Episode 88 遠い未来は疲れます。
私が就職したのが1993年の4月…既にバブル崩壊が始まっていた時期でした。
ただ、バブル最盛期ほどではないものの、その残り火がまだ新卒採用にあったころの話です。
浪人などしてしまっていたら、就職氷河期の立ち上がりの初年に当たる…そんな時代でした。
教職に就くことは既に諦め、他学部の学生同様に普通の就職活動をして、普通に就職した会社は某大手小売業の会社でした。
地方の国立大学というところは、非常に地元率が高いところだと思います。
大都市圏からわざわざ地方に行く理由…私と同じようにする人はあまり多くないワケで、逆に経済的な理由などで大都市圏に出ていけない人が地元の国立に「残る」ことはままあり、必然的に地元率が高くなるのです。
そんなワケで、地方都市の就職活動と言えば地域地盤の中小企業がメインであって、それでなければ公務員を目指す人が多いのが実情…。
そもそも地元に残るって時点で、地元という「足かせ」がある人たちも多い…。
ましてや、教育学部。
教師を目指すという目的を持って入ってきている人たちの学部です。
そこに持ってきて地方国立大学という現実…。
わざわざ民間企業を選ぶ人自体が少ないのです。
そこで敢えて東京本社の民間企業を選んだのは、地元ではない地方都市に残る意味自体がなかったことの他に、「環境のリセット」がしたかったからだと思うのです。
通った学校の地方という立地条件、通った学部の教職という目的。
入ってきた時点でレールが出来上がっている圧迫感みたいなものがあって、そこにハマるのを嫌がった部分は大きと思うのです。
この先の長い人生を見て、はるか先の道のりが見るような感じ…とでも言いましょうかね。
何もない平坦な道の先に目標にする山がある、そこを目指して歩いているけれど、山は遠すぎて歩いても歩いても近づいて来ないように感じる。
何のために歩いているのかわからない錯覚に陥る感じ…って言うんでしょうかね。
大学に入学するまで毎年環境がリセットされ、大学に入ってからは、ほぼ単独行動。
就職して社会へ…と考えたときに、初めて長い道のりを見据えて疲れてしまったのだと思います。
教職とは畑違いの小売業。
そこに求めたものは、先が見えすぎない環境だったのかもしれません。
私が見据えるものは日本地図パズルを完成させるぐらいの目の前の未来でちょうど良いのです。
旧ブログ アーカイブ 2018/12/11
