【子どもの良いところを見つけるには?】 「できないこと」ばかり見ていませんか。人を表面で見る大人になるな
友だち、家族、パートナー、職場の上司や部下、同僚。
今、あなたの近くにいる誰かを一人、思い浮かべてみてください。
その人の良いところを5つ、すぐに言えますか?
では逆に、
「ここが苦手」
「もう少しこうしてほしい」
「ここを直してほしい」
と思うところはどうでしょう。
もしかすると、こちらのほうが早く出てくる人もいるかもしれません。
実は、この「人のどこを見るか」ということは、保育士にとってとても大切な力だと私は思っています。
なぜなら、同じ子どもを見ていても、
「落ち着きがない子」と見る人もいれば、
「いろいろなことに興味を持てる子」と見る人もいるからです。
子どもが変わったわけではありません。
変わったのは、その子を見る大人の「まなざし」です。
人は意識しなければ、「できていないこと」や「課題」に目が向きやすいものです。
だからこそ、保育士を目指す皆さんには、良いところを見つけられる人になってほしい。
それは、今からでも始められる、保育士になるための大切な準備だと思うからです。
たとえば、
「落ち着きがない」
という姿も、見方を少し変えれば、
「好奇心が強い」
「いろいろなことに興味を持っている」
「自分から動こうとする力がある」
と捉えることができます。
「頑固」だと思っていた姿が、
「自分の思いをしっかり持っている」
と見えることもあります。
「何度言っても諦めない」姿が、
「粘り強く挑戦できる力」
なのかもしれません。
同じ姿でも、見る角度によって意味は変わります。
こうして物事を見る枠組みを変えることを、「リフレーミング」と呼ぶことがあります。
大切なのは、何でも無理に長所へ言い換えることではありません。
その行動だけで、その子のすべてを決めつけないこと。
目の前に見えている姿の奥に、「この子は何を感じているんだろう」「どんな力を持っているんだろう」と考える。
私は、そのまなざしこそ、保育者に必要な力だと思っています。
そしてこれは、保育士を目指す人だけに伝えたいことではありません。
部下をもつ管理者の皆さんにも、ぜひ一度、自分の部下の「良いところを5つ」すぐに言えるか、考えてみてほしいのです。
もし課題ばかりが先に浮かぶのであれば、部下の可能性ではなく、「課題」を育ててしまっているのは、自分自身の見方なのかもしれません。
子どもたちや、あなたの周りにいる大切な人の幸せな未来をつくるのは、あなたではありません。
その人自身です。
私たちにできることは、その人の未来を信じ、可能性を見つけ、育つ力を信じ続けること。
その第一歩として、今日から身近な誰かの良いところを5つ探してみませんか。
この記事を読んで感じたことや、皆さんが思う「人の良いところを見つけるために大切なこと」があれば、ぜひコメントで教えてください。
➤保育士を目指すあなたへ 連載
保育士を目指すあなたへ① ~園長のキモチとして、いま伝えたいこと
保育士を目指すあなたへ③~思いを言語化する能力が未来を切り拓く
