に向かってするもので、注目を集めて応援の方向を決めて束ねるためにするものなんです。
それ故に、一般学生から疎まれる行動はご法度です。
本物の応援団が一般学生や社会に危害を加えることはありません、応援団は素行が悪くて敬遠される輩にはできないのです。
私が応援団に入ったきっかけは、やはり自分自身をリセットしたかったからだったと思います。
学年で5クラス200人程度の中学校から、私の行った高校に進学したのは僅か3人、私のことを知っている人が凄くすくない環境で、自分自身を変えたかったのです。
応援団に入ってからの発達障害との関係性ですが、私の場合は適応内でした。
私の場合、聴覚過敏があっても音の大きさとの関係は無くて、ざわついた環境が苦手でも積極的に聞きにいかない限り混乱の原因になることもなく、その活動は派手なパフォーマンスで一方的に一般学生を巻き込む手法なワケで、そこにコミュニケーションの駆け引きもへったくれもないわけですよ。
さらには、いわゆる体育会的な縦社会がガッチリと生きていて、完璧主義でルールを守りたい私にとっては、かえってこれが好都合でした。
一言で言えば「理不尽<ルール」ってことです。
活動自体は学生服で走り回る極めて体育会な内容ですが、校歌や応援歌のような学校独自の伝統的な「型」があって、それを超えるものは基本的にナシ、つまりパタンを覚えてしまえば後はルーティンなんです。
…と、まぁ、ビックリするぐらいこのブログで話してきた内容でほぼ説明できてしまうんですよね。
勿論これは、私の場合です。
発達障害は「発達凸凹」であって、私の場合は応援団の活動内容が私の凸凹と上手くマッチしたって話です。
凸凹の形は人によってさまざまだから、私と同じのように出来る人もいれば、全く以って受け付けない人もいるハズです。
高校生になった当時、私自身もASDであるって知らなかったワケです。
自分の感覚が周りと違うって薄々気が付いてはいましたが、環境がリセットされることで決定的になることもなく、何となく月に住む宇宙人をやっていたのです。
そんな自分自身を変えたかった、「応援団に入れば注目されるんじゃね?」って。
それは私なりの「高校デビュー」でした。
注目を集めて人の輪の中に入りたいと思った…今振り返ればそんな気持ちだったんだと思います。
旧ブログ アーカイブ 2018/11/13
